シネマティック シーケンスを作成する場合、シーン内のアクタにトランスフォーム データを適用し、シーン全体をレベル内の新しい場所に移動することができます。これで、レベル シーケンスのインスタンス データをオーバーライドし、シーケンスの新しい原点として使用する新しい トランスフォーム原点アクタ を割り当てることができます。これにより、シーケンス内のアクタをキーフレーム化し、指定された Transform Origin アクタを基準にしてトランスフォームを適用できます。
この例では、シーケンスにキャラクターを追加し、パスを指定します。次に、インスタンス データをオーバーライドし、Transform Origin アクタを割り当てます。そうすることで、定義されたパスをそのまま維持しながら、シーン全体をレベル内の新しい場所に移動できるようになります。

ステップ
このガイドでは、新しい Blueprint Third Person プロジェクトを使用しています。
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「Content/Mannequin/Character/Mesh」フォルダで、SK_Mannequin をレベルにドラッグします。
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メイン ツールバーで、[Cinematics (シネマティックス)] ボタンをクリックし、[Add Level Sequence] をクリックして、任意の名前を付けて好きな場所に保存します。
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SK_Mannequin をレベル シーケンスに追加し、ThirdPersonWalk アニメーションを追加して、150 マークにループします。
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レベルで SK_Mannequin を選択し、[Details (詳細)] パネルで [Location (位置)] の値を「0、0、0」に設定します。
最良の結果を得るには、シーケンサでキーフレーム化する前に、アクタのトランスフォームをゼロにする必要があります。トランスフォーム データをキーフレーム化し、それがゼロでない場合、レベル内で Transform Origin アクタを移動する際にオフセットが適用されます。
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レベル シーケンスを開き、開始位置で SK_Mannequin の トランスフォーム トラックにキーフレームを追加します。そして、150 でキーフレームを追加してキャラクターを前方に移動してパスを生成します。
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[Place Actors] パネルの [Basic] タブで、Empty Actor (空のアクタ) をレベルにドラッグします。
このアクタは、レベル シーケンスのトランスフォームでベースとなるシーンの原点として使用されます。
- レベルでレベル シーケンスを選択し、[Details (詳細)] パネルで [Auto Play (自動プレイ)]、[Loop Indefinitely (無制限にループ)]、[Override Instance Data (インスタンス データのオーバーライド)] を有効にします。
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トランスフォーム原点アクタ として、ステップ 6 の アクタ を選択します。
- レベルで シミュレート または 再生 します。
最終結果
レベルでシミュレーションまたは再生すると、レベル シーケンスが自動的に開始されます。また、レベル内でトランスフォーム原点アクタとして割り当てられているアクタを移動して、レベル シーケンスの原点を移動することもできます。