Unreal Engine では、単純なコリジョン形状と複雑なコリジョン形状を使用することができます。Simple Collision (単純なコリジョン) は、 球体、カプセル、凸包などのプリミティブです。Complex Collision (複雑なコリジョン) は任意のオブジェクトの三角メッシュです。デフォルトで、Unreal Engine は 単純な形状と複雑な形状を作成し、その後で必要に応じた形状 (複雑なクエリまたは単純なクエリ) を作成します。 物理ソルバはシーン クエリとコリジョン テスト用に対応する形状を使用します。
使用方法
スタティックメッシュ エディタの [Details (詳細)] パネル、[Collision] カテゴリに [Collision Complexity (コリジョンの複雑度)] の設定があります。

設定 | 説明 |
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Project Default | プロジェクトの物理設定を使用して、単純なコリジョンのリクエストで単純なコリジョンを使用し、複雑なコリジョンのリクエストで複雑なコリジョンを使用します。デフォルトの挙動です。 |
Simple And Complex | このフラグを使用すると、通常のクエリとコリジョン テストに単純な形状を使用し、複雑なシーン クエリに複雑な(ポリゴンごとの) 形状を使用して、単純な形状と複雑な形状の作成が可能になります。 |
Use Simple Collision As Complex | 複雑なクエリがリクエストされても、エンジンは単純な形状をクエリし、基本的に三角メッシュを無視します。その結果、メモリを節約します。三角メッシュをベイクする必要がなく、コリジョンのジオメトリがシンプルならば、パフォーマンスを向上させることができるからです。 |
Use Complex Collision As Simple | 単純なクエリがリクエストされたら、エンジンが複雑な形状をクエリし、基本的に単純なコリジョンを無視します。これにより、物理のシミュレーションのコリジョンで三角メッシュを使用することができます。UseComplexAsSimple を使用する場合、オブジェクトをシミュレーションすることができませんが、他のシミュレーションした (単純な) オブジェクトに衝突させることはできます。 |
たとえば以下の画像では、左側の椅子には単純なコリジョンがあり、上にあるポーンがその上に落ちると、椅子を覆う角度のあるサーフェスから滑り落ちます。しかし、右側の椅子は、Use Complex Collision As Simple を使用しており、上にあるポーンが落ちてくると、椅子のシート上に着地し、そこに留まります。