スレート ユーザーインターフェース (UI) フレームワークを使用するためには、 フレームワークが認識されるようにプロジェクトを適切に設定する必要があります。これにより、Slate.h ヘッダーをインクルードしたり、スレートで UI をビルドするために必要な フレームワークの各種エレメントを参照できるよになります。
モジュールの依存関係
スレート フレームワークは、いくつかのモジュールに格納されています。プロジェクトがこれらのフレームワークを認識するためには、 プロジェクトに対して何らかの依存関係を *.build.cs ファイルで設定しなければなりません。
プロジェクトは、以下のモジュールにアクセスする必要があります。
モジュール | 依存関係の種類 |
---|---|
InputCore | Public |
Slate | Private |
SlateCore | Private |
スレート モジュールの依存関係の設定方法
- プロジェクトの [ProjectName].build.cs ファイルを開きます。格納場所は、[ProjectDir]/[ProjectName]/Source/[ProjectName] ディレクトリです。
-
"InputCore"
をPublicDependencyModuleNames
に追加して、 InputCore public dependency を追加します。PublicDependencyModuleNames.AddRange(new string[] { "Core", "CoreUObject", "Engine", "InputCore" });
コード プロジェクトが作成されると、InputCore モジュールがデフォルトで依存関係が public として設定されます。
-
すべてのスレートと SlateCore の依存関係は private です。*.build.cs ファイルには、 private の依存関係を追加するための行があります。
PrivateDependencyModuleNames.AddRange(new string[] { });
その行に、 SlalteCore と Slate モジュールを追加します。
PrivateDependencyModuleNames.AddRange(new string[] { "Slate", "SlateCore" });
プロジェクトの作成時期とエンジンのバージョンによって、 *.build.cs ファイルに既にスレートの依存関係が設定されていても、コメントアウトされている場合があります。該当する行のコメントを解除すれば 依存関係を設定することができます。
// Uncomment if you are using Slate UI (スレート UI を使用している場合はコメント行を外します) // PrivateDependencyModuleNames.AddRange(new string[] { "Slate", "SlateCore" });