CPU タスク トレースを有効化する
CPU タスクをプロファイリングするには、次の手順を実行します。
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アプリケーションをコマンドラインから実行する際に、次のコマンドを使って タスク と CPU トレース チャンネルを有効にします。
-trace=default,task
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Unreal Insights セッション ブラウザ に移動し、「Trace Store」ディレクトリからトレースを選択することで、.trace ファイルを Unreal Insights で開きます。セッションに タスク イベントが含まれる場合は、[Timing Insights] ビューで次の機能を使用できます。
a) タイミング イベント にマウス カーソルを合わせると、現在のイベントがタスク内にある場合は、その ツールヒント に追加情報が表示されます。
b) [Timing View] トラックから [Other (その他)] > [Tasks (タスク)] サブメニューに移動します。これは、タスク グラフに関連するビジュアライゼーションに利用できます。
Tasks のサブメニュー オプション | 説明 |
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Show Task Critical Path (タスク クリティカル パスを表示) | 現在のタスクを含むクリティカル タスクを表す関係の表示または非表示を切り替えます。 |
Show Task Transitions (タスク遷移を表示) | 現在のタスクのステージ遷移の表示または非表示を切り替えます。 |
Show Task Connections (タスク接続を表示) | 次のオプションにより、タスクの接続の表示または非表示を切り替えます。
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Show Transitions of Prerequisites (前提条件タスクの遷移を表示) | 現在のタスクの前提条件タスクのステージ遷移の表示または非表示を切り替えます。 |
Show Transitions of Subsequents (後続タスクの遷移を表示) | 現在のタスクの後続タスクのステージ遷移の表示または非表示を切り替えます。 |
Show Tansitions of Parent Tasks (親タスクの遷移を表示) | 現在のタスクの親タスクのステージ遷移の表示または非表示を切り替えます。 |
Show Transitions of Nested Tasks (ネストされたタスクの遷移を表示) | 現在のタスクのネストされたタスクのステージ遷移の表示または非表示を切り替えます。 |
Show Task Overview Track (タスク概要トラックを表示) | タスクが選択されている場合のタスク概要トラックの表示または非表示を切り替えます。 |
Show Detailed Info on the Task Overview Track (タスク概要トラックに関する詳細情報を表示) | 現在のタスクの前提条件タスク/ネストされたタスク/後続タスクをタスク概要トラックに表示します。 |
c) タイミング ビュー パネル内を右クリックして、タイミング ビュー のコンテキスト メニューを開きます。このメニューには、タスク グラフに関連するトラックをソートするための新しいオプションが含まれます。
メニュー オプション | 説明 |
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Top Docked (上部ドッキング) | このトラックを上部にドッキングします。 |
Scrollable (スクロール可能) | このトラックをスクロール可能トラックのリストに移します。 |
Bottom Docked (下部ドッキング) | このトラックを下部にドッキングします。 |
d) タイミング イベントが選択されている状態で [Tasks] を選択すると、ドロップダウン メニューに [Show Task Dependencies (タスクの依存関係の表示)] メニュー オプションが表示されます。さらに、選択しているタイミング イベントを含むタスクがある場合は、
次のデータも表示されます。
- タスクの存続期間とステージ (作成、起動、スケジュール、開始 、 終了、完了 のそれぞれのタイミングの情報など) を示すために、関係性が矢印としてタイミング ビューに表示されます。

- 現在のタスクと、その 前提条件タスク、後続タスク、および ネスト化された タスクとの間の関係性が表示されます。

- タスクのステージをタイミング イベントとして示す新しいトラックが上部に表示されます。
タスクの依存関係
これらのオプションの 1 つまたは複数を有効にすると、現在のタスクの 前提条件タスク、後続タスク、ネスト化されたタスク のすべての関係性 (前述のもの) が表示されます。
たとえば、前提条件タスクの 完了したタイミング と現在のタスクの スケジュールしたタイミング との単一の関係性ではなく、有効になった各前提条件タスクの 作成、起動、スケジュール、開始、終了、そして 完了 の各ステージを示す関係性が表示されます。
データの解析時には、表示する関係性の数が多いとわかりづらくなるため、一度に 1 つのオプションを有効にすることをお勧めします。
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[Show Task Critical Path (タスク クリティカル パスを表示)] オプションを有効にすると、現在のタスクの クリティカル パス を示す関係性が表示されます。クリティカル パスは、現在のタスクのグラフ内で最長の実行時間を含む実行チェーンとして定義されます。各コンポーネント タスクの実行時間は、コンポーネントの FinishedTime と StartTime との差 (FinishedTime - StartTime) として定義されます。
これはエンジンの新機能であるため、この計算式は最適化に伴って今後変更される場合があります。
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トレースにタスク データが含まれる場合は [Tasks] マイナー タブ が表示されます。タブに情報を入力するには、タイミング ビューでインターバルを選択します。タブが更新され、選択したインターバルに含まれるすべてのタスクが表示されます。タブには、含まれているタイムスタンプ オプション (作成時、起動時、スケジュール時、開始時、終了時、完了時のタイムスタンプ) がそれぞれ表示されます。。これらのタイムスタンプは、デフォルトで 前の値を基準 にして表示されます。つまり、これらは前のステージに相対的なタイムスタンプです。たとえばスケジュールは起動を基準とします。 テーブル内でタスクをダブルクリックすると、タイミング ビューでタイミング イベントを選ぶことで選択した場合と同様に関係性が表示されます。
