Recovery Hub (回復ハブ) は、クラッシュや異常終了後にエンジン セッションの回復に役立つ Unreal Engine のプラグインです。このプラグインは、Unreal Engine 4 では「Disaster Recovery (災害時回復)」と呼ばれていました。
Recovery Hub プラグインはデフォルトで有効になっていません。このプラグインを使用するには、まず 有効にする 必要があります。
2GB より大きなアセットで作業する場合、Recovery Hub ではすべてのトランザクションを記録するため、膨大なディスク容量を消費します。ディスク容量が足りなくなる場合は、一時的にこのシステムを無効にしてください。無効にするには、[Project Settings (プロジェクト設定)] の [Plugins] > [Recovery Hub] セクションに移動して、[Is Enabled (有効)] オプションを無効にします。
Recovery Hub の仕組み
Disaster Recovery では、エディタの起動時に最後のセッションが異常終了されたかどうかを自動的にチェックします。異常終了した場合、エディタでは以前に記録したトランザクションのリストを回復して、それらを再生するかどうかをユーザーに尋ねます。ユーザーはトランザクションの一部もしくはすべてを再生するよう選択でき、最後のエディタ セッションのクラッシュ時に失われた可能性のある作業を可能な限り復元することができます。
Recovery Hub ではアクタまたアセットに対するそれぞれの変更を トランザクション として読み取り、最近のトランザクションのリストを維持します。エディタがクラッシュした場合は、プロジェクトを以前のトランザクションにロールバックして、失われた作業をリストアすることができます。
Recovery Hub ではレベル編集とシーケンサーのみがサポートされるため、ファイルの自動保存と組み合わせることで最も活用することができます (自動保存機能を置き換えるものではありません)。Recovery Hub では、保存と自動保存がそれぞれ 1 つのトランザクションとしてカウントされます。
自動保存 (Autosave) は、[Editor Preferences (エディタの環境設定)] の [General (全般)] > [Saving & Loading (保存およびロード)] セクションで有効に設定できます。
Recovery Hub インターフェース
クリックしてフルサイズ表示。
[Recovery Hub] ウィンドウは以下の領域で構成されています。
番号 | 名称 | 説明 |
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1 | メイン ツールバー | 2 つのボタンがあります。
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2 | [Sessions (セッション)] パネル | 保存されたセッションのリストを表示します。 |
3 | コンフィギュレーション ボタン | このボタンをクリックすると、[Project Settings] の Recovery Hub プラグインの設定画面が開きます。 |
4 | セッションの詳細 | 現在選択しているセッションのトランザクションのリストを表示します。 |
セッションを回復する
クラッシュ後に Unreal Editor セッションを回復するには、次のステップを実行します。
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メイン メニューから[Tools (ツール)] > [Recovery Hub] に行き、Recovery Hub を開きます。
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[Sessions (セッション)] パネルで回復するセッションを選択します。
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[Recover All (すべて回復)] をクリックします。このボタンはエディタのクラッシュ後に表示されます。
セッションを削除する
ディスク容量を解放する場合などは、不要になった Recovery Hub セッションを削除できます。このためには、次のステップを実行します。
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メイン メニューから[Tools (ツール)] > [Recovery Hub] に行き、Recovery Hub を開きます。
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[Sessions (セッション)] パネルで回復するセッションを選択します。
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[Delete (削除)] ボタンをクリックします。