ポイントライト は、電球のタングステン フィラメントから全方向に光を放射する現実世界の電球のように機能します。ただし、ポイントライトは、パフォーマンス上の理由から単純化されており、空間内の一点から全方向に均一に光を放射するだけです。配置されたポイントライトは、次の 3 つの可動性設定のいずれかに設定できます。
- Static (スタティック) - (左の画像) ゲーム内でライトを変更できないことを意味します。最速のレンダリング方法であり、ベイクされたライティングが可能になります。
- Stationary (ステイショナリー) - (左の画像) Lightmass によってベイクされたスタティック ジオメトリからのシャドウイングおよびバウンス ライティングのみを使用するため、他のすべてのライティングは動的になります。この設定により、ゲーム中にライトのカラーと強度を変更することが可能となりますが、移動および部分的なライトの焼付けはできません。
- Moveable (ムーバブル) - (左の画像) ライトは完全に動的であり、動的シャドウイングが可能になります。レンダリングは最も遅くなりますが、ゲームプレイ中は一番柔軟性があります。
ポイントライトをレベルに配置した 2 つのサンプルを以下に示します。
左の画像は半径表示なしのポイントライトで、右の画像は半径表示ありの同じライトです。ライトがワールドに影響を及ぼす範囲がよくわかります。
ポイントライトからの光は、空間のある点から一定の形状を持たない光を放出するのみですが、Unreal Engine のポイントライトは反射とスペキュラ ハイライト内で半径と長さを使用し、ポイントライトがより一層リアルに感じられます。
ポイントライトのプロパティ
ポイントライト の各プロパティは、ライト、ライト プロファイル、Lightmass、ライト関数の 4 つのカテゴリに分類されます。
ライト
| プロパティ | 説明 |
|---|---|
| Intensity | このライトが放出する総エネルギー量です。 |
| Light Color | ライトが放つ色です。 |
| Attenuation Radius | このライトの目に見える影響を制限します。 |
| Source Radius | 光源の球体の半径です。 |
| Source Length | 光源の形状の長さです。 |
| Affects World | ライトを完全に無効にします。実行時に設定することはできません。ランタイム時にライトのエフェクトを無効にするには、Visibility プロパティを変更します。 |
| Casts Shadows | ライトにシャドウをキャストさせるかどうかを設定します。 |
| Indirect Lighting Intensity | ライトからの間接ライティングの効果をスケーリングします。 |
| Use Inverse Squared Falloff | AttenuationRadius がライトの寄与だけをクランプする場合、物理ベースの逆二乗距離フォールオフを使用するかどうかを設定します。 |
| Light Falloff Exponent | UseInverseSquaredFalloff が無効の場合、ライトの放射方向のフォールオフを制御します。 |
| Specular Scale | スペキュラ ハイライトの乗数。十分注意して使用してください。1 以外の値は物理的に不自然となります。偏光フィルタや写真の修正を模倣して人工的にハイライトを除去できます。 |
| Shadow Bias | このライトからのシャドウの正確さを制御します。 |
| Shadow Filter Sharpen (シャドウ フィルタのシャープ化) | このライトに対するシャドウ フィルタリングをシャープにする度合い。 |
| Contact Shadow Length (コンタクト シャドウの長さ) | コンタクト シャドウをシャープにするためのレイトレースまでのスクリーン空間の長さ。値をゼロにすると、このオプションは無効になります。 |
| Cast Translucent Shadows | このライトが半透明のオブジェクトを通して動的シャドウをキャストできるかどうか。 |
| Affect Dynamic Indirect Lighting | ライトをライト プロパゲーション ボリュームに注入するかどうか。 |
| Cast Static Shadows | このライトが静的シャドウをキャストするかどうか。 |
| Cast Dynamic Shadows | このライトが動的シャドウをキャストするかどうか。 |
| Affect Translucent Lighting | ライトが透過処理に影響を及ぼすかどうかを設定します。 |
ライト プロファイル
| プロパティ | 説明 |
|---|---|
| IES Texture | ライト プロファイルに使用した IES 「テクスチャ」です。ここではテクスチャとなっていますが、IES ファイルは画像ファイルではなく ASCII ファイルです。 |
| Use IES Brightness | false の場合、ライトの生成量を決定するためにライトの Brightness (輝度) を使用します。true の場合、ルーメン単位の IES ファイルの輝度 (一般に Unreal でのライトのデフォルト値よりかなり大きい) を使用します。 |
| IES Brightness Scale | シーンがひどく白飛びすることがあるため、IES 輝度の寄与をスケーリングします。 |
Lightmass
| プロパティ | 説明 |
|---|---|
| Indirect Lighting Saturation | 値が「0」の場合、Lightmass でこのライトの彩度は最低になります。値が「1」の場合は変化しません。 |
| Shadow Exponent | 半影部のフォールオフを制御します。 |
ライト関数
| プロパティ | 説明 |
|---|---|
| Light Function Material | このライトに適用されるライト関数マテリアル。 |
| Light Function Scale | ライト関数の投影をスケーリングします。 |
| Light Function Fade Distance | ライト関数が Disabled Brightness の値にフェードする距離。 |
| Disabled Brightness (無効化輝度) | 指定されたライト関数が無効になっているときに、ライトに適用する輝度です。上記のプロパティ Light Function Fade Distance を参照してください。 |