Pixel Streaming ツールバー
Pixel Streaming ツールバーは、エディタ内で Pixel Streaming を制御するうえで役立つメニューです。

Pixel Streaming ツールバーにアクセスするには、Pixel Streaming プラグインが有効になっていることを確認してください。
Use Remote Signalling Server (リモート シグナリング サーバーを使用)

このオプションを切り替えると、レベルおよびフル エディタのストリーミング オプションを使用する際に、エディタが組み込みのシグナリング サーバーを作成しません。この場合、ユーザーがエディタ外のシグナリング サーバーを手動で起動し、その URL を指定する必要があります。ただし、ほとんどの場合は、デフォルト値で問題なく動作します。
Embedded Signalling Server Options (組み込みのシグナリング サーバーのオプション)

これらの値は、エディタのストリーミング機能を使用する際に作成される組み込みのシグナリング サーバーのポートを指定します。特に変更する必要がない限り、デフォルト値でほとんどのユースケースに対応できます。
バーチャル カメラ
バーチャル カメラは、Pixel Streaming に追加された新しい実験的機能です。この機能の使用方法の詳細については、「バーチャル カメラ」を参照してください。
Codecs (コーデック)

これらのオプションは、ストリームが使用するエンコーダを指定します。各コーデックの詳細や比較については、「Support Codecs (サポートされているコーデック)」を参照してください。
エディタのストリーミング
エディタのストリーミングを使用すると、モバイル デバイスを含むあらゆるブラウザに Unreal Engine エディタをストリーミングすることができます。エディタのストリーミングにより、エディタのリモート操作が新たに可能になるだけでなく、セキュリティ上のメリットや、ユーザーの新しいコラボレーション手段が実現します。さらに、ローカルでハードウェアを実行する必要がないため、新しい効率的な作業パイプラインが可能になります。
エディタのストリーミングでは、基本的な Pixel Streaming モジュールを活用します。つまり、アプリケーションの Pixel Streaming に慣れているユーザーは、エディタのストリーミングにすぐに慣れることができます。
エディタのストリーミングの使用方法
エディタのストリーミングは、できるだけ簡単に使用できるように設計されています。エディタのストリーミングを開始するには、次の手順を実行します。
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Pixel Streaming プラグインが有効になっていることを確認します。
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エディタを再起動すると、ツールバーに新しい [Pixel Streaming] メニューが追加されていることがわかります。
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このメニューを開いて、[Stream Full Editor (フル エディタをストリーミング)] をクリックします。
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これでお使いのエディタがストリーミングされるようになりました。ブラウザを開き、パブリック IP に移動します (ローカル ストリーミングのテストには 127.0.0.1 が有効です)。
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再度ツールバーを開くと、ストリーミングにアクセスできる IP がいくつか表示されます (ネットワーク構成で可能な場合)。
上記の手順により、Unreal Engine 内に組み込まれているシグナリング サーバーが起動します。「PixelStreamingInfrastructure」レポ (こちらを参照) にあるシグナリング サーバーを起動するワークフローに慣れているユーザーは、ストリーミングを開始する前に [Use Remote Signaling Server] チェックボックスをオンにして、該当するシグナリング サーバーの IP アドレスを入力します。
クラウドで自分のエディタをストリーミングする方法
クラウド インスタンスからエディタのストリーミングは、通常のピクセル ストリーミングされたアプリケーションのストリーミングとほぼ同じであるものの、次のようにいくつか細かい変更を加える必要があります。
- アプリケーションの起動引数に
-res=1920x1080
などが含まれている場合は、これを-EditorPixelStreamingRes=1920x1080
に置き換えます。 - アプリケーションの起動引数に
-resx=1920 -resy=1080
などが含まれている場合は、これを-EditorPixelStreamingResX=1920 -EditorPixelStreamingResY=1080
に置き換えます。 - アプリケーションの起動引数に
-renderoffscreen
が含まれている場合は、-EditorPixelStreamingStartOnLaunch=true
を追加すると、ツールバーを操作することなくストリーミングを開始できます。 - エンジンに組み込まれているサーバー以外のシグナリング サーバーを使用したい場合は、
-EditorPixelStreamingUseRemoteSignallingServer=true
を追加します。 - 最終的なコマンドの例は次のようになります。
Engine\Binaries\Win64\UnrealEditor-Cmd.exe -project Path\To\Your\Project.uproject -RenderOffscreen -EditorPixelStreamingRes=1920x1080 -EditorPixelStreamingStartOnLaunch=true -PixelStreamingURL=ws://127.0.0.1:8888
画面外のレンダリング時のエディタのストリーミングは、現在実験段階にあり、動作が安定していないことがあります。
Stream Level Editor (レベル エディタをストリーミング)
フル エディタのストリーミングとともに、エディタのレベル ビューポートのみをストリーミングするオプションも追加されました。レベルのビューポートのみのストリーミングでは、接続しているピアに、周辺の要素 (アウトライナー、コンテンツ ブラウザ、およびすべてのポップアップ メニューを含むがこれらに限定されない) が一切表示されません。
レベル ストリーミングを使用するには、ツールバーのオプションから、[Stream Full Editor (フル エディタをストリーミング)] ではなく、[Stream Level Editor (レベル エディタをストリーミング)] を選択します。
