パフォーマンス バジェット管理をいつ使用するか
ゲームをビルドする際は、シーンの構成によって FX ワークロードに大きなばらつきが出ることがあります。特定の範囲外にあるインスタンスのカリング、または割り当てられたメモリ使用量を超えているインスタンスのカリングなど、パフォーマンス管理のために何らかのアクションが必要になることがあります。
Effect Type (エフェクト タイプ) アセットを使用すると、さまざまな設定を構成して、それらを Niagara システムのコレクション全体に適用することができます。
エフェクト タイプの作成方法
エフェクト タイプ アセットを作成するには、コンテンツ ブラウザ 内を右クリックし、[FX] > [Niagara System (Niagara システム)] を選択します。
エフェクト タイプによるバジェット管理オプション
このエフェクト タイプ内では、割り当てられた使用量を超えているシステムをカリングするためのいくつかの方法を設定できます。これらのオプションはすべて [Budget Scaling (バジェット スケーリング)] セクションに含まれています。
- Max Global Budget Usage (グローバル予算の最大使用量):このオプションでは予算の値 (割り当て量) を設定します。この値を超えたあらゆるシステムがカリングされるようになります。通常はこの値を 0 から 1 の間に設定します。これらはそれぞれ 0% から 100% までを表します。より寛容な設定にしたい場合は、この値を 1.5 などとさらに高く設定することも可能です。これは、指定した割り当て量のパーセンテージにシステムが到達すると、そのシステムが瞬時にカリングされることを意味しています。ビジュアルよりもパフォーマンスを優先させたい場合には最適なオプションです。
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Max Distance Scale by Global Budget Use (グローバル予算の使用による最大距離スケール):このオプションでは、割り当て量の使用率の増加に伴って、システムのカリング距離を短くする方法を定義するカーブを設定します。たとえば、割り当て量の使用率が非常に高くなった場合、Niagara は近距離にあるシステムのみがレンダリングして、遠距離にあるシステムはレンダリングしません。
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Max Instance Count Scale by Global Budget Use (グローバル予算の使用による最大インスタンス数スケール):このオプションでは、割り当て量の使用率の増加に伴って、レベル内のインスタンス数をスケールダウンする方法を定義するカーブを設定します。これにより、このエフェクト タイプに一致するすべてのシステムのすべてのインスタンスがスケールダウンされます。
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Max System Instance Count Scale by Global Budget Use (グローバル予算の使用による最大システム インスタンス数スケール):このオプションでは、割り当て量の使用率の増加に伴って、レベル内のインスタンス数をスケールダウンする方法を定義するカーブを設定します。ただし、このオプションでは、すべてのシステムのすべてのインスタンスをカリングするのではなく、システムごとに多くのインスタンスをカリングします。
上記の 3 つのオプションにはそれぞれ [Start X (開始 X)]、[Start Y (開始 Y)]、[End X (終了 X)]、[End Y (終了 Y)] の値があり、これらによって線形補間されたカーブを定義します。このカーブより上にあるものはすべてカリングされます。例として、次の図にはどのようなカーブになるかが示されています。