Unreal Engine のシネマティックカメラカットトラック | Unreal Engine 5.1 ドキュメンテーション

シネマティックにコンテンツを作成すると、様々なカメラの視点からそのコンテンツを撮影したい場合があります。シーケンサでは、Camera Cuts トラック を使用して、シーン内の特定の時間に使用するカメラを選択することでこれが可能です。

この例では、Camera Cuts トラックを使用して、2 人のキャラクターが互いに話しているかのようにカメラを切り替えます。

手順

この操作ガイドでは、スターターコンテンツを有効にした 「ブループリントサードパーソンテンプレート」プロジェクトを使用しています。

[Viewport (ビューポート)] で、ThirdPersonCharacter を選択し、レベルから削除します。

ゲームをプレイしている場合、これはプレイ可能なキャラクターとなりますが、この例では使用しません。
コンテンツブラウザ の [Content (コンテンツ)] > [Mannequin] > [Character] > [Mesh] で、「SK_Mannequin」 をレベルにドラッグします。
2 つ目の 「SK_Mannequin」 をレベルに追加し、それを回転させて最初のマネキンに対して向かい合わせにします。

これらの 2 つのマネキンの間のサンプルシーンと、各マネキンの代替カメラの視点を撮影します。
メインツールバーから [Cinematics (シネマティックス)] ドロップダウンメニューをクリックし、[Add Level Sequence (レベルシーケンスを追加)] を選択します。
[Ctrl] キーを押しながら両方のマネキンを選択して、シーケンサで [+ Track] ボタンをクリックし、[Add Current Selection (選択中のアクタを追加)] を選択します。

これにより、両方のスケルタルメッシュアクタがシーケンサに追加され、アニメートできます。
各アニメーショントラックの [+ Animation] ボタンをクリックして、それぞれに 「ThirdPersonIdle」 を追加します。

必要に応じて、アイドルアニメーションをシーンの長さまで伸ばして、アイドル状態を継続させることができます。
[Place Actors] パネルの [Cinematic (シネマティック)] から Cine Camera アクタをレベルにドラッグします。
Ctrl、Shift、P を同時押してカメラを パイロット し、片方のマネキンの肩の上に配置します。

マウスの右ボタンを押したまま WASD を使用すると、レベルを飛び回り、カメラが取得する視点を表示できます。これにより、ショットがどのように見えるかをより適切に示すことができるので、ショットを好きなように簡単に構成できます。

[Eject (イジェクト)] ボタンをクリックして、[Pilot (パイロット)] モードを終了できます。
2 つ目の Cine Camera アクタ を追加し、他方のマネキンの肩の上に配置します。
Ctrl キーを押しながら両方のカメラを選択し、それらをシーケンサに追加します。

カメラをシーケンサに追加すると、Camera Cuts トラックが自動的に追加され、最初に追加したカメラがデフォルトで使用するものとして割り当てられます。

[+ Track] オプションメニューから手動で Camera Cuts トラックを追加することもできます。

割り当てられる Camera Cuts トラックは、シーケンスごとに 1 つのみであるため、Camera Cuts トラックの上はグレー表示されます。
タイムラインマーカーをフレーム 50 に移動させて、[+ Camera] ボタンをクリックして他のカメラを追加します。
タイムラインマーカーをフレーム 100 に移動させて、[+ Camera] ボタンをクリックして最初のカメラを追加します。

これで、最初のカメラから始まり、2 番目のカメラに切り替わり、最初のカメラに戻るシーケンスができました。
Camera Cuts トラック で [Lock Viewport to Camera Cuts (ビューポートをカメラカットにロック)] をクリックします。

これにより、シネマティックはこのトラックとそのカメラを使用してシーンを表示するようになります。
[Viewport (ビューポート)] の [Preview Play] ボタンをクリックして、シーンをプレビューします。