拡張現実 (AR) は、実世界のユーザーの視点でコンピュータ生成画像を重ね合わせて、複合ビューを提供する技術です。
Unreal Engine AR フレームワークは、 iOS と Android の両方のハンドヘルド プラットフォームで、 Unreal Engine を使用して AR アプリケーションを構築するための豊富で統一されたフレームワークです。このフレームワークは、両方のプラットフォームで単一の開発パスを提供します。それにより、デベロッパーは、そうした単一のコードパスで両方のプラットフォーム用の AR アプリケーションを構築できるようになります。Handheld AR ブループリント テンプレートには、 Unreal Engine で利用可能な AR 用の関数を使用した最適なサンプル プロジェクトが用意されています。

AR で、デバイスのカメラからのライブビューに 2D または 3D エレメントを追加することで、それらのエレメントを現実世界にあるかのように見せるユーザー体験を作り上げることができます。
iOS と Android のリリース サポート
統一された AR フレームワークは、アライメント、光源の推定、ピン留め、セッション状態、トレース結果、トラッキングなどの機能をサポートしています。
しかしながら、Android と iOS の AR は絶えず進化しています。現在 Unreal Engine 4.23 では、 ARCore 1.2 および ARKit 2.0 のリリースで提供された高度な機能がサポートされるようになりました。
ARCore 1.7
- Augmented Faces
- Augmented Images
- Cloud Anchors
- Vertical Plane Detection
ARKit 3.0
- 2D Image Detection
- 3D Object Detection
- Face Tracking
- Persistent Experiences
- Shared Experiences
- People Occlusion*
- 2D、3D、LiveLink*
*Unreal Engine 4.23.1 がベータ版サポートを提供する機能です。
Epic Games のデベロッパー Joe Graf による UE4 ARKit 機能に関する以下のブログをぜひご覧ください。
AR に関する API
統一された AR フレームワークには、 iOS と Android の両方のハンドヘルドプラットフォームで、 Unreal Engine を使用して AR アプリケーションを構築するためのフレームワークがあります。統合された AR フレームワークでは、単一のコードパスを使用して両方のプラットフォーム用の AR アプリをデベロッパーが構築できるようになる C++ 、ブループリントの新しいライブラリが利用できます。これらの新機能により、 AR をより簡単に扱うことができるようになります。
詳細については「Unreal Engine API Reference」を参照してください。
Handheld AR ブループリント テンプレートには、 Unreal Engine で利用可能な新しい AR 用の関数を使用した最適なサンプル プロジェクトが用意されています。プロジェクトと新しい AR 機能を試すには、コンテンツ ブラウザ を開き、Content\HandheldARBP\Blueprints\UI から Blueprint Editor で BP_DebugMenu アセットを開きます。
サポートされているハンドヘルド プラットフォーム
現在、 iOS と Android プラットフォームをサポートしています。各プラットフォームでサポートされているデバイスについては、次のページをご参照ください。
Unreal Engine では、ハンドヘルドの iOS と Android デバイスを既にサポートしています (つまり新機能ではありません)。既に Unreal Engine を iOS または Android デバイスと一緒に使用しているユーザーが Unreal Engine で AR を新たに使いたい場合は、追加設定を少しするだけで済みます。
iOS
iOS AR 前提条件の詳細情報については、「」トピックを参照してください。更に、 Unreal Engine と iOS デバイスの基本的な設定については、 Unreal Engine のドキュメントの「」セクションを参照してください。
Android
Android AR 前提条件の詳細情報については、「」トピックを参照してください。Unreal Engine と Android デバイスの基本的な設定の詳細については、 Unreal Engine ドキュメントの「Android クイック スタート」セクションを参照してください。
Unreal Engine で AR の使用を開始する
Unreal Engine での AR を使用するための基本的な内容を理解できたと思います。それでは「ハンドヘルド AR テンプレート クイックスタート」チュートリアルを使って実際に使ってみましょう。