間隔 ツールと 領域 ツールは、シーンで作成したパスに沿って、または定義した領域内に大量のアセットを散布し、操作できる迅速で効率的な方法です。広い領域または狭い領域に複数のタイプのアセットをランダムにまたは体系的に分散させることができます。また、アセットを追加するパスや領域の密度を定義したり、アセットの分散方法を調整したりすることで、バリエーションを生み出すことができます。
Twinmotion にインポートしたアセットだけでなく、ユーザー ライブラリ を含む Twinmotion ライブラリのアセットも使用できます。作成したパスや領域にアセットを追加したら、サーフェス上の縮尺、回転、距離などのプロパティを変更できます。
間隔ツールと領域ツールは、次のような場合に役立ちます。
- 街の通りに街路樹や街路灯を追加する。
- 駐車場にさまざまなタイプの乗り物を追加する。
- 天井に沿って、吊り下げ式または埋め込み式の一連のライトを追加する。
- 定義された領域内に、多様な樹木や植生を含む森林を作成する。
間隔ツールと領域ツールの機能は似ていますが、アセットの分散方法が異なります。
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間隔ツールでは、開いたパスまたは閉じたパスに沿ってアセットを分散させることができます。
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領域ツールでは、定義された領域内でアセットを分散させることができます。
スプライン
間隔ツールと領域ツールはスプラインに基づいています。ペン ツールを使用して、ビューポートでパスまたは領域を表すスプラインを描画します。
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パスとは、両端が開いているか、つながっているスプラインです。
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領域は、閉じた空間を作成するためにその端がつながっているスプラインです。
スプラインは複数のセグメントで描画され、定義したスプライン ポイントで区切られます。スプラインの形状と寸法は変更可能で、スプライン ポイントによって制御されます。
スプラインは以下の要素で構成されます。
1- スプライン ポイント:スプラインのセグメントの始点と終点を定義します。
2- プラス記号:プラス 記号をクリックすると、新しいスプライン ポイントが作成されます。
3- 矢印:アセットがパスに沿って、または領域内で分散される場所を示します。分散方法は、植栽散布のプロパティ でカスタマイズできます。
スプラインの操作方法
目的... | 操作... |
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スプラインの形状を編集します。 | 平行移動 ツールでスプライン ポイントをクリックして移動させます。 |
スプライン ポイントを追加します。 | スプラインの プラス 記号をクリックします。 |
スプラインのエンドポイントを作成します。 |
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既存のスプラインにセグメントを 1 つ追加します。 | スプラインを選択し、ペン ツールをクリックします。 |
スプライン ポイントを削除します。 | スプライン ポイントを選択し、キーボードの Delete キーを押します。 |
サポートされているアセット タイプ
間隔ツールと領域ツールは、Twinmotion にインポートしたアセット、および以下のカテゴリのライブラリ アセットで使用できます。
- 植栽 (地形と草の詳細を除く)
- オブジェクト (水、音、ドアを除く)
- ライト
- Megascans
- Sketchfab
- ポーズをとった人 (キャラクター)
制限事項
- スケルタルメッシュ アニメーションはサポートされていません。
- アセットは、水平サーフェス上にのみ配置することができます。
間隔と領域ツールを使用する
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フッタ で [Populate (追加)] をクリックして [Populate] パネルを開きます。
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[Populate] パネルで、[Place] タブをクリックし、[Spacing (間隔)] タブまたは [Area (領域)] タブをクリックします。
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ペン ツール アイコンをクリックします。
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間隔 ツールを使用している場合は、ビューポート でパスを描画します。
領域 ツールを使用している場合は、ビューポート で領域を描画します。
間隔ツールまたは領域ツールで作成した各スプラインは、シーングラフで個別の要素として表示されます。
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ライブラリ からアセットを選択し、ドロップボックス にドラッグして、パスまたは領域にアセットを追加します。
ドロップボックスに追加したアセットは、パス上や領域内に自動的に配置されます。デフォルトでは、アセットは均一に配置されます。
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パスまたは領域を選択した状態で、[Properties (プロパティ)] パネルの設定を使用してスプラインまたはアセットを変更します。変更できるプロパティの詳細については、「植栽散布のプロパティ」と「オブジェクトの設定」を参照してください。
植栽散布のプロパティ
パスまたは領域を選択すると、変更可能な植栽散布のプロパティが [Properties (プロパティ)] パネルに表示されます。これらのプロパティにより、ランダム化シード、オブジェクトの数と間隔などを使用して、パスに沿って、または領域内でアセットをどのくらい間隔を空けて配置するかを変更できます。
間隔ツール
以下の表で、間隔ツールで変更可能な植栽散布のプロパティについて説明します。
プロパティ | 説明 |
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Random seed | パスに沿ったアセットの分散をランダム化するために使用する値を指定します。同じシード値を指定することで、常に同じランダム化の結果が得られます。 値は手動で入力することも、アイコンをクリックして、自動的にランダムなシード値を生成することもできます。 |
Path tension | スプライン ポイント間のセグメントの張力を設定します。割合が高いほど、スプライン ポイント間のセグメントがより真っすぐになります。 デフォルトでは、張力は 50% に設定されています。 オプション:1% ~ 100% |
Random lateral offset | [Count (数)] または [Distance (距離)] に応じて、アセットとスプライン間のオフセット距離を設定します。
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Random order | ドロップボックスに複数のオブジェクトがある場合に、スプラインに沿ったオブジェクトの配置をランダム化します。 デフォルトでは、オブジェクトはドロップボックスに表示されている順番でスプライン上に配置され、この順番でパスに沿って繰り返し配置されます。 |
領域ツール
以下の表は、領域ツールで変更可能な植栽散布プロパティについて説明します。
プロパティ | 説明 |
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Random seed | パスに沿ったアセットの分散をランダム化するために使用する値を指定します。同じシード値を指定することで、常に同じランダム化の結果が得られます。 値は手動で入力することも、アイコンをクリックして、自動的にランダムなシード値を生成することもできます。 |
Path tension | スプライン ポイント間のセグメントの張力を設定します。割合が高いほど、スプライン ポイント間のセグメントがより真っすぐになります。 デフォルトでは、張力は 50% に設定されています。 オプション:1% ~ 100% |
Spacing | 領域内のアセットの間隔を設定します。 オプション:1.00 m ~ 6.00 m |
Random spacing | Spacing 値の最大距離だけアセットの位置をランダム化します。Random spacing の値が大きいほどより大幅にランダム化されます。 オプション:0.00 ~ 1.00 |
Probability | スポーンされるアセットの密度を決定します。 値を 0.00 に指定するとすべてのアセットが削除され、1.00 に指定するとすべてのアセットがスポーンされます。 オプション:0.00 ~ 1.00 |
Edge falloff | 領域のエッジに沿ったアセットの密度とスケールを Falloff distance (フォールオフ距離) の値に基づいて減らします。 |
Falloff distance | Edge falloff チェックボックスがオンの場合、この値はエッジ フォールオフを適用する領域のエッジからの距離を決定します。 オプション:0.00 m ~ 20.00 m |
オブジェクトの設定
間隔ツールまたは領域ツールのドロップボックスでアセットを選択すると、アセットの変更可能な設定が [Properties] パネルに表示されます。
設定 | 説明 |
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Scale offset (縮尺オフセット) | アセットの縮尺に [Scale offset] 値を乗算します。 オプション:0.001 ~ 5.00 |
Random scale (ランダムな縮尺) | オブジェクトの縮尺の最大縮尺でアセットをランダムにスケールします。[Scale offset] 値を考慮します。 オプション:0.0 ~ 1.0 |
Rotation offset (回転オフセット) | 各アセットの回転を固定角度 (°) に設定します。 オプション:0.00 ~ 360.00 |
Random rotation (ランダムな回転) | アセットにいずれかの方向のランダムな回転角度を加えます。値を大きく設定するほど角度が大きくなります。 値を 1.00 に指定するといずれかの方向に 180 度回転し、0.50 に指定するといずれかの方向に 90 度回転します。 オプション:0.00 ~ 1.00 |
Snap to surface (サーフェスにスナップ) | アセットをスプラインの下の最初のサーフェスにスナップします。 アセットがサーフェスにスナップするかどうかは、オブジェクトのコリジョン 機能を使用して指定できます。サーフェス上でコリジョンを無効にすると、アセットはサーフェスにスナップしません。 |
Align (整列) | アセットをサーフェスの法線に沿うように再配置します。 |
間隔ツールと領域ツールのドロップボックス
ドロップボックスのアセット上にカーソルを乗せたときに表示される 省略記号 (...) をクリックすると、コマンドにアクセスできるメニューが開きます。
コマンド | 説明 |
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Delete (削除) | ドロップボックスと、パスまたは領域からアセットを削除します。 |
Go to library (ライブラリを表示) | アセットを選択した [Library (ライブラリ)] パネルのフォルダを開きます。 |
Split (分割) | 複数のパーツ (メッシュ) で構成されているアセットをドロップボックスに表示される個別のパーツに分割します。 これは、パスまたは領域でアセットの特定のパーツのみを使用したい場合に役立ちます。 |
オブジェクトのコリジョン
シーンの特定のオブジェクトを選択すると、[Properties] パネルに、[Exclude from Spacing and Area tools (間隔ツールと領域ツールから除外)] チェックボックスを含む [Collision (コリジョン)] セクションが表示されます。
デフォルトでは、シーン内のオブジェクトと、パスに沿ってまたは領域内に配置されたアセットとの間でコリジョンが有効になります。ただし、[Exclude from Spacing and Area tools] チェックボックスをオンにすることで、コリジョンを無効にすることができます。これを行うには、以下の手順を実行します。
次のタイプのオブジェクトのコリジョンを無効にできます。インポートされたオブジェクト、家具、乗り物、キャラクター (2D 人物 キャラクターを除く)、植生 (草花 および 草の詳細 を除く)、Quixel Megascans、Sketchfab。
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オブジェクトを選択します。
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[Properties] パネルで、[Exclude from Spacing and Area tools] チェックボックスをオンにします。
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間隔ツールと領域ツールのパスまたは領域を選択します。
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[Update (更新)] ボタンをクリックします。
[Update] ボタンをクリックしたり、[Random seed (ランダムなシード値)] の値を変更したり、間隔や領域ツールのパスや領域を移動したり、Twinmotion プロジェクトを閉じて再度開いたりすると、シーン内の散布されたオブジェクトとその他のオブジェクトのコリジョンが再計算されます。