レンダリング レイヤー機能を使用すると、シーン内の特定のオブジェクトをレイヤーに分離し、これらのレイヤーを「ビューティ パス」とも呼ばれる最終的なレンダリング済み画像とともにレンダリング レイヤーとしてローカルにエクスポートできます。 デフォルトでは、レンダリング レイヤーは白黒のレイヤー マスクとしてエクスポートされますが、アルファ チャンネルを含む標準のレンダリング レイヤーとしてエクスポートすることもできます。 エクスポートされたレンダリング レイヤーは、外部の画像や動画のポストプロダクションや合成ソフトウェアで使用して、大規模で複雑なシーンの特定のエリアを細かく調整することができます。
レンダリング レイヤーを使用する
Twinmotion でレンダリング レイヤーを作成するには、分離したいオブジェクトまたはオブジェクト パーツを選択し、レイヤー ID を割り当てます。 レイヤー ID は、単一のオブジェクトまたはオブジェクトのグループに割り当てることができます。 それぞれのレイヤー ID は 1 つのレンダリング レイヤーを表し、一度に最大 5 つのレンダリング レイヤーを作成できます。
メディアをエクスポートするときは、エクスポートするレンダリング レイヤーと、エクスポートするレンダリング レイヤーの種類を選択します。 エクスポートされると、レンダリング レイヤーは、メディアを保存したフォルダのルートに作成される個別のサブフォルダでグループ化されます。 一度に複数のメディアをエクスポートする場合、各メディアのレンダリング レイヤーは個別のサブフォルダにエクスポートされます。
シーン内のオブジェクトにレイヤー ID を割り当てると、レイヤー ID がグローバルに割り当てられます。 各レイヤー ID のレンダリング レイヤーは、同じシーンを使用して作成およびエクスポートするすべてのメディアに対して自動的に作成されます。
レイヤー ID を割り当てる
オブジェクトにレイヤー ID を割り当てるには、次の手順を実行します。
フッタで [Properties (プロパティ)] をクリックして [Properties] パネルを開きます。
ビューポートまたはシーン グラフで、レンダリング レイヤーに割り当てたいオブジェクトまたはオブジェクトのパーツを選択します。
オブジェクトのグループをレンダリング レイヤーに含めたい場合は、各オブジェクトを個別に選択するのではなく、シーン グラフ内のコンテナでグループ化して、レイヤー ID をコンテナに割り当てることができます。 コンテナとサブコンテナ内のすべてのコンテンツは、レイヤー ID に自動的に割り当てられます。
[Properties] パネルで、[Layer ID (レイヤー ID)] をクリックしてセクションを展開し、[Enable (有効)] チェックボックスをオンにします。
レイヤー ID の 1 つを選択します。
デフォルトでは、番号が 1 のレイヤー ID が選択され、選択されたオブジェクトに自動的に割り当てられますが、他のレイヤー ID を選択することもできます。
作成したいレンダリング レイヤーごとに、手順 2 ~ 4 を繰り返します。
レンダリング レイヤーをエクスポートする
レンダリング レイヤーは、メディアのエクスポートと同時にローカルにエクスポートされます。 画像のレンダリング レイヤーは、PNG または EXR ファイル形式でエクスポートできます。 動画とシーケンスのレンダリング レイヤーは、PNG または EXR ファイル形式の画像シーケンスとしてエクスポートする必要があります。
レンダリング レイヤーをローカルでエクスポートするには、次の手順を実行します。
フッタで [Export (エクスポート)] をクリックして [Export] パネルを開きます。
エクスポートしたいメディアを選択します。
[Export] パネルの [Render layers (レンダリング レイヤー)] で、エクスポートしたいレンダリング レイヤーを選択します。 レンダリング レイヤー ボタン上の青いチェックマークは、レンダリング レイヤーが選択されていることを示します。
デフォルトでは、レンダリング レイヤーは白黒レイヤー マスクとしてエクスポートされます。 アルファ チャンネルを含む標準のレンダリング レイヤーとしてエクスポートするには、[Export as masks (マスクとしてエクスポート)] チェックボックスをオフにします。
[Start Export (エクスポート)] ボタンをクリックします。
メディアをローカルにエクスポートする方法の詳細については、「メディアをローカルにエクスポートする」を参照してください。
制限事項
レンダリング レイヤーは、画像をエクスポートする場合、および動画を
.png
画像または.exr
画像のシーケンスとしてエクスポートする場合に限り使用できます。特に、パス トレーサー レンダリング モードでは、エクスポートされたレンダリング レイヤーごとに、レンダリング時間が長くなります。
リアルタイム レンダリング モード (標準 および Lumen) では、周囲のオブジェクトの反射やグローバル イルミネーションの影響を受けるためには、エクスポート時にオブジェクトが同じレンダリング レイヤー上にある必要があります。
JPG ファイル形式は、アルファ チャンネルを含めることができないため、レンダリング レイヤーのエクスポートには適していません。 JPG ファイル形式でエクスポートする必要がある場合は、白黒マスク ([Export as masks]) オプションを使用することをお勧めします。
レンダリング レイヤー機能には、現在以下のその他の制限があります。
透明なオブジェクトはホールドアウトとして適切に動作しません。
スカイ レイヤーは完全に不透明ではありません。
フォグと天候エフェクトは常にホールドアウトとして動作するため、特定のレイヤーとしてエクスポートできません。