Expression Editor は DNA ファイルを読み込み、保存します。 このプロセスにおいて Maya シーンはほぼ重要ではありません。 DNA は Expression Editor で作成されるというよりは、顔立ちに合わせてキャリブレーションされます。
そのような目的 (キャリブレーション) があるため、ターゲット ニュートラル ポーズに可能な限り近い DNA ファイルの入手から始めることが最善です。 ニュートラル ポーズの顔立ちが不十分なものである場合や、ニュートラル ポーズが極端なものである場合は、必ず結果の品質低下につながります。
完全に手動でスカルプト/マッチングされたニュートラル ポーズから始めるか、Mesh to MetaHuman を使用して再フィッティングするかにかかわらず、高品質な結果を得るためには、2 つの概念 (頂点のセマンティクス重要度および差分の最小化) を考慮する必要があります。
セマンティクス重要度
セマンティクス重要度は、特定の頂点が顔の特定の特徴に結合されていることを意味します。 頂点に意味論的な重要度を持たせるのは、ジョイントと頂点の間の関係、表情に対するジョイントのマッピング方法、および顔のさまざまな領域マップです。
まぶたの縁を表現する頂点は、わずかに外側や内側に「ずれる」べきではありません。 口をすぼめる箇所に使用される頂点は、離れた位置に動いて、えくぼとして使用されるべきではない一方で、たとえば、他の頂点は (ボリュームを表現する上での) 役割を果たすためにスライドさせて配置します。
特に、目や口角のように最も表情豊かで複雑な部位では、一部の特徴における頂点の特定性を極めて慎重に扱う必要があります。 その他の一部の頂点は、あまり (または一切) 動くことがなく、余地が大きくなります。
差分の最小化
Mesh to MetaHuman は指定されたボリュームに対する特徴の最初のローカル フィッティングを実行し、その結果をオートリギングのために MetaHuman Services に送信します。 この 2 番目の手順では、そのボリュームに可能な限り近い状態で一致する DNA が作成され、データベースでの検出結果とボリュームの間での残りの相違 (の可能な限り多く) は差分として保持されます。
以降の内容は、最初のフィッティング (通常は Mesh to MetaHuman) およびニュートラル ポーズという状況を想定して書かれています。 表情ポーズの編集の状況下では、この内容は当てはまらなくなり、さらに微妙な違いがあるものになります。 MetaHuman Creator では、[Head Conform Controls (ヘッド適合コントロール)] の [Global Delta (グローバルデルタ)] パラメータを使用することで、このような差分を制御および低減できますが、顔立ちを犠牲にすることになります。 差分はジョイントの配置と頂点の配置の間のギャップとして現れます。 この差分を最小化して排除することは、ジョイントから離れすぎている余分な質量を表情で支えないようにするための鍵となります。
Mesh to MetaHuman の使用
特定の頂点のセマンティクス重要度という理由から、最初のパス フィッティングと配置については、ユーザーが行う代わりに、オートリギング サービス (Mesh to MetaHuman 機能のバックエンド部分) を使用して処理することが強く推奨されます。
このフィッティングでは、実際の頭部のデータベースに基づく最善の検出結果を使用してボリュームが表現されるため、メッシュはある程度まで「スムージング」されます。 人間以外の特徴 (尖った耳など) がある場合は、このスムージングが顕著になります。
フィッティングの結果をニュートラル ポーズのキャリブレーションに取り込んで、スムージングされた特徴を導入し直すことができます。または、MetaHuman のトポロジ化されたメッシュから結果のメッシュを再スカルプトした後に、頂点位置に関する厳格な制約を使用したオートリギングに再送信することもできます。テンプレート メッシュに基づく適合については、MetaHuman Creator の一部としてのドキュメントを参照してください。
Expression Editor ユーザーの場合は、ニュートラル ポーズの編集に進み、編集中に特徴を選択的に導入し直すことが推奨されます。
MetaHuman DNA の読み込み
DNA ファイルを入手したら、Expression Editor ウィンドウを開き、[Home (ホーム)] ペインに移動して、パス テキスト フィールドの横にあるフォルダ アイコンをクリックします。 DNA ファイルを選択し、[Open (開く)] をクリックします。
これが完了すると、その DNA のコピーがメモリに読み込まれ、セッションで使用可能になりますが、まだ Maya シーンでの表示上の変更は実行されていない状態になります。