Sanctions インターフェース を使用するには SDK 1.11 以上が必要となります。
Sanctions インターフェース はユーザーに対して取られる懲戒処分を管理します。懲戒処分には、特定のユーザーに対して、ゲームプレイの一時的または永続的な禁止、または製品の社会的側面を制限する通信の禁止を含むことができます。製品の懲戒処分を定義して、ユースケースに基づいた好ましくない行動に対処します。
Sanctions インターフェース は懲戒処分の追跡および調整のみを行います。懲戒制度の定義と実施は自分自身の責任で行います。
クライアント資格情報とポリシー設定
Sanctions インターフェース を使用する前に、クライアント資格情報 を設定する必要があります。ユーザーのデータを保護するために、利用可能なオプションから適切な クライアント ポリシー タイプ を選択してアクセス権を最小化します。
ユーザー ID を作成する
Sanctions インターフェース を使用するには、まず初めに **Connect インターフェース を使ってユーザーの ID を作成する必要があります。
アクティブなプレイヤーの処罰をクエリする
ユーザーに対するアクティブな処罰をクエリするには、以下の関数を使用します。
EOS_Sanctions_QueryActivePlayerSanctions
を使って EOS バックエンドから処罰データを取得します。完了または失敗時に関連するコールバックがトリガーされます。成功すると
EOS_Sanctions_GetPlayerSanctionCount
とEOS_Sanctions_CopyPlayerSanctionByIndex
が要求されたユーザーのアクティブな処罰データにアクセスします。ユーザーの処罰データが完了したら、
EOS_Sanctions_PlayerSanction_Release
を呼び出して、別のユーザーをクエリする前に特定のユーザーのデータを解放します。
注記:EOS_Sanctions_QueryActivePlayerSanctions
を呼び出すと、キャッシュされたデータがリセットされます。関数の呼び出しが成功した後、別のユーザーをクエリする前に、返されたデータへのアクセスとコピーを決定することができます。
Developer Portal で処罰を管理する
Developer Portal で Sanctions インターフェース を見つけるには、管理対象の特定の製品を選択し、サブパネル ナビゲーション バーの [Game Services (ゲームサービス)] セクションをクリックし [Sanctions (処罰)] を選択します。
ここでは以下の操作を行うことができます。
新しい処罰を Add (追加) する
アクティブまたは保留中の処罰を Remove (削除) する
保留中の処罰を Activate (アクティブ) にする
処罰の詳細を Update (更新) する
処罰を追加するには、処罰の UI の上部にある [Add New Sanctions (処罰を追加)] ボタンを選択します。
選択すると、処罰のアクション、種類、正当化、タグ、プレイヤー ID の入力フィールドが含まれるモーダルスライドが表示されます。
処罰は永続的または一時的 (1 日、3 日、7 日、30 日) にすることができます。
ヒント:UI でリスト表示された処罰を選択すると、関係するユーザーに下されたすべての処分と、正当化および変更オプション (削除、アクティブ化、更新) を確認することができます。
オンライン マルチプレイヤーに処罰を実行する
処罰はセッションレベルで実施されます。セッションが作成された場合のみ、実行内容を構成することができます。詳細は「Sessions インターフェース」(GameServices/Sessions) を参照してください。
注記: 処罰を受けるプレイヤーは処罰を有効にしてセッションを作成することができますが、作成後にセッションを登録したり、セッションに参加することはできません。
処罰を受けるプレイヤーは、処罰を有効にして作成されたセッションへ参加することも登録することもできません。
セッションで処罰が有効になっていて、参加しているユーザーに処罰が実行されている場合、関数 EOS_Sessions_JoinSession
はエラー EOS_Sessions_PlayerSanctioned
を返します。
関数 EOS_Sessions_RegisterPlayers
は複数のプレイヤーをサポートし、EOS_Sessions_JoinSession
とは異なって処罰を受ける一人 (または複数) のプレイヤーが処罰が有効になっているセッションに登録を試みてもエラーを返しません。代わりに、応答オブジェクトはすべてのプレイヤーが登録されていることを確認する必要があります。ターゲット セッションで処罰が有効になっている場合、処罰が原因で登録されていないプレイヤーはすべてコールバック結果構造体 EOS_Sessions_RegisterPlayersCallbackInfo
の SanctionedPlayers
リストに表示されます。詳細は「Sessions インターフェース」(GameServices/Sessions) を参照してください。