Dauntless | Image courtesy of Phoenix Labs

クロスプレイが重要である理由

2021年6月16日

クロスプレイでフォートナイトをプレイする人は、そうでない人と比べて平均で 570% プレイ時間が長くなります。

ロケットリーグ、フォートナイト、Dauntless など、多くのマルチプレイヤー ゲームにとって、友人と一緒に遊ぶということが成功を収めるうえでの重要な要素となっています。

多くの人にとっては、すべての友人と一緒に遊ぶことができるのは、ゲームがクロスプラットフォーム プレイに対応し、友人たちが使っている各種のゲーム コンソール、PC 向けのストア、スマートフォンをサポートする場合に限られます。

Psyonix のロケットリーグを例にとって考えてみましょう。ロケットリーグは、2019 年に、PC、Nintendo Switch、PlayStation 4、Xbox One での完全クロスプラットフォーム プレイに対応しました。2020 年に 5 周年を迎えた際、Psyonix は、ロケットリーグのエンゲージメントが依然として記録的な水準にあり、ローンチ以来 50 億試合以上が行われたと発表しました。

Psyonix の共同スタジオ責任者である Corey Davis 氏は次のように述べています。「クロスプレイは、オンライン ゲームのマッチメイキングのスピードと品質に対して直接的に大きく影響します。また、誰がどのデバイスやコンソールを持っているかと心配する必要がなくなると、友人と遊ぶのがずっと簡単になります。オンラインで遊べる友人がいなければ、ゲームをすること自体やめてしまうかもしれません。プラットフォームを問わずどの友人ともつながりやすくすることは、ユーザー エクスペリエンスを大幅に改善します」

Rocket League | Image courtesy of Psyonix
Dauntless のデベロッパー、Phoenix Labs でマーケティング担当ディレクターを務める Nick Clifford 氏は、クロスプレイは Dauntless のコミュニティの中心的要素であると述べています。

「ゲームの 60% 以上に 2 種類以上のプラットフォームが関与していて、80% 以上が友人間で遊ばれています。プレイヤーからのフィードバックは極めて好意的です。以前は友人とつながることができなかったプレイヤーが、一緒に遊べるようになっています」

「Reddit で、あるスレイヤーがこのように述べていました。『現代のゲームにおいてクロスプレイが非常に重要なのはこのためです。重要なのは、システム間の優劣ではなく、友人を作り、一緒にプレイすることです』」

数字で見るフォートナイト

クロスプレイの重要性は、フォートナイトでも明らかになっています。フォートナイトからは、友人と一緒にプレイしやすくなることがエンゲージメントに与える影響がわかります。

2020 年 6 月時点で、フォートナイトのユーザーの 18.3% が複数のデバイスでプレイしたことがあります。2020 年 3 月から 6 月までのプレイを Epic Games が分析したところ、フォートナイトのプレイヤーの 60% 以上が別のプラットフォームのプレイヤーとパーティを組んでクロスプレイしていたことがわかりました。クロスプレイでフォートナイトをプレイした人は、そうでない人と比べて平均で約 570% プレイ時間が長くなり、月ごとのプレイ日数も多くなりました。

2020 年 6 月のそれぞれの日に、平均してフォートナイトのプレイヤーの 44% がクロスプレイをしました。クロスプレイをしたプレイヤーは、そうでないプレイヤーと比べてプレイ時が平均で 1.5 時間長くなりました。
Fortnite | Image courtesy of Epic Games
このエンゲージメントの増加は、マネタイズの面で大きな影響があります。Epic Games の調べによると、クロスプレイをするフォートナイトのユーザーからの月あたりの売上は、そうでないユーザーからの売上と比べて 365% 高くなっていました。

Epic Online Services のゼネラル マネージャー、Chris Dyl は次のように述べています。「ここからわかるのは、プレイヤーが複数のプラットフォームにわたって友人とゲームを楽しんでいて、それが毎月の標準的な遊びのサイクルの一部となっているということです。これはとても強力です」

このように、クロスプレイによってエンゲージメントが増加し、利益に影響が及ぶので、デベロッパーはプレイヤーを楽しませるために新しいソーシャル コンテンツやライブ コンテンツを作り続けることができます。

クロスプレイの到来

複数のプラットフォームにわたってプレイできるようにすることは、特にコンソールについては、重要ではあるものの実現が難しい機能であると以前から考えられていました。

多くのタイトルで限定的なクロスプレイが試験的に導入されてきたなか、フォートナイトは、2018 年 9 月に PlayStation 4 でのクロスプレイをサポートしたことで、モバイル、PC、3 つの主要コンソールでの完全なクロスプレイ機能を実現した初めてのゲームとなりました。

「Epic は、このためにすべてのプラットフォーム パートナーと緊密に連携しました。クロスプレイは人気を得て成長するための大きな要因の 1 つとなると確信していたので、サービスをプラットフォームに依存しない形で構築しました」と Dyl は述べています。
Fortnite | Image courtesy of Epic Games

プレイヤーの接続

「マルチプレイヤー ゲームが存続し、成長するには、健全なプレイヤーの基盤が必要です。クロスプラットフォーム機能があれば、すべてのプレイヤーを結び付けて、プラットフォームごとに分断されている場合よりもはるかに優れたエクスペリエンスを生み出すことができます」と Psyonix の Davis 氏は述べています。

また、「クロスプラットフォーム プレイは、小規模で実験的な機能やゲームプレイを生き残らせるうえでも役立ちます。単一のプラットフォームでは十分なプレイ人口を得られないモードでも、クロスプラットフォームのエコシステムならうまくいく場合があります」とも述べています。

Phoenix Labs の Clifford 氏は、相互接続性はデベロッパーにとって強力なツールであると言います。

「Phoenix Labs では、ゲーミングへの共通の情熱を通じてプレイヤーを結び付けることの価値を信じています。コミュニティをまとめるうえで重要なことの 1 つは、住む場所やプラットフォームにかかわらず、誰もがプレイできるようにすることです。クロスプレイによってプレイヤーを結び付けることができます。そして、クロスプログレッションによって、プレイヤーはどこにいても Dauntless を続けることができます」
Dauntless | Image courtesy of Phoenix Labs

Epic Online Services (EOS) によるクロスプレイの実現

クロスプレイ ゲームは、一連のクロスプラットフォーム サービスおよびアカウント システムのうえに構築する必要があります。そのようなサービスやシステムには、デベロッパーにとって指針となるポリシーや、プラットフォームの運営者とのビジネス上の関係も必要です。Epic Games は、あらゆる規模のデベロッパーを支援するために、すべての主要プラットフォームで EOS を利用できるようにする承認を得ました。

Epic Games のオンライン サービス担当ディレクター、Simon Allaeys は次のように述べています。「ロケットリーグ、Dauntless、フォートナイトなどのゲームから、とても好ましいデータが得られたおかげで、プラットフォームの運営者はクロスプレイを許可し、推進するようになりました」

「Epic Online Services は、デベロッパーがクロスプレイを導入しやすくなるようにするために作成されました。新しいサービスは Unreal Engine など任意のゲーム エンジンの拡張機能として利用でき、クロスプレイを誰にとっても使いやすいものとします」

クロスプレイのサポートなど、Epic Online Services の詳細については、Epic Online Services の Web サイトをご覧ください

    Epic Online Services の紹介

    ボイス、アチーブメント、マッチメイキング、ライブ運営などの無料サービスにアクセスしましょう。ゲームサービスは、すべてのプラットフォーム、すべてのストア、すべての ID サービス(あなた自身のサービスを含む)をあなたの選んだエンジンでサポートします。