Background Blur は、UI レイアウトに追加できるウィジェットです。 このウィジェットを使用して、コンテンツを調整可能なパディングで囲み、ポストプロセスのガウス ブラーを背後にあるすべてのバックグラウンドに適用することができます。 Background Blur ウィジェットはひとつの子ウィジェットを含みます。
このページでは、UI レイアウトでのバックグラウンド ブラーの使用と調整に関する基本情報を提供します。 さらに、Unreal Motion Graphics UI Designer (UMG) を使用して、以下の Background Blur ウィジェットの使用と調整の例をよく理解してください。
詳細パネル
配置した Background Blur ウィジェットの [Details (詳細)] パネルには、このウィジェットに関連して設定可能な以下のオプションがあります。

オプション | 説明 |
---|---|
Apply Alpha to Blur | true の場合、ウィジェット アルファに基づきブラー (ぼかし) の強度を調整します。 |
Blur Strength | バックグラウンドのぼかしレベルを設定します。数字を大きくすると、ぼかしは強くなりますが、GPU のランタイム負荷が増えます。 |
Low-Quality Fallback Brush | Low-Quality Override モードが有効な場合に、ぼかしを適用するかわりに描画する画像です。バックグラウンド ブラーの Low-Quality Mode を有効にするには、 cvar Slate.ForceBackgroundBlurLowQualityOverride を 1 に設定します。これは通常、プロジェクトの scalability (拡張性) の設定で行います。 |
Blur Radius | ブラー計算時に任意のピクセルから各方向にウェイトをかけるピクセル数です。値が大きくなると負荷は高くなりますが、ぼかしは強くなります。 |
Corner Radius | ブラー計算時に任意のピクセルから各方向にウェイトをかけるピクセル数です。値が大きくなると負荷は高くなりますが、ぼかしは強くなります。 |
前述の各プロパティは、ブループリントのスクリプトでランタイムに設定 (または変更) することもできます。

他の外観を設定する機能 (水平方向、垂直方向のアライメント) や、ウィジェット周囲のパディングも定義することができます。
使用例
以下の例では、Background Blur ウィジェットを使ってゲームが一時停止したときに背景をぼかしてメニューをハイライトします。
この結果を得るには、単純なメニューに Blur Widget を加えて、Blur Strength 値を使って適用するバックグラウンド ブラーの強度を決めます。
Menu Widget Blueprint のグラフでは、ボタンのクリックにメニューがどのように反応するかを処理するスクリプトを作成します。

上の画面では、ウィジェットを構築する場合、マウス カーソルをオンにしています。 Resume ボタンを押すとカーソルが非表示になり、ゲームの一時停止が解除され、表示されているメニューが取り除かれます。 Quit を押すと、ゲームが終了します。 プレイヤー キャラクターのブループリント (以下) で、キーが押されたときに、メニューを作成、表示するスクリプトを追加しました。 この場合、P が押されるたびに、メニューが表示されると、ゲームを一時停止します。

結果として、ゲームを一時停止し、背景をぼかしますが、プレイヤーがインタラクションするためにメニューはそのままの状態を保ちます。

50 (上) から 10 (下) に Blur Strength を減らして背景がぼんやりと見えるようにすることもできます。
