ゲームの開発中に、長いビューディスタンスや広大なオープン ワールドがあるレベルに対する最善の選択は動的ライトだという結論に達するような場合、事前計算されたライティングでは不十分であったり、ターゲットとするシステムには負荷が大きすぎたりします。Distance Field Shadows を使えば、指向性ライト を使って通常の Cascaded Shadow Maps (CSM) よりも遠くまでシャドウを作成することができます。
このガイドでは、指向性ライト、ポイントライト、スポットライトなどさまざまな ライト タイプ に対してディスタンス フィールド シャドウを有効にする方法を説明します。
手順
この機能を使用するには、[Rendering (レンダリング)] セクションの [Project Settings (プロジェクト設定)] で [Generate Mesh Distance Fields (メッシュ ディスタンス フィールドの生成)] を有効にする必要があります。詳細は「メッシュ ディスタンス フィールドを有効にする」を参照してください。
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まず [Place Actors] ウィンドウを開いて、[Lights] タブで Directional Light、Spot Light、Point Light を選択してメイン ビューポートにドラッグします。
ディスタンス フィールド シャドウを有効にする方法は、すべての Light コンポーネントで同じです。これらのライトの特有のプロパティはガイドの追加セクションで説明します。
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Light を選択した状態で[Details]パネルを開き、[Mobility] を [Movable] または [Stationary] に設定します。
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[Details] パネルの [Distance Field Shadows] セクションで [Distance Field Shadows] を有効にします。
指向性ライト スポット/ポイントライト このオプションがグレーアウトになっている場合は、[Project Settings] の [Generate Mesh Distance Fields] オプションが有効になっていること、およびライトの [Mobility] が [Movable] または [Stationary] になっていることを確認してください。
最終結果
ライトを [Movable] または [Stationary] に設定し [Distance Field Shadowing] をオンにすると、レベル内のライトには自動的にそれらが使用されます。指向性ライトの場合、 Dynamic Shadow Distance 値を超える距離に対してディスタンス フィールド シャドウが有効にされます。
Fortnite 向けのこのテストレベルでは、Cascaded Shadow Map (CSM) Dynamic Shadow Distance の位置はカメラから 4500 cm (センチメートル) です。[Distance Field Shadowing] を有効にすると CSM Shadow Distance を超えたシャドウをすべて処理します。シャドウイング メソッドに CMS しか使用しないと、遠方のオブジェクト (裁判所の柱) に対してシャドウ距離が足りないためライト漏れが生じます。さらに遠くのオブジェクトに対してもシャドウが適切に処理されなくなります。
指向性ライトを使用した場合、Cascaded Shadow Map の Dynamic Shadow Distance Moveable Light スライダーを 0 に設定すれば、メッシュ ディスタンス フィールドから生じたシャドウのみが表示できるようになります。ビジュアライゼーション ビュー モードの使用に加えて、シーンのテスト、そして発生する可能性のあるディスタンス フィールドの品質関連問題の診断にも役立つ方法です。
その他のライト設定
指向性ライト および ポイント/スポットライト 用の ディスタンス フィールド シャドウ 固有の設定については、「ディスタンス フィールドのリファレンス」を参照してください。これらを設定すると、シャドウの柔らかさやシャドウがキャスト可能な最長距離の調節が可能になり、シーン全体に芸術面の制御をかけることができるようになります。セルフ シャドウイングによるアーティファクトを除去するために使用する指向性ライトに特化したグローバルな調節も可能です。