Unreal Engine のプロジェクトを新規に作成する際は、ゲームまたはアプリケーションのベースとして、既存のテンプレートの 1 つを使用できます。Unreal Engine のテンプレートには、キャラクター コントローラー、ブループリントなど、追加で設定する必要なく動作する機能が含まれています。
テンプレートから新規プロジェクトを作成する方法については、「新規プロジェクトを作成する」ページを参照してください。
テンプレートを選択すると、そのテンプレートの詳細やテンプレートに含まれている機能に関する説明が表示されます。上下スクロールで全文を確認してください。
「Handheld AR」ゲーム テンプレートの説明の例。画像をクリックするとフルサイズで表示されます。
既存のプロジェクトからカスタム テンプレートを作成することもできます。詳細は「プロジェクトをテンプレートに変換する」を参照してください。
プレイアブル キャラクターのインプットを設定する
多くのテンプレートには、キーボード、マウス、またはコントローラーで操作できるキャラクターが含まれています。Unreal Engine の用語では、このキャラクターはポートと呼ばれます。
[Project Settings (プロジェクト設定)] の [Input (インプット)] セクションで、ポーンの既存のコントロールを確認したり、新しいコントロールを設定したりすることができます。このセクションを開くには次の手順を実行します。
-
メインメニューの [Edit (編集)] > [Project Settings (プロジェクト設定)] を選択します。
-
左のサイドバーで [Engine (エンジン)] セクションまで下にスクロールして、 [Input (インプット)] をクリックします。
以下を編集するには、[Bindings (バインディング)] セクションを展開します。
-
[Action Mappings (アクション マッピング)] :ジャンプなどのアクションを制御するキーを定義します。
-
[Axis Mappings (軸マッピング) :動きを制御します。テンプレートによっては、1 つまたは複数の軸で動きが制限される場合があります。たとえば、「Side Scroller (サイド スクロール)」テンプレートでは、ポーンは左右の移動とジャンプしかできません。
Unreal Engine 5 で使用可能なテンプレート
Unreal Engine 5 のテンプレートは、次のカテゴリに分類されています。
-
ゲーム
-
映画、テレビ、ライブ イベント
-
建築、土木、建設
-
自動車、製造設計、製造
また、これらの各カテゴリに、「ブランク」テンプレートが 1 つ含まれています。このテンプレートはコンテンツや設定がまったく追加されていない空白のプロジェクトです。これは使用可能な最も基本的なテンプレートです。
ゲーム テンプレート

Unreal Engine 5 の「Vehicle Advanced (ビークル応用)」テンプレート。
Unreal Engine の ゲーム テンプレートを起点として使用すると、ファーストパーソン、サードパーソン、サイドスクロール、運転など、さまざまなゲームの作成にすばやく着手できます。
このカテゴリのテンプレートは「ゲーム」テンプレートとしてタグ付けされていますが、あらゆるタイプのプロジェクトの起点として使用できます。たとえば、「VR (バーチャル リアリティ)」テンプレートを使用すると、3D 空間の VR ウォークスルーを作成することができます。「サードパーソン」テンプレートは、通常、多くのさまざまなプロジェクトの適切な起点として使用されます。
テンプレート名 | テンプレートの内容 | 参照ドキュメント |
---|---|---|
ファースト パーソン | 物理ベースの発射物を発射する銃で武装した一人称視点のキャラクター。プレイヤーは、このキャラクターの視点でレベルのコンテンツを体験します。 | ファーストパーソン テンプレートの概要 |
サードパーソン | 三人称視点のキャラクターと基本的なジオメトリ。カメラがキャラクターの上後方に配置されています。 | サードパーソン テンプレートの概要 |
フライング | 3D 空間を移動するスペースシップ。カメラがスペースシップを追跡します。 | |
パズル | シンプルな格子状のブロックと画面上のスコア カウンター。ブロックをクリックまたはタップすると、色が変わったり、スコア カウンターが増えたりします。 | |
ローリング | キーボードやバーチャル ジョイスティックで操作できる物理ベースの回転するボールと、複数の基本的なジオメトリ。 | |
トップダウン | クリックまたはタップで新しい場所に移動するキャラクター。カメラがキャラクターの上方の定位置に配置されており、キャラクターの動きを追跡します。 | |
ツイン スティック シュータ | 移動と発射を行うスペースシップと、発射物が影響を及ぼす複数のジオメトリ。 | |
携帯 AR | Android または iOS にデプロイ可能な AR アプリケーションを作成するための起点。バーチャル シーンでインタラクティブな平面を作成するため、環境をスキャンしてデータを収集するランタイム ロジックや、ライティングおよびシーン深度に関する情報を備えています。 | |
サイド スクロール | 制限のある 3D 環境で横方向に移動する 3D キャラクター。カメラは固定されており、プレイヤー キャラクターが画面の中心に維持されます。また、レベルにキャラクターがジャンプできる複数のプラットフォームが含まれています。 | |
2D サイド スクロール | 制限のある 2D 環境で移動する Paper 2D スプライト。また、レベルにキャラクターがジャンプできる複数のプラットフォームが含まれています。 | Paper 2D |
ビークル | シンプルな物理ベースの車両。車内 に 1 つと車両の上後方に 1 つの 2 種類のカメラ ビューと HUD を備えています。 | |
ビークル応用 | ダブル ウィッシュボーン式サスペンション付を採用した、より複雑な物理ベースの車両。車内 に 1 つと車両の上後方に 1 つの 2 種類のカメラ ビューと HUD を備えています。 | |
バーチャル リアリティ | Unreal Engine 5 のすべてのバーチャル リアリティ (VR) プロジェクトの起点。このテンプレートには、テレポートによる移動や、アイテムを手で掴んで、手に装着するなどの一般的な入力アクションのための、カプセル化されたロジックが搭載されています。 |
映画、テレビ、ライブ イベント テンプレート

Unreal Engine 5 の「DMX」テンプレート。
映画、テレビ、ライブ イベント テンプレートは、ライブ プロダクション作業の起点として使用できます。
テンプレート名 | テンプレートの内容 | 参照ドキュメント |
---|---|---|
Virtual Production | VR スカウティング、バーチャル カメラ、SDI ビデオ、Composure、および nDisplay の機能を搭載。 | |
DMX | プロキシ ライティング器具のアドレス設定、パッチ、コントロールのサンプル、および Unreal Engine に入出力するライブ DMX データ ストリームのレコーディングと再生のサンプル。 | DMX |
インカメラ VFX | インカメラ VFX ワークフローのブループリント、プラグイン、およびサンプル ステージ。LED ボリュームを使用したバーチャル プロダクション撮影の起点として使用します。 | |
nDisplay | PC のクラスタを使用したディスプレイ機能。ライブ パフォーマンス用の物理ディスプレイの複雑な配置をレンダリングするための起点として使用します。 |
建築、土木、建設テンプレート

Unreal Engine 5 の「Archvis」テンプレート。
建築、土木、建設 テンプレートでは、Datasmith を使用して、さまざまな 3D プログラムから Unreal Engine にコンテンツをインポートし、デスクトップ アプリケーションや XR アプリケーション用にコンテンツをさらに調整することができます。
テンプレート名 | テンプレートの内容 | 参照ドキュメント |
---|---|---|
Archvis | 建築ビジュアライゼーション ワークフローのサンプル。太陽の調査、室内のレンダリング、フォトリアルでないスタイライズド レンダリングのサンプル シーンを備えています。 | |
デザイン コンフィギュレータ | Variant Manager、UMG、ブループリント機能を使用して、可視性などのオブジェクトの状態、ビュー、または設計オプションを切り替えたり、アニメーション シーケンスを開始したりできるプロジェクトをビルドします。 | |
Hololens Viewer | Microsoft HoloLens 用のナビゲーションおよびインタラクション。このテンプレートは、共同作業による産業プロジェクトまたは建築プロジェクトの起点として使用します。 | HoloLens Viewer テンプレート |
Collab Viewer | 共同作業セッションにおけるデスクトップおよび VR のためのナビゲーションとインタラクション。このテンプレートには、archviz 固有のスターター コンテンツが含まれています。また、OpenXR、LiveLink をはじめとする複数の追加のプラグインがデフォルトで有効になっています。 | Collab Viewer テンプレート |
携帯 AR | Android または iOS にデプロイ可能な AR アプリケーションを作成するための起点。バーチャル シーンでインタラクティブな平面を作成するため、環境をスキャンしてデータを収集するランタイム ロジックや、ライティングおよびシーン深度に関する情報を備えています。 |
自動車、プロダクト デザイン、製造テンプレート

Unreal Engine 5 の「Photo Studio」テンプレート。
自動車、プロダクト デザイン、製造 テンプレートでは、Datasmith を使用して、さまざまな 3D プログラムから Unreal Engine にコンテンツをインポートし、デスクトップ アプリケーションや XR アプリケーション用にコンテンツをさらに調整することができます。
テンプレート名 | テンプレートの内容 | 参照ドキュメント |
---|---|---|
Photo Studio | シネマティックスおよび製品のプレゼンテーションに使用できる、事前作成済みの写真スタジオ環境。 | |
Hololens Viewer | Microsoft HoloLens 用のナビゲーションおよびインタラクション。このテンプレートは、共同作業による産業プロジェクトまたは建築プロジェクトの起点として使用します。 | HoloLens Viewer テンプレート |
Product Configurator | Variant Manager、UMG、ブループリント機能を使用して、汎用的な製品コンフィギュレータ (自動車の色など、さまざまなパーツを切り替えて製品の新しい外観を試すことができるプログラム) をビルドします。 | 製品コンフィギュレータ |
Collab Viewer | 共同作業セッションにおけるデスクトップおよび VR のためのナビゲーションとインタラクション。このテンプレートには、archviz 固有のスターター コンテンツが含まれています。このテンプレートには、VR で体験できるモデル カーのサンプルも含まれています。 | Collab Viewer テンプレート |
携帯 AR | Android または iOS にデプロイ可能な AR アプリケーションを作成するための起点。バーチャル シーンでインタラクティブな平面を作成するため、環境をスキャンしてデータを収集するランタイム ロジックや、ライティングおよびシーン深度に関する情報を備えています。 |
シミュレーション テンプレート

Unreal Engine 5 の「シミュレーション」テンプレートの使用例
シミュレーション さまざまなエンタープライズ シミュレーション アプリケーションの幅広い出発点として使用することができます。これらのテンプレートには次の機能があります。
- 屋外環境向けの特定の設定
- リアルな空とライティング。
- ジオリファレンス ツール。
テンプレート名 | テンプレートの内容 | 参照ドキュメント |
---|---|---|
Simulation Blank | 必要な設定とプラグインが有効になっている空のプロジェクトで構成されるテンプレート。このテンプレートは、ほとんどのシミュレーション アプリケーションの開始点として適しています。次の機能が含まれています。
|
|
Simulation Sandbox | 以下の項目のシミュレーションの定義およびテスト用にいくつかの環境オブジェクトを含むサンドボックス プロジェクト テンプレートです。
|
|
携帯 AR | Android または iOS にデプロイ可能な AR アプリケーションを作成するための起点。バーチャル シーンでインタラクティブな平面を作成するため、環境をスキャンしてデータを収集するランタイム ロジックや、ライティングおよびシーン深度に関する情報を備えています。 | |
バーチャル リアリティ | Unreal Engine 5 のすべてのバーチャル リアリティ (VR) プロジェクトの起点。このテンプレートには、テレポートによる移動や、アイテムを手で掴んで、手に装着するなどの一般的な入力アクションのための、カプセル化されたロジックが搭載されています。 |