マテリアル インスタンス エディタは、マテリアル インスタンスのパラメータの編集に使用します。マテリアルのパラメータ化とインスタンス化の基礎については、次のページを参照してください。
マテリアル インスタンス エディタを開く
マテリアル インスタンス エディタを開くには、コンテンツ ブラウザ内で マテリアル インスタンス アセットをダブルクリックします。

また、コンテンツ ブラウザ内でマテリアル インスタンスのサムネールを 右クリック し、コンテキスト メニューから [Edit (編集)] を選択して開くこともできます。
マテリアル インスタンス エディタのインターフェース
マテリアル インスタンス エディタは以下の領域で構成されています。
- ツールバー - アセットの保存、コンテンツ ブラウザ内でのアセットの検索、非表示パラメータの表示、継承階層とプラットフォーム統計情報の表示が可能です。
- ビューポート - マテリアル インスタンスのプレビューを表示するリアルタイムのビューポートです。
- ビューポートの表示オプション - ビューポート内のカメラと表示に関する設定の変更や、マテリアルのプレビューに使用するメッシュの変更が可能です。
- 詳細パネル - 公開されているすべてのマテリアル パラメータとプロパティが表示されます。
ツールバー
アイコン | 説明 |
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現在のアセットを保存します。 |
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コンテンツ ブラウザ 内でマテリアル インスタンスを検索および選択します。 |
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スタティック スイッチで非表示になっている非アクティブなパラメータを表示します。 |
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マテリアル インスタンスの継承階層を表示します。次のセクションを参照してください。 |
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さまざまなターゲット プラットフォームのレンダリング統計情報を表示するウィンドウを開きます。 |
階層メニュー
階層 (Hierarchy) メニュー には、現在のマテリアル インスタンスの継承チェーンが表示されます。マテリアル インスタンスは別のマテリアルの親として使用できるため、階層メニューには親と子の両方が表示されます。

- 現在のマテリアル インスタンスの 親 は上部の [Parent Chain (親チェーン)] に表示されます。複数の親が存在する場合は、最初の親が継承階層の一番上に表示されます。
- 現在のマテリアル インスタンスの 子 は [Material Instances (マテリアル インスタンス)] に表示されます。
親のマテリアルまたはマテリアル インスタンスを階層メニューから選択すると、そのアセットがマテリアル インスタンス エディタのウィンドウの 新しいタブ で開きます。

ビューポート

ビューポートには、スタティック メッシュに適用されているマテリアル インスタンスのプレビューが表示されます。マテリアルのプレビューは、マテリアル インスタンスのパラメータを変更するたびにリアルタイムで更新されます。
ビューポートでは次の操作が可能です。
- マウスの左ボタン をクリックしてドラッグし、プレビュー メッシュを回転する。
- マウスの中央ボタン をクリックしてドラッグし、カメラをパンする。
- マウスの右ボタン をクリックしてドラッグするか、ホイールを使ってスクロールし、表示を拡大または縮小する。
- L キーを押しながら マウスの左ボタン をクリックし、ライトの方向を回転する。
ビューポート表示オプション
アイコン | 説明 |
---|---|
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リアルタイムのプレビュー、FPS の表示、プレビュー ウィンドウの FOV を切り替えるスイッチが含まれます。 |
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パースペクティブ ビューポートと正投影ビューポートのカメラを切り替えます。 |
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[Lit (ライティングあり)]、[Unlit (非ライティング)]、[Wireframe (ワイヤーフレーム)] などの標準的な表示モードがあります。また、露出のオーバーライドも含まれます。 |
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レンダリング統計情報と、そのグリッドおよび背景を有効または無効にします。 |
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マテリアル インスタンスをシリンダー上でプレビューします。 |
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マテリアル インスタンスを球体上でプレビューします。 |
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マテリアル インスタンスをプレーン上でプレビューします。 |
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マテリアル インスタンスをキューブ上でプレビューします。 |
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マテリアル インスタンスをカスタム スタティック メッシュ上でプレビューします。 |
ビューポート下部の形状アイコンの一つをクリックすることで、マテリアルのプレビュー メッシュを変更できます。

マテリアル インスタンスをカスタム メッシュ上でプレビューするには、コンテンツ ブラウザ内で スタティック メッシュ アセットを選択して レンガのアイコン をクリックします。プレビュー メッシュはマテリアル インスタンスとともに保存されるので、次にそのマテリアル インスタンスを開いたときには、同じプレビュー メッシュ上に表示されます。

さまざまなタイプのシェーダーに向けた命令数や、マテリアルで使用されるテクスチャ サンプルの数など、 マテリアルに関する統計情報は ビューポートにも表示されます。

マテリアル インスタンスに含まれるあらゆるタイプの動きやアニメーションをプレビューするには、ビューポートの [Realtime (リアルタイム)] オプションを有効にしておく必要があります。ハンバーガー形状のアイコンをクリックしてビューポートのオプションを開き、[Realtime] がオンになっていることを確認してください。このオプションはデフォルトではオンになっています。

Ctrl+R キーを押してリアルタイム レンダリングを切り替えることもできます。
詳細パネル
Details (詳細) パネルでは、マテリアル インスタンスのパラメータや設定をオーバーライドできます。マテリアル インスタンスに対するすべての変更は、このインターフェースで設定します。

詳細パネルには次の 3 つのサブセクションが含まれます。
Parameter Groups (パラメータ グループ)
ここには、親マテリアルのパラメータを介して公開したマテリアル属性が表示されます。パラメータの値をオーバーライドするには、目的のパラメータ名の左にあるボックスをオンにして、フィールド内の値を変更します。パラメータのオーバーライドについては、こちらを参照してください。
General (全般)
このセクションでは、さまざまな親マテリアルや物理マテリアルを選択できます。また、マテリアル インスタンスがライトマス ビルドに影響を及ぼす方法を変更したり、親マテリアルから継承されたプロパティの一部をオーバーライドしたりできます。これらの設定については、こちらを参照してください。
Previewing (プレビュー)
このセクションには、マテリアル インスタンスのプレビューに使用するスタティック メッシュを変更するための追加の設定が含まれています。
マテリアル インスタンスのパラメータをオーバーライドする
各パラメータは、[Details] パネルの [Parameter Groups (パラメータ グループ)] セクションに表示されます。マテリアル パラメータをオーバーライドするには、次の手順に従います。
- 目的のパラメータ名の左にあるボックスをオンにします。
- フィールド内に新しい値を入力するか、カラー ピッカーを使って新しい値を設定します。

ボックスがオンになっているすべてのパラメータは、マテリアル インスタンス内で現在オーバーライドされていることを示しています。ボックスがオフになっているパラメータについては、フィールド内に異なる値が入力されている場合でも、親マテリアルからの値が使用されています。

パラメータの編集が完了したら、マテリアル インスタンスを必ず 保存 して、作業内容が失われないようにしてください。オフになっているパラメータのフィールドにある値は、メモリ節約のために、マテリアル インスタンス エディタのウィンドウが閉じられた際に破棄されます。
パラメータをデフォルト値にリセットするには、パラメータの右にある [Reset (リセット)] ボタンをクリックします。

マテリアル インスタンスのライトマス設定をオーバーライドする
マテリアルとライトマスとのインタラクションは、[General] > [Lightmass Settings (ライトマス設定)] セクションでオーバーライドできます。
たとえば、エミッシブ マテリアルのエミッシブ ブースト属性を増加すると、マテリアルにより、ライトマスによって生成される静的ライティング ソリューションにより多くのエミッシブ ライトが提供されて、結果がより明るくなります。

親マテリアルのプロパティをオーバーライドする
Material Property Overrides (マテリアル プロパティの上書き) セクションでは、インスタンスの親マテリアルから継承された一部のマテリアル プロパティをオーバーライド (上書き) することができます。
たとえば、サーフェスの表面と背面の両方をマテリアルのインスタンスでレンダリングする必要がある場合は、[Two Sided (両面)] オプションを有効にします。

親自体を編集するのではなく、これらのプロパティをマテリアル インスタンス エディタ内でオーバーライドすることの利点として、マテリアルの一つのインスタンスのみを変更できる点が挙げられます。その他すべてのインスタンスでは親からの設定が継承されます。