最上位レベルには、「Engine」ディレクトリと、ゲーム プロジェクトが存在します。「Engine」ディレクトリには、エンジン自体とそれに付属するすべてのツールが入っています。各ゲーム フォルダには、そのゲームに関連するすべてのファイルが入っています。
ルート ディレクトリ
- Engine - エンジンを構成するすべてのソース コード、コンテンツなどが入っています。
- Templates - 新しいプロジェクトを作成するときに使用できるプロジェクト テンプレートのコレクションです。
- GenerateProjectFiles.bat - Visual Studio でエンジンとゲームを操作するために必要な Unreal Engine ソリューションとプロジェクト ファイルを作成するために使用されます。詳細については、「IDE のプロジェクト ファイル」を参照してください。
- Default.uprojectdirs - エンジンがサブディレクトリ内のプロジェクトを検出できるようにするヘルパー ファイルです。
共通ディレクトリ
いくつかのサブディレクトリは、エンジンとゲーム プロジェクト ディレクトリの両方で共通です。
- Binaries - 実行ファイルまたはコンパイル中に作成されたその他のファイルが入っています。
- Build - プラットフォーム固有のビルドを作成するために必要なファイルなど、エンジンまたはゲームのビルドに必要なファイルが入っています。
- Config - エンジンの動作を制御する値を設定するためのコンフィギュレーション ファイルです。ゲーム プロジェクトのコンフィギュレーション ファイルで設定された値は、「
Engine\Config
」ディレクトリで設定された値を上書きします。 - Content - アセット パッケージやマップなど、エンジンまたはゲームのコンテンツが入っています。
- DerivedDataCache - 参照されたコンテンツのロード時に生成される派生データ ファイルが入っています。参照されるコンテンツのキャッシュ ファイルが存在しないと、読み込み時間が大幅に長くなる可能性があります。
- Intermediate - エンジンまたはゲームのビルド中に生成された一時ファイルが入っています。ゲーム ディレクトリでは、シェーダーは中間ディレクトリに保存されます。
- Plugins - エンジンで使用されるプラグインが入っています。
- Saved - 自動保存、コンフィギュレーション ファイル (
.ini
)、およびログ ファイルが入っています。さらに、「Engine」>「Saved」 ディレクトリには、クラッシュ ログ、ハードウェア情報、Swarm のオプションとデータが入っています。 - Source - エンジン ソース コード、ツール、ゲームプレイ クラスなど、エンジンまたはゲームのすべてのソース ファイルが入っています。
- Engine - エンジン ディレクトリ内のソース ファイルは、次のように分類されます。
- Developer - エディタとエンジンの両方で使用されるファイル。
- Editor - エディタだけが使用するファイル。
- Programs - エンジンまたはエディタによって使用される外部ツール。
- Runtime - エンジンのみで使用されるファイル。
- Game - ゲーム プロジェクト ディレクトリ内のソース ファイルはモジュールごとに整理され、モジュールごとに 1 つのディレクトリが作成されます。各モジュールには次のものが含まれます。
- Classes - すべてのゲームプレイ クラス ヘッダ ファイル (
.h
) が含まれています。 - Private - ゲームプレイ クラスの実装ファイルとモジュールの実装ファイルを含むすべてのソース ファイル (
.cpp
) が含まれています。 - Public - モジュール ヘッダ ファイルが含まれています。
- Classes - すべてのゲームプレイ クラス ヘッダ ファイル (
- Engine - エンジン ディレクトリ内のソース ファイルは、次のように分類されます。
一部のディレクトリは、エンジンの共通ディレクトリと特定のゲーム ディレクトリの両方に存在します。たとえば、「Content」ディレクトリは、エンジン ディレクトリ (../Engine/Content
) とゲーム ディレクトリ (../GAME_DIR/Content
) の両方に存在する可能性があります。ゲームのコンテンツ ディレクトリ内のファイルは、その特定のゲーム内でのみアクセスできます。しかし、エンジンのコンテンツ ディレクトリにあるファイルは、その特定のエンジン ディストリビューションを使用するすべてのプロジェクトからアクセスできます。
モジュールおよびプラグイン
Unreal Engine の機能は、多くのモジュールとプラグインによって成り立っています。モジュールとプラグインの主な違いの 1 つは、モジュールにはコードのみが含まれていることです。たとえば、Unreal Engine でプロジェクトを作成すると、プロジェクトのソース コードは「*.Build.cs
」ファイルを含むモジュールに編成されます。プラグインには、独自のソース ファイル、バイナリ、「.uplugin
」ファイルが含まれています。プラグインにはアセットを含めることもできますが、モジュールには含めることができません。その結果、プラグインを再配布して他の UE プロジェクトで使用できるようになります。
モジュール、プラグイン、両者の違いの詳細については、「モジュール」と「プラグイン」のドキュメント ページを参照してください。
エンジン固有のディレクトリ
いくつかのサブディレクトリは、「Engine」ディレクトリに固有のものです。
- Documentation - ソース ファイルと公開ファイルの両方を含むエンジン ドキュメントが入っています。
- HTML - 公開された HTML ドキュメント ファイルです。
- Source - ソース マークダウン ドキュメント ファイルです。
- Extras - 追加のヘルパーおよびユーティリティ ファイルです。
- Programs - Unreal Engine のルート ディレクトリに保存されているプロジェクトと、Unreal Frontend や Unreal Header Tool などのその他の Unreal プログラムのコンフィギュレーション ファイルとログ ファイルが入っています。
- Shaders - エンジンのシェーダー ソース ファイル (
.usf
) が入っています。
ゲーム プロジェクト ディレクトリ
ディレクトリ | ディスクリプション |
---|---|
Binaries | 実行ファイルまたはコンパイル中に作成されたその他のファイルが入っています。 |
Config | ゲームのデフォルトのプロジェクト設定です。 |
Content | アセット パッケージやマップなど、エンジンまたはゲームのコンテンツが入っています。 |
External dependencies | パブリック エンジン ヘッダ ファイルを表します (Visual Studio でのみ表示されます)。 |
Intermediate | Visual Studio プロジェクト ファイルなど、Unreal Build Tool によって生成されたファイルが入っています。これらのファイルは削除して再ビルドできます。 |
Saved | 設定ファイルやログなど、エンジンによって生成されたファイルが入っています。これらのファイルは削除して再ビルドできます。 |
Source | ゲーム モジュール オブジェクト クラス ファイルが入っています。 |
ソリューション ディレクトリ
ディレクトリ | ディスクリプション |
---|---|
Classes | ゲーム オブジェクト クラス定義 (「.h 」ファイル) が入っています。 |
Config | ゲームのデフォルトのプロジェクト設定です。 |
External dependencies | パブリック エンジン ヘッダ ファイルを表します (Visual Studio でのみ表示されます)。 |
Private | プライベート ゲーム オブジェクト クラス実装ファイル (「.cpp 」ファイル) が入っています。 |
Public | パブリック ゲーム オブジェクト クラスの実装ファイル (「.cpp 」ファイル) が入っています。 |