
SteamVR 向けに Unreal Engine 4 (UE4) で VR 体験の開発を始める時にまず考えなければならないことの 1 つは、体験をスタンディング式にするか、座式にするかを決める事です。この操作ガイドでは、スタンディング式 SteamVR 体験用に UE4 プロジェクト VR カメラを設定する方法を説明します。
ステップ
スタンディング式 SteamVR 体験で使用するポーンの設定は以下の手順で行います。
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まず最初に、Pawn ブループリントを開く、または新規作成して、[Viewport] タブの [Component] セクションを開きます。そこで以下の 2 つのコンポーネントを次の名前で追加して、VRCamera が必ず VRCameraRoot の子になるようにします。
コンポーネント名 値 Scene VRCameraRoot Camera VRCamera この VR カメラ設定方法は実際のカメラを動かさずにカメラ位置のオフセットが可能です。エピックは VR HMD の種類に関係なく、この方法を推奨します。
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次に、Pawn ブループリントをまだ開いていない場合は開いて、イベントグラフ で Event Begin Play ノードを引き出して Executable Actions リストを表示します。リストで Set Tracking Origin ノードを検索し、クリックしてイベントグラフへ追加します。
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Set Tracking Origin ノードには Floor Level と Eye Level という 2 つのオプションがあります。スタンディング式体験の場合、Set Tracking Origin ノードの [Origin] をデフォルトの [Floor Level] にしておく必要があります。
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- コンテンツ ブラウザからPawn ブループリントをドラッグし、それをレベルの「0,0,0」にくるように配置します。
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レベル内に配置した Pawn ブループリントを選択し、[Details] パネルの [Pawn] 設定で [Auto Possess Player] を [Disabled] から [Player 0] にします。
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最終結果
最後に、メイン ツールバー で [Play Mode] を [VR Preview] に変更して [Play] ボタンを押します。HTC Vive HMD を装着し、座ってレベルを表示すると、以下のような動画が見えます。
UE4 プロジェクトのダウンロード
以下のリンクから、このサンプルの作成に使われた UE4 プロジェクトをダウンロードすることができます。