侵食 (Erosion) ツールは、ランドスケープ ハイトマップの高さを調整するために熱による侵食シミュレーションを使用します。これにより、自然の力による高い場所から低い場所への土の動きがシミュレートされます。高度の差が大きくなるほど、 侵食も大きくなります。このツールでは、必要に応じて侵食に加えてノイズ効果を適用することができます。これにより、より自然でランダムな見た目となります。
侵食ツールの使用方法
この例では、侵食ツールは山の正面と裏側の表面に適用されています。正面の傾斜はそれほど急ではないので、 適用する設定では、表面の侵食はそれほど速くはなりません。ただし、裏側は傾斜が急なので、かなり速く侵食します。
ランドスケープ ハイトマップでの侵食によるスカルプトでは、以下の調節ができます。
操作 | 処理内容 |
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左マウスボタン | 侵食値の上げ下げ、またはその両方をハイトマップに適用します。 |
この例では、侵食は丘の斜面にペイントされたノイズを使ってサーフェスに高低差を出しています。 強度と各種プロパティ値を使って適用中の侵食を調整して、様々な高さを出しています。
ツール設定
プロパティ | 説明 |
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Tool Strength | 1 回のブラシ ストロークの強度を調節します。 |
Threshold | 侵食エフェクトの適用に必要な最低限の高低差です。この値が小さいほど、適用される侵食エフェクトが増加します。 |
Surface Thickness | レイヤーのウェイトの侵食エフェクトに使用するサーフェスの厚みです。 |
Iterations | 実行されるイタレーション数です。値が高くなるほど、侵食レベルがあがります。 |
Noise Mode | ノイズを適用した高さマップの上げ下げ、あるいはその両方の適用を設定します。
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Noise Scale | 使用するノイズ フィルターの大きさです。ノイズ フィルターは、位置とスケールに関係します。したがって、Noise Scale に変更がない限り、同じフィルターが同じ位置に何度も適用されます。 |