Landscape Edit Layers は被破壊レイヤーを使ってランドスケープ高さマップの編集およびランドスケープのペイントを可能にします。ランドスケープに複数のレイヤーを追加して互いに独立した編集が可能です。 スプライン用のレイヤーを保持して、スプラインを非破壊的に追加およびペイントすることができます。これらのスプラインを追加、移動、編集すると、被破壊レイヤーが自動的に更新されます。
ランドスケープ編集レイヤーを使用するには、ランドスケープを新規作成するときに [Manage] タブの [Edit Layers] にチェックを入れます。既存のレイヤーにレイヤーを遡及的に追加することはできません。プロジェクトで使用するには常にレイヤーを新規作成する必要があります。
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システムの使用後にレイヤー システムをオフに切り替えると、エディタのすべてのレイヤー データは破壊的に削除されます。
ランドスケープにレイヤーを追加する
1 つのレイヤーで、高さマップをスカルプトしたりマテリアルをペイントする代わりに、ランドスケープに複数のレイヤーを追加できるようになりました。これらの新しいレイヤーは、ランドスケープをスカルプティングおよび描画するための基盤として機能します。これにより、ランドスケープをより効率的に操作および維持できるようになります。
デフォルトでは、常にレイヤー (Layer1) が 1 つ存在します。これが最初のベース レイヤーです。新しいレイヤーを追加するには、既存のレイヤーを 右クリック して [Create (作成)] を選択します。このメニューからレイヤーの [Rename (名前変更)] を選択することもできます。
どのレイヤーがベース レイヤーで、どのレイヤーが追加したレイヤーか分かるように、レイヤーの名前を変更することをお勧めします。必要な数のレイヤーをランドスケープに追加できます。
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レイヤーを管理する
レイヤーの管理方法には、レイヤーのロック / ロック解除、レイヤーの表示 / 非表示、Layer Contribution を使用したレイヤーのハイライト表示など何通りかの方法があります。
レイヤーをロック / ロック解除する
[Lock (ロック)] アイコンを選択してレイヤーをロックすることができます。閉じたロックはレイヤーが編集不可であることを示し、開いたロックはレイヤーが編集可能であることを示します。
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レイヤーの表示 / 非表示
レイヤーをブレンドから除外する場合は、目のアイコンを選択してレイヤーを 非表示 にできます。
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レイヤーのハイライト表示
レイヤーをハイライト表示するには Layer Contribution をオンにします。レイヤーをハイライト表示すると、スカルプトされたレイヤー全体を確認することができます。ハイライト表示は、オフにするまでレイヤーに表示され続けます。Layer Contribution をオンにするには [Lit (ライティング)] > [Vizualizers (ビジュアライザー)] > [Layer Contribution] と移動します。 高さマップに対するレイヤーの影響を確認するには Sculpt モードでレイヤーを選択します。ペイント レイヤーに対するレイヤーの影響を確認するには Paint モードでレイヤーを選択します。
これらのツールを組み合わせて使用すると、高さマップを効果的にスカルプトおよびペイントすることができます。例えば、ベース レイヤーをロックせずに Layer1 をペイントする場合、その両方のレイヤーをペイントできます。Layer1 を非表示にすると、ベース レイヤー上でペイントした場所を確認できます。しかし、Layer1 をペイントする前にベース レイヤーをロックすると、ベース レイヤーには何の変更も加えられません。
レイヤーを編集する
レイヤーは、レイヤーの並べ替え、レイヤーのアルファ ブレンドの調整、Erase Tool (消去ツール) の使用などの方法で編集することができます。
レイヤーを並べ替える
レイヤーは任意の順序でドラッグ&ドロップできます。レイヤーを移動すると、ビューポートに表示されるレイヤーの順序が変わります。
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レイヤーのアルファ ブレンドを調整する
アルファ 値を加算または減算することにより、各レイヤーのブレンドを変更できます。ビューポートには、値の変更がリアルタイムで表示されます。
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各レイヤーには 2 つのアルファ値があり、1 つは高さマップのブレンドを制御し、もう 1 つはペイント レイヤーのブレンドを制御します。 高さマップに負のアルファ値を設定すると、減算ブレンドになります。各ペイント レイヤーは、ブレンドを加算にするか減算にするかを指定するフラグを持っています。

レイヤーの高さを消去する
レイヤーで Erase Tool を使用すると、スカルプティングはレイヤーのデフォルトの高さに戻ります。Layer Contribution を使用すると、レイヤーを簡単に識別できるため、Erase Tool の使用時に役に立ちます。
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非破壊スプラインを使用する
スプラインは、高さマップのベース レイヤーとは別に、独自のレイヤーで作成および管理できるようになりました。それにより、スプラインを非破壊的に編集、変更、移動できるようになり、ランドスケープをそのまま形成できます。
スプラインを追加するには、まず新しいレイヤーを追加します。右クリックしてレイヤーの名前を変更して [Reserve for Splines (スプラインの予約)] を選択します。プロンプトで [Continue (続行)] を選択します。
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[Details (詳細)] パネルを使用してスプラインを編集できます。また、[Transform (トランスフォーム)] コントロールを使用してスプラインを調整できます。レイヤーの順序を変更すると、スプラインにも影響します。つまり、レイヤーの順序に応じて、ランドスケープでスプラインの一部が隠れてしまうことがあります。
追加情報
簡単かつ非破壊的にランドスケープにビルド可能なランドスケープ編集レイヤーに追加機能があります。詳細は以下のドキュメントを参照してください。