Unreal Engine では、デザイナーやアーティストが、物理ベースのライティングを使用して没入感あふれる大規模なワールド、または小規模なワールドを効率的に作成できる一連のコンポーネントを使用できます。こういった大気、雲、フォグ用の環境ライティング コンポーネントとライティングのすべてがシームレスに連携することで、完全に動的にライティングされたワールドをサポートする、統一されたエクスペリエンスを創出します。
このページで取り上げるツールおよび機能は、独自のワールドの作成に着手するうえで役立ちます。
ライト ミキサー
ライト ミキサー は、ドッキング可能なエディタ ウィンドウで、レベルで指向性、ポイント、スポット、矩形ライトのプロパティを追加、編集、参照することができます。
このウィンドウを使用すると、アーティストやデザイナーは、一箇所で使用および編集できるため、ワークフローを簡素化および迅速化させることができます。これには、シーンのアクタまたはブループリントのコンポーネントであるライトが含まれています。コレクションを使用して、整理することもできます。

詳細については、「ライト ミキサー」を参照してください。
環境ライト ミキサー
Environment Light Mixer は、ドッキング可能なエディタ ウィンドウで、空、雲、大気ライト、スカイ ライトに使用する環境ライティング コンポーネントのプロパティを追加、編集、参照することができます。
このウィンドウを使用すると、アーティストやデザイナーは、一箇所ですべての要素を使用できるため、ワークフローを簡素化および迅速化させることができます。

詳細については 「Environment Light Mixer」 を参照してください。
フォグのエフェクト
フォグのエフェクトは、ワールドに雰囲気をもたらし、環境のムードを演出するうえで役立ちます。例を挙げると、高い領域や低い領域にマルチレイヤー フォグを作成したり、ライトシャフト (光筋) のボリュメトリック エフェクトを作成したりすることができます。

Sky Atmosphere は、独自の散乱と高さフォグ シミュレーションを備えているだけでなく、指数関数的高さフォグでも適切に機能し、シーン内のすべてのタイプのライトをサポートしています。


[Project Settings (プロジェクト設定)] の [Support Sky Atmosphere Affects Height Fog (高さフォグに影響を及ぼす Sky Atmosphere をサポート)] が有効な場合は、指数関数的高さフォグによる影響がすべて加算されます。Sky Atmosphere の高さフォグは、指数関数的高さフォグの色の上に適用されます。ただし、[Fog Inscattering Color (フォグのインスキャッタリング カラー)] と [Directional Inscattering Color (指向性インスキャッタリング カラー)] を黒に設定すると、Sky Atmosphere はシーン内の指数関数的高さフォグの配色に直接作用し、影響を及ぼします。
フォグのエフェクトに関するトピック
大気、雲、およびワールドのライティング エフェクト
Sky Atmosphere、Volumetric Clouds、Directional Light、Sky Light のライティング コンポーネントは、環境ライティングの大部分を構成しています。これらすべてのコンポーネントがシームレスに連携することで、動的にライティングされた大規模なワールドを実現します。

レベルでは、次のコンポーネントを使用することができます。
- 太陽と月、2 つの太陽、またはその組み合わせのための最大 2 つのディレクショナル ライト。
- オプションのリアルタイム キャプチャを備える 1 つのスカイ ライト。
- 独自の高さフォグを備える 1 つの Sky Atmosphere。
- スカイ ドーム メッシュを備えている、または備えていない複数のボリュメトリック クラウド。
スカイ ライトの [Real Time Capture (リアルタイム キャプチャ)] が有効な場合、キーボード ショートカット 右 Ctrl + L (1 つ目のディレクショナル ライト) または 右 Ctrl + 右 Shift + L (2 つ目のディレクショナル ライト) をマウスの移動と併用して、ライティングを動的に変更し、結果をすぐに確認することができます。