プロジェクトでシネマティックスやその他の レベル シーケンス コンテンツを複数の場所で実行する必要がある場合、シーケンサーの [Transform Origin (トランスフォーム原点)] 機能を使用して、ランタイム時にアニメーションの場所を動的に変更すると役立つことがあります。すべてのシーケンサーのトランスフォームは、デフォルトでは、ワールド基点 (0、0、0) を基準としています。ただし、[Transform Origin] を使用することで、任意のトランスフォーム、あるいはアクタのトランスフォームを基準としてトランスフォームを作成することができます。
このドキュメントでは、アクタに Transform Origin をバインドしてシーケンサー コンテンツの位置を変更する方法を説明します。
前提条件
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シーケンサーを使用してコンテンツを作成するのに慣れている必要があります。詳細については、以下のページを参照してください。
レベル シーケンサーの設定
まず、レベルで Level Sequence アクタ を作成します。作成したアクタを選択し、[Details (詳細)] パネルで以下を実行します。
- [Override Instance Data] を有効にします。
- Level Sequence アクタ を Transform Origin アクタ に割り当てます。

どのアクタを Transform Origin アクタに割り当てるかは任意であり、シーンのコンテキストに応じて異なります。たとえば、キャラクターがテーブルなどのオブジェクトと相互に作用するシーンがある場合、テーブルを Transform Origin アクタとして割り当てることができます。
ユースケースによっては、Unreal Engine でシーケンサー コンテンツを作成する前に、Transform Origin アクタを最初に割り当てることをお勧めします。先にコンテンツを作成し、Transform Origin アクタをゼロ以外の位置で割り当てた場合、コンテンツはそのアクタを基準に移動します。つまり、Transform Origin アクタを割り当てる際に、現在のシーケンサーのトランスフォームは補正されません。
コンテンツの設定
次に、シーケンサーでコンテンツを作成 し、シーケンサーのコンテンツを Transform Origin アクタに合わせます。この例では、マネキン キャラクターが、Level Sequence アクタと同じ場所まで歩いています。

これで、Transform Origin アクタを移動させ、再生時にアニメーションの位置が変わるのを確認することができます。

結果
Transform Origin アクタの位置を変更すると、シーケンス内のすべてのトランスフォームとアニメーションに影響します。これにより、シーンが実行される場所を動的に変更することができます。

ルート シーケンス 内のすべてのオブジェクトは、Transform Origin のオフセットも受け取ります。
アニメートされた Transform Origin
Transform Origin は、原点のアクタがアニメートされている場合にも、シーケンサーのコンテンツを正しく調整します。この例では、ボート アクタが Transform Origin アクタとして設定されており、ランタイム時にシーケンス内のキャラクターなどのトランスフォームされたアクタがボートのアニメーションに追従するようになっています。
