Cascade To Niagara Converter プラグイン
Cascade to Niagara Converter プラグインは、既存の Cascade Particle Systems アセットを変換するために作成されたユーティリティです。 プラグインには、Cascade System を新しい Niagara System に変換するための Python スクリプト処理レイヤーだけでなく、Niagara Emitter アセットと Niagara System アセットの両方をプログラミングで生成するためのブループリント関数ライブラリが含まれています。
このプラグインは、既存のコンテンツを Cascade から Niagara に変換したい場合に有用です。つまり、Unreal Engine で使用される最新ツールへのアップグレードの開始点であり、エンジンの今後のリリースで Cascade が非推奨となり廃止されるまで、継続して更新されます。
Cascade To Niagara Converter プラグインを有効にする
プロジェクトで Cascade to Niagara Converter プラグインを有効にするには、以下の手順を実行します。
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メイン メニューで [Edit] > [Plugins] の順に選択し、Plugins Browser tab を開きます。
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サイド メニューの [Built-In] カテゴリから、[FX] > Cascade To Niagara Converter プラグインを選択して、プラグインを有効にします。
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プロンプトが表示されたら、変更を反映させるために [Restart Now (いますぐ再起動)] をクリックします。
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Cascade To Niagara Converter プラグインを使用する
Cascade Particle Systems を Niagara System に変換するには、 コンテンツ ブラウザ を 右クリックして、コンテキスト メニューから [Convert to Niagara System] を選択します。
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上の例では、スターターコンテンツ フォルダの Cascade Particle System P_Steam_Lit" を使用しています。
新しい Niagara System はソースの Cascade System に _Converted
というサフィックスが付いて同じフォルダに作成されます。
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新しく生成された Niagara System は変換レポートを作成します。新しい Niagara System の Niagara Log ウィンドウに表示されます。 エディタでアセットを開いて、変換された Niagara Systems を確認し、変換レポートに含まれている警告やエラーを解決することを推奨します。
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Niagara Log はブール値 bApplyGlobalSpawnRateScale の変換をスキップする警告を出力します。
エラーと警告の種類
Cascade System を Niagara System アセットに変換すると、Niagara System Overview Window にエラーや警告が表示されることがあります。 これらの記号の上にカーソルを置くと、問題となっている内容の概要が表示されます。
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– エラー を示すアイコン。
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– 警告 を示すアイコン。
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上記の画像では、依存関係が Particle Update フィールドで満たされていないことを示す 2 つのエラーの概要を表示しています。
これらのプロパティを選択すると、画面の右側に選択の 詳細ウィンドウ が開きいて、問題のより詳細な説明を確認することができます。問題の種類によっては、自動解決を行うための [fix issue (問題を修正)] プロンプトが表示されます。
![]() |
![]() |
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エラー | 警告 |
選択詳細ウィンドウには、Acceleration Force モジュールと Drag モジュールに対して満たされていない依存関係エラーのより詳細な説明および修復方法の提案が表示されます。問題を修正を選択すると、プラグインはモジュール スタック グループの順序を調節します。 |
選択詳細ウィンドウには、変数 bApplyGlobalRateScale が変換プロセスでスキップされたことを示す警告 Unspecified Error が表示されます。 |
Cascade To Niagara-Supported 変換操作
Cascade To Niagara Converter は Cascade Particle Systems の一般的な表現の変換をサポートします。しかしながら、完全にはサポートしていないモジュールおよびプロパティがあります。以下は、まだサポートされていない、またはサポートが部分的な機能です。
機能 | サポート (あり/なし/一部) | 追記 |
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Event Modules | ||
Event Generator | なし | |
EventReceiver Kill all | なし | |
EventReceiver Spawn | なし | |
Emitter to Emitter Modules | ||
Particle Attractor | なし | |
Source Movement | なし | |
Emitter Initial Location | なし | |
Emitter Direct Location | なし | |
Seeded Mofules | なし | |
Beam and AnimTrail Renderers | なし | |
Ribbon Renderers | 部分的 | Ribbon UV は変換された Niagara System での同等性が保証されません。 |
Cascade Emitter LODs | 部分的 | 変換はすべてのモジュールで LOD 0 のみとなります。 |
サポートされていないモジュールまたはレンダラのある Cascade Particle System を変換すると、 生成された Niagara System は Niagara Log ウィンドウにスキップされたモジュールまたはレンダラを記録します。
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Niagara Log には変換中にスキップされた Cascade モジュールを示すメッセージが表示されます。
Cascade To Niagara Converter プラグインの機能を拡張する
プラグインは、Cascade To Niagara Converter プラグインの Python ディレクトリにある Python スクリプトを変更することにより、変換プロセスの拡張をサポートしています。以下を参照してください。
Engine/Plugins/FX/CascadeToNiagaraConverter/Content/Python
.
Cascade で独自のカスタム モジュール、レンダラ、プロパティを作成した場合は、「CascadeToNiagaraConverter/Content/Python
」で、該当するインターフェースから拡張し、新しいスクリプトを該当するディレクトリに追加することで、それぞれに対して新しいコンバータ スクリプトを作成することができます。
たとえば、カスタム モジュールの変換に対するサポートを追加するには、「ModuleConversionScripts
」ディレクトリに新しいスクリプトを作成し、そのスクリプトの中に ModuleConverterInterface
クラスから新しいクラスを拡張します。詳細または例については、関連づいているインターフェース スクリプトのソースコードを参照してください。