
Dynamo for Revit は、Unreal Engine 4 のブループリント スクリプティング システムと同様に、Revit API にアクセスできるビジュアル プログラミング言語です。Dynamo for Revit を使用すると、反復的な作業の多くを簡単に自動化することができます。Autodesk Revit Exporter for Datasmith は、アドインの [Ribbon (リボン)] ツールバーからアクセスできるだけでなく、Dynamo を使用して、Unreal Engine で使用できる .udatasmith
ファイルとして Revit 3D ビューをエクスポートするプロセスを自動化します。
エクスポートには、Autodesk Revit Exporter for Datasmith プラグインが必要です。このプラグインは、現在、Autodesk Revit 2018.3、2019、2020 をサポートしています。
プラグインをインストールする
まず、Epic Games が提供している Autodesk Revit Exporter for Datasmith プラグインをダウンロードして、インストールします。インストールにより、このプラグインのインストール済みの前のバージョンが更新され、さらに Dynamo ビジュアル スクリプト言語用のフックがいくつか追加されます。
このプラグインでは、バージョン 2.0 以上の Dynamo を使用している必要があります。使用バージョンを確認するには、Dynamo UI の [Help (ヘルプ)] メニューをクリックして、[About (バージョン情報)] オプションを選択します。
プラグインをインストールしたら、Dynamo インターフェースを起動します。
次に、「DatasmithDynamoNode.dll」ファイルをインポートする必要があります。Dynamo の UI で、[File (ファイル)] メニューをクリックして、[Import Library (ライブラリのインポート)] オプションを選択します。ライブラリは次のいずれかの場所にあります。
Revit のバージョン | 場所 |
---|---|
2018.3 | C:\ProgramData\Autodesk\Revit\Addins\2018\DatasmithRevit2018\DatasmithDynamoNode.dll |
2019 | C:\ProgramData\Autodesk\Revit\Addins\2019\DatasmithRevit2019\DatasmithDynamoNode.dll |
2020 | C:\ProgramData\Autodesk\Revit\Addins\2020\DatasmithRevit2020\DatasmithDynamoNode.dll |
ライブラリが正常にインストールされると、Dynamo の [Library (ライブラリ)] の [Add-Ons (アドオン)] セクションに DatasmithDynamoNode のエントリが表示されます。
機能の説明
ライブラリをインポートすると、Datasmith Dynamo ノードがインストールされます。このノードは Revit ドキュメントからデータを取り込み、特定のレベルのテッセレーションを使用して要求されたビューをエクスポートするように設計されています。
番号 | 説明 |
---|---|
1 | 現在の Revit ドキュメント |
2 | 出力パス |
3 | ID としてのビューのリスト |
4 | テッセレーションのレベル (整数値 1~15、デフォルト 8) |
現在の Revit ファイルをドキュメントとして使用すると、このノードにより .udatasmith
ファイルと、3D ビューのオブジェクトのフォルダを Datasmith 向けの準備ができた .udsmesh
ファイルとして出力します。
Datasmith Dynamo ノードの使用方法を説明するため、このプラグインには、このノードを使用してバッチ エクスポータを作成する方法を示すサンプルの Dynamo スクリプト ファイルが含まれています。
このスクリプトは、次の手順で実行されます。
- このスクリプトは、Get 3D Views ノードを使用して、現在の Revit ドキュメント内のすべての 3D ビューを検出して、リストに追加します。
- 次に、ビュー名に付いているプレフィックス (Prefix_ViewName 形式を使用) か、または特定の名前のビューを検索して、リストを絞り込みます。この例では、プレフィックスのデフォルトは Datasmith に設定され、インスタンス パラメータ名のデフォルトは DatasmithExport に設定されています。
- 次に、スクリプトは 2 つのブール値を確認して、すべてのビューをエクスポートするか、絞り込まれたリストで見つかったビューのみをエクスポートするかを特定します。
- 最後に、選択したビューは、[Mesh Tessellation Amount (メッシュのテッセレーション量)] で定義された詳細度で選択したフォルダにエクスポートされます。
Dynamo API への依存を解消するため、このバージョンのバッチ エクスポートでは、Python ノードを使用して、現在のドキュメントに関する情報を取得する必要があります。
同様に、3D ビューの取得や、指定されたビューの ElementID の抽出でも、Python ノードを使用します。
バッチ エクスポータを使用する
提供されている Dynamo のサンプルを実行し、基本的なバッチ エクスポータとして使用することができます。
プロパティ | 説明 |
---|---|
Export To: | フォルダを参照して、Datasmith ファイルの保存先として指定することができます。 |
Mesh Tessellation Amount: | Revit API の定義に従って、エクスポート時に使用するテッセレーションのレベルを指定します。レベル 8 がデフォルトです。この設定では、Revit FBX エクスポータと同じメッシュ解像度が生成されます。 テッセレーション レベル 8 ![]() テッセレーション レベル 2 ![]() |
Export All 3D Views: | オンの場合は、現在の Revit ドキュメントで見つかったすべての 3D ビューがエクスポートされます。オフの場合は、カスタム名またはプレフィックスを使用している現在の Revit ドキュメント内の 3D ビューを見つけ、それらを Datasmith 用にエクスポートします。 |
By View Name Prefix / By View Instance Parameter: | ビュー インスタンスに割り当てられたプレフィックス名またはプロジェクト パラメータのいずれかに一致するビューのみをエクスポートします。
|
View Instance Parameter Name: | エクスポートするビュー名を定義します。 |
Export 3D Views Prefixed With: | エクスポートするビュー名のプレフィックスを定義します。 |