Actor Editor Context (アクタ エディタ コンテキスト) は、レベル、データ レイヤー、レベル インスタンス、または アウトライナーのアクタ フォルダ を カレント (現在選択されている) エディタ コンテキスト として設定するために使用できるエディタ機能です。カレント (現在の選択項目) に設定すると、ビューポートに追加するすべてのアクタが、カレント コンテキストに割り当てられます。 カレント アクタ エディタ コンテキストを割り当てることで、多数のアクタを追加した場合でも、追加したアクタが指定したコンテキストに自動的に割り当てられる (環境内のすべてのツリーをアウトライナーの「Trees」フォルダに保持して、それらを Trees データ レイヤーに割り当てるなど) ため、ワールドを整理された状態に保つことができます。
Trees データ レイヤーと 「Trees」アクタ フォルダに設定されているアクタ エディタ コンテキスト。クリックしてフルサイズで表示。
ビューポートの右下にあるウィジェットには、現在アクティブなレベル、レベル インスタンス、データ レイヤー、またはアクタ フォルダが表示されます。
カレント コンテキストを設定する
カレント レベル
World Partition を使用していないワールドでは、どのレベルで作業しているかを把握することは、サブレベルのワークフローで欠かせません。[Levels (レベル)] ウィンドウを使用してサブレベルをレベルに追加すると、アクタ エディタ コンテキストに、次のカレント レベルが表示されます。
「SubLevel」という名前のサブレベルを 1 つ含むパーシスタント レベルを表示するレベル ウィンドウ。クリックしてフルサイズで表示。
カレント レベルとしてサブレベルを表示するアクタ エディタ コンテキスト。クリックしてフルサイズで表示。
Actor Editor Context ウィジェットのドロップダウン メニューを使用すると、カレント レベルを指定することができます。ビューポートに追加するすべてのアクタはそのレベルに割り当てられます。
ドロップダウンをクリックすると、カレント レベルが変更されます。
カレント レベル インスタンス
レベルのインスタンス化は、ワールドに複数回配置できる作成済みの レベル インスタンス を作成するレベルベースのワークフローです。レベル インスタンスを編集すると、Unreal Engine は新しい空のコンテキストを作成し、Actor Editor Context ウィジェットには、次のカレント レベル インスタンスが表示されます。
開いているカレント レベル インスタンスを表示するアクタ エディタ コンテキスト。クリックしてフルサイズで表示。
ビューポートに追加するすべてのアクタは、現在開いているレベル インスタンスに割り当てられます。レベル インスタンスへの変更をコミットすると、エディタは前のアクタ エディタ コンテキストに戻ります。
カレント データ レイヤー
データ レイヤーは、エディタ内とランタイム時の両方で、アクタのロードとアンロードを制御します。レベルとは異なり、アクタは複数のデータ レイヤーに割り当てることができます。 カレント データ レイヤーを設定するには、次の手順を実行します。
- 必要に応じて、データ レイヤー アウトライナー を開きます。このためには、[Window (ウィンドウ)] > [World Partition] > [Data Layers Outliner (データ レイヤー アウトライナー)] を選択します。
- カレントに設定したいデータ レイヤーを右クリックし、[Make Current Data Layer (s) (カレント データ レイヤーにする)] を選択します。
カレントに設定されているツリー データ レイヤーを表示するデータ レイヤー アウトライナー。
これにより、選択したデータ レイヤーがカレント コンテキストに追加されます。これでデータ レイヤーの名前と割り当てられたデバッグ カラーが Actor Editor Context ウィジェットに表示されます。
カレント データ レイヤーとしてツリーを表示する Actor Editor Context ウィジェット。クリックしてフルサイズで表示。
ビューポートに追加するすべてのアクタは、カレント データ レイヤーに割り当てられます。カレント データ レイヤーのコンテキストをクリアするには、データ レイヤー アウトライナーを右クリックし、[Clear Current Data Layer(s) (カレント データ レイヤーをクリア)] を選択するか、Actor Editor Context ウィジェットの該当セクションにある [X] ボタンをクリックします。
Actor Editor Context ウィジェットで [X] ボタンをクリックすると、カレント データ レイヤーをクリアできます。
カレント アクタ フォルダ
データ レイヤーと同様に、アウトライナーではカレント アクタ フォルダも割り当てることができます。 カレント アクタ フォルダを設定するには、次の手順を実行します。
- 必要に応じて、アウトライナー を開きます。これには、[Window (ウィンドウ)] > [Outliner (アウトライナー)] を選択し、4 つのアウトライナー インスタンスのいずれかを選択します。
- カレントに設定したいフォルダを右クリックし、コンテキスト メニューから [Make Current Folder (カレント フォルダにする)] を選択します。
カレント アクタ フォルダとして「Trees」を表示しているアウトライナー
これにより、選択したフォルダがカレント コンテキストに追加されます。これでフォルダの名前が Actor Editor Context ウィジェットに表示されます。
カレント アクタ フォルダとして「Trees」を表示している Actor Editor Context ウィジェットクリックしてフルサイズで表示。
ビューポートに追加するすべてのアクタは、カレント アクタ フォルダに割り当てられます。このコンテキストをクリアするには、アウトライナーを右クリックし、[Clear Current Folder (カレント フォルダをクリア)] を選択するか、Actor Editor Context ウィジェットの該当セクションにある [X] ボタンをクリックします。
Actor Editor Context ウィジェットで [X] ボタンをクリックすると、カレント アクタ フォルダをクリアできます。
ビューポートで Actor Editor Context の有効/無効を切り替える
Actor Editor Context ウィジェットは、デフォルトで有効になっています。無効にするには、次の手順を実行します。
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ビューポートの左上にある [Viewport Options (ビューポート オプション)] ボタンをクリックしてから、[Advanced Settings (詳細設定...)] を選択します。これにより、[Editor Preferences (エディタの環境設定)] ウィンドウが開きます。
[Viewport Options (ビューポート オプション)] ボタンをクリックして、下側にある [Advanced Settings (詳細設定...)] を選択します。
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[Level Editor - Viewports (レベル エディタ - ビューポート)] 設定の [Look and Feel (ルックアンドフィール)] セクションに移動し、[Show Actor Editor Context (Actor Editor Context を表示)] チェックボックスをオフにします。
[Level Editor - Viewports (レベル エディタ - ビューポート)] 設定。クリックしてフルサイズで表示。