コラボレーターへのフィードバックや自身へのリマインダーは、プロジェクトの反復的なワークフローでは大切な要素です。メモは UEFN の機能であり、このリアルタイムのフィードバック ループをエディタで直接的に行うことができるものです。
この記事では、メモの「作成」、「レビュー」、および「解決」といった、この機能の概要を説明します。
メモを作成する
まずはメモをいくつか作成してみましょう。最も簡単に開始できる方法はショートカット キー C を押すことです。これにより、カーソルが、対象のメッシュに沿う青のギズモに切り換わります。レベル内のお好きな場所をクリックして、アンカー付き メモ (レベル内の特定のオブジェクトに付けられるメモ) を作成します。

編集ウィジェットが開き、ここで説明をメモに入力してコンテキストを伝えます。
ノートはプロジェクト メモリの計算にはカウントされません。ノートは、ファイルとして保存されない一時的なアクタにノート データを読み込むクラウド機能です。
シンプルな説明だけで十分です。作成時に、ビューポートのスクリーンショットや、その他の状況に応じたデータとともに保存されるため、自身やコラボレーターが作成当初のパースペクティブまで簡単にさかのぼれるためです。[Create (作成)] をクリックするだけで、ただちに自身やプロジェクトで作業するコラボレーターがメモにアクセスできるようになります。

作成前でも、作成後の編集でも、さらにコンテキストを追加したい場合は、追加アクタをアタッチするか、追加のスクリーンショットを取り込むか、参照用の外部画像を添付するかを任意に選択できます。

追加のスクリーンショットを取り込む場合は、ビューポートのスクリーンショットのフル画面にするか、トリミングしたものにするかを選択できます。
画像をクリックすると拡大表示されます。
またアンカー付きメモ以外にも、ビューポート カメラの位置に配置される、カメラ メモと呼ばれる 2 つ目のメモ作成モードがあります。このメモは、シネマティックスをレビューする際、またはプレイヤー視点からのマップのエリアに関するフィードバックを保存する際に特に役立ちます。カメラ メモの作成をトリガーするにはショートカット キー Shift + C を使います。
ショートカット キーが覚えられなくても問題ありません。どちらのメモも、ビューポートで右クリックのコンテキスト メニューから作成できます。いずれのオプションを選択しても、編集用のメモ ウィジェットはただちに開きます。

ビューポートでメモを操作する
自身やコラボレーターがメモを作成すると、レベル全体にメモ マーカーが配置されるのが確認できます。そのアイコンの上にカーソルを置くとメモの小さなプレビューが表示されます。

マーカーをクリックすると、ビューポート内でメモ ウィジェットが開き、そのメモに関連付けられたアクタを選択します。作成された視点からメモを見たい場合は、ウィジェットのコンテキストメニューで [Reframe to Note (メモに再フレーム)] オプションをクリックします。
メモをすばやくレビューするには、メモ ウィジェット下方の右に向かって矢印をクリックし続けると、レベルのメモを順次ページ表示することができます。クリックするたびに、ビューポートは選択したメモが作成された正確な座標とオリエンテーションに焦点を合わせ直します。


メモをレビューするその他の方法として、メモ パネルを使う方法があります。レベル内のすべてのメモの一覧が表示されています。
メモ パネルを開くには以下のいずれかを実行します。
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ビューポートで現在選択されているメモのコンテキストメニューから [Open in Notes Panel (メモ パネルで開く)] をクリックするか、
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UEFN の メニュー バー にある [Window (ウィンドウ)] メニューの [Memo (メモ)] をクリックします。
サイド パネルでメモを選択することで、ビューポートでメモが開き、視点が作成されたものに合致します。

デフォルトでは、サイド パネルのリストには、プロジェクトの未解決メモがすべて表示されます。解決済みのメモをさらに確認したい場合や、チームの特定のサブセットで作成されたメモを掘り下げたい場合は、フィルターのドロップダウンで一覧のフィルターを変更できます。フィルターの変更は、一覧に表示されるメモとビューポートに表示されるマーカーの両方に適用されます。

プロジェクトで Unreal Revision Control を使用している場合も、メモ リストはデフォルトで、現在同期されているスナップショットで作成されたメモのみ、またはそれ以前に作成されたメモのみを表示するフィルタリングを実行します。これは将来のスナップショットで作成されるメモは関連性がない可能性が高いためです。このフィルタリングは、[Show Future Snapshot Notes (将来のスナップショット メモを表示)] オプションをオンにすることで、必要に応じてオーバーライドすることができます。

メモを解決する
メモのライフサイクルは 解決済み になると終了します。メモのフィードバックを実行し、関連するタスクが完了したら、メモのビューポート ウィジェットまたはサイド パネルで、解決 アイコン (メモの輪郭図の内側にチェックマークが付いたもの) をクリックするだけで解決できます。このアイコンは、メモが未解決であれば灰色、解決済みであれば緑色です。
デフォルトのフィルタリングが適用されている場合、メモを解決すると、メモ パネルとビューポートからそのメモが消えます。解決済みのメモを再度確認する必要がある場合は、解決済みのメモを含めるようメモ パネルのフィルタリンングを変更するだけで簡単に再び表示することができます。再度 解決 アイコンをクリックするだけでメモを再び開くことができます。
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