このレッスン プランに関するダウンロード可能な PDF へのリンクを次に示します。
紀元前 2600 年頃から 2500 年頃までに、エジプトのファラオ クフが古代世界の七不思議の 1 つを建設しました。 ギザの大ピラミッド群は、息子のカフラーにより後から建設された大スフィンクスやピラミッドなど、神殿、墳墓、彫像からなる複合体で囲まれています。
ピラミッドの建設は、数世代にもわたる壮大なプロジェクトでした。 複合体は、数千年前から現在に至るまで生き残った、神のような権力を持つファラオの人間の姿を不滅の遺産にすることにより、ファラオの魂が必ず生き延び、別の永遠の命をもたらすために設計されました。 もちろん、ギザの複合体は、ほとんど記憶されていない、あるいは記録に残っていない、多くの建築家、神官、労働者や職人の作業の結果です。 ピラミッド複合体により、古代エジプト王朝の歴史を理解するとともに、その歴史からどれほど多くのものが置き去りにされているのかを確認することができます。
レッスン プランおよび教師用ガイド
アクティビティ時間: 合計 40 ~ 50 分。評価アクティビティ を完了するための時間を含みます。
クラス サイズ: このレッスンは理論的にあらゆる規模のクラス、リモートや対面の場合でも、対応できる柔軟性があります。
学習環境: このレッスンに記載されたすべてのアクティビティはクラスルームの設定で完結できます。生徒は個人または少人数のグループで、フォートナイトがインストールされたコンピュータ (Wonders: Pyramids of Giza 島にアクセスするため) へのアクセスが必要です。リモートの場合は、生徒は自分のコンピュータのフォートナイトを使用します。共有の音声/テキスト/動画チャンネルにつなげて、グループ ワークを実施し、教師の説明を聞きます。
対象年齢: 14 ~ 16 歳
テーマ: 歴史、社会学、歴史遺産研究、考古学
言語: 英語
制作者: Dr.Robert Sherman および Preloaded 社
概要
このレッスン プランは、歴史を学ぶ生徒向けに作られた、一連のアクティビティと評価エクササイズ用です。Preloaded 社が開発した Wonders: Pyramids of Giza を使用するように設計されています。
これらのアクティビティを構成するのは、グループ ディスカッション、フォートナイト自体で行う批評アクティビティ、あらゆる時代の人間が自分の死後にどのように記憶されるのかをいかに支配したがるのか、後の世代で遺産がどのように見つけられ解釈されるのかという多様な社会的問題を扱うクリエイティブ エクササイズです。
これらのアクティビティの間に、生徒は自分の古代エジプトに対する知識が偏ったものであることに気づき、フォートナイトの島に再現されたギザの複合体の「仮想フィールド実習」を通じてこの偏りを確認します。 最後の評価アクティビティでは、生徒は、自分の生活や時代が遠い未来にどのように (誤って) 伝わるのか、最新テクノロジーが歴史の過程にどのような影響を及ぼすのかをよく考えるように求められます。
生徒は、本来の状態を社会が理解することは、過去も現在も常に未完成で、不完全なものから築き上げられ、利用可能な証拠、つまり多くの政治、社会、文化的要因に影響を受けて存在し続けている証拠の不完全な解釈であるのかをさらに広く検討します。
このレッスン プランにより、教師はフォートナイトのゲームワールド、クラスルーム環境、リモート、個人学習などでこのレッスンの実行に必要なあらゆるガイドと資料を得られます。
根本的な疑問と意図
- 古代の世界の人物で覚えているのは誰ですか。
- 過去の人々はなぜ覚えていて欲しかったのでしょうか。
- 確実に忘れられないためにどのような方法を使用したのでしょうか。
- 当時の信仰、期待、考え方は自分たちとどのように違うのでしょうか。 似ているところや受け継がれているところはありますか。
- 歴史の記録から消えているのは誰ですか。 その理由は。
- 過去の人間が残したギャップをどのように解釈しますか。さらに、それらの解釈が正しいことが分かる方法があるものでしょうか。
期待される学習の成果と目標
このレッスンは 14 歳から 16 歳のクラスで普遍的に使用できるように設計されており、学習の成果と目標は、以下のレベルの国際標準に適合するように設計されました。
- このレッスンでは、生徒の学際的スキルが育まれます。歴史的証拠を使用して、古代や現代世界の社会および文化的問題に対して、クリエイティブで根拠のある推測を生み出すことを、さらに歴史的な記憶や人間関係の本質に関する幅広い哲学的問題を検討することを生徒に求めます。
- このレッスンにより、生徒は 21 世紀のスキルを体験します。具体的には、AES Education で定義された、クリティカル シンキング、クリエイティビティ、コラボレーション、コミュニケーション、情報リテラシー、メディア リテラシー、技術リテラシー、個人のイニシアチブといったスキルです。
- このレッスンで生徒が学ぶのは、西欧社会以外の歴史の背景です。さらにいつもセンセーショナルに取り上げられ、誤解されている時代 (古代エジプト) の人々と文化に対する理解を深めます。
- 重要なのは、生徒が 「... 歴史の規律は… 独自のアイデンティティと生きている世界の重要な要素を理解するために役立つことを認識」 することです。 これは UCLA History、Public History Initiative に沿ったものにもなっています。
セッション中、生徒は次の内容を学習します。
- 仮想的な歴史上のサイトを分析する (建築物、レイアウト、人工遺物を含む) ことで、建築、用途、意義に関する仮説を支持する要素を見つけます。
- 証拠 (一次的および二次的) を批判的に取り扱う ことで、過去の人々や文化に対する考え方や実践に関して、複合的で一貫した結論を生み出し、やり取りします。
- 権力、権威、支配層 がどのように過去の人々の生活に影響を及ぼしたのか、そのような人々の生活を現在ではどのように捉えているのかを理解します。
- 多様な素材を使用し、キュレートする ことで、歴史の解釈がどのように作られ、支持を受けて、時間の経過でどのように変わるのかを分析します。特に、誤っていると判明する場合や、重要な情報がない場合を分析します。
- これらの結論を自分の生活、社会文化的背景、使用するテクノロジーに当てはめて、古代と現代世界の間で、人間が体験することの類似点と相違点、継続性と変化を明らかにします。
1. ウォームアップ アクティビティ
過去について何を知っていますか。または知っていると思いますか。
目標
生徒は以下を実行します。
- 古代エジプトに関する一般通念や有名な通説を再検討します。
- 一次情報源と二次情報源の違いを理解します。
- まずこの時代の歴史の記録における重要なギャップを特定し、それらのギャップの理由を検討します。
アクティビティ時間: 10 分
素材
- 生徒のグループまたはペアで使用するための紙 (レターまたはリーガルサイズ) とペン。リモートで学習する場合、生徒は Google Docs、Miro などのソフトウェアで共有ドキュメントや図表を作成できます。
- このページの先頭にリストされているカリキュラム資料 (ダウンロード可能な PDF)
アクティビティ シーケンス
レッスンの前に教師は生徒に 現在、古代エジプトがどのように考えられているのか を体現していると思われるフィルム クリップ、写真、絵やデジタル画像、物理オブジェクト、音声クリップ、ポッドキャスト、ビデオ ゲームからのシーンなど、素材を提出するように求めます。
レッスンはまず生徒全員が提出したものをみんなで確認することから始めます。実際にテーブルの上に広げる、または Wakelet や Pinterest などのデジタル キュレーション サービスを利用します。
教師がまず、現代の文化で古代エジプト時代をどのように理解しているのかという観点で提出された素材から引き出せる共通のテーマの情報について短い議論を主導します。
これには以下のような内容があると考えられます。
- ピラミッド自体
- 奴隷により建設されたピラミッド
- ほとんど神である支配者、ファラオ
- 太陽崇拝
- 「エキゾチックな」動物の頭をもつ神
- 呪いと罠 (特に不運な考古学者にとって)
- 荒れた砂漠での過酷な生活
- 「アンデッド」モンスターであるミイラ
教師は続いてクラス全員に、これらのそれぞれを 正しい と考えられるものと 誤っている と考えるものに分けて、そう判断した理由 を短く議論するように求めます。これはクラスまたはペアで実行できます。
教師は生徒がこの一般通念に疑問をもち、よくある通説や誤解を見つけるように促します。たとえば、以下のとおりです。
- ピラミッドを奴隷が建てたという証拠はありません。実際、可能性が高いのは、技術を備えた有給の労働者ということです。
- 砂漠は実際には複雑で、多様な面がある環境であり、ナイル川の周りの領域は植物がおびただしく繁茂して肥沃な場所でした。
- ピラミッド内に罠はありません。
- ミイラ化されたのはファラオだけではありません。
- 多くの墳墓は古代エジプト時代にすでに盗掘されていました。
- ミイラはゾンビではなく、死からよみがえるとは考えられていませんでした。エジプト人の死生観は考えられているよりも繊細なものでした。
このような通説の多くの例はインターネット検索で簡単に見つかります。
教師は次の重要ポイントに議論を導きます。
「古代エジプトについて知っていると考えている多くの内容が誤っているか、混同している可能性があります。古代エジプト時代については、ときとしてエンターテインメントのためなどの理由で誤った物語を意図的に作ったり、ときとしてミスを犯し、誤って解釈したりすることがあります。あるいは真実を知らないだけのこともあります。」
時間がある場合、教師は生徒に議論させて、提出された素材が 3 つのカテゴリ — 誤った物語、ミス、または 知識の欠如 — のどれに当てはまるのかを判定させます。
最後に、教師は生徒を次の結論、理解に導きます。
歴史の事象を 2 種類の証拠、つまり 一次的 証拠および 二次的 証拠に基づいて理解します。二次的証拠は、今日提出された素材のように、実際に現場にいなかった歴史学者や作家らによる過去に関するレポートです。一次的証拠は、過去の時代から直接残っている物体や物語です。実際に何が起きていたのかを理解するのに非常に役に立ちます。
時間がある場合、教師は古代エジプトに関する現代の概念 — 最近まで歴史学者が承認していたものでも — 古代ギリシャの歴史学者ヘロドトスによる二次情報源に由来するもの、という見方ついて検証できます。 ヘロドトスは紀元前 5 世紀に、ピラミッドについて記しましたが、ピラミッドが建設されて、ほぼ 2000 年経過していました。 教師は、生徒にヘロドトスが実際に書いた内容に対する動機を想像させます。 真実を伝えたかっただけなのか。読む人を楽しませたいという動機もあったのか、ギリシャと比較してエジプトの方が文明で劣っているように思わせたかったのか。
この後に、教師はクラスをペアまたは少人数グループに分けて、古代エジプトに関する 一次的 証拠のサンプルと考えるものについて尋ねます。これらには以下の対象が含まれます。
- 彫像
- ミイラ
- ヒエログリフの碑文
- 壁画、絵画および彫刻
- 信頼できる情報源だとわかっている神話と伝説
- 廃墟となった宮殿、神殿および墳墓 (ピラミッド自体も含む)
生徒は自分たちの回答をクラスで共有でき、教師はそれらの回答を使用して、短い議論を誘導します。次の質問を活用できます。
- 古代エジプトの社会で、これらの証拠は誰について一番多く語っていますか。
- これらの物語で誰が欠落していますか。なぜですか。
この議論で生徒を次の重要な点に導きます。
「古代エジプトに関して持っている一次的証拠の多くは、エジプト社会のごく一部、強力な支配者とその親族について語っているだけです。他の社会と同様に、古代エジプトには他のさまざまな人々がいましたが、手にしているその時代の証拠から欠落、あるいははっきりとは見えなくなっています。これにより古代エジプトに対する理解が完全なものにならず、ときには正確でなくなることもあります。」
2 - メイン アクティビティ
人はどのようにして記憶に残るようにしたのでしょう。 記憶されることが不死の実現になるでしょうか。 記憶されるためには他にどのようなやり方があるでしょうか。
目標
生徒は以下を実行します。
- 記念になるもの、および古代エジプトの考え方と記憶に残りたいという、人間の一般的な欲求の両方に関連した記念碑の建築について議論します。
- フォートナイトで再現されたギザの建造物群で仮想フィールドワークを実行して、仮説を支持または否定する証拠を収集します。
- 収集した証拠を参照しながら、他の生徒と仮説についてやり取りして仮説を擁護します。
アクティビティ時間: 30 分
素材
- 生徒はフォートナイトがインストールされたインターネット接続のコンピュータにアクセスして、Wonders: Pyramids of Giza 島にアクセスするため、インターネットに接続する必要があります。
- このレッスンの初めと最後にリストされた、仮想考古学タスク シートのコピー (デジタルまたは印刷)。これらは PDF としてダウンロードできます。
- 島のレイアウト と注目点が載っている教師用コピー。これはこのレッスン プランに含まれ、PDF としてダウンロードできます。このマップは注目点のキーとともにこのページの最後にも付いています。
アクティビティ シーケンス
アクティビティを開始するために、教師はこの時代における最重要の考古学的証拠、つまりギザの大ピラミッドとそれを囲む神殿と彫像からなる複合体を調べることによって、前のアクティビティで見つかった疑問を調べるようにクラスに指示します。
教師は Wonders: Pyramids of Giza フォートナイト島 (島コード:0458-0828-0073) を紹介し、以下の内容を説明します。
- 紀元前 2500 年頃のギザのピラミッド複合体とその周辺の風景を再現したものです。
- 当時、クフ王の大ピラミッドとそれにつながる宮殿は完成していましたが、クフの息子カフラー王のピラミッド、大スフィンクス、カフラー王の宮殿はまだ建設中でした。
- 島では、遺跡の最新の歴史研究に基づき、著名なエジプト学者の監修により、できる限り正確に複合体を再現しています。
教師は生徒に対して、これは 一次的 証拠か 二次的 証拠のどちらかという少し複雑な質問を行うことができます。
もちろん、ピラミッドやスフィンクス自体は一次情報源です。古代エジプトと直接つながっています。 ただしこの再現環境は、たとえ正確であったとしても、二次情報源です。ピラミッドが数千年前にどのように見えていたのかを想像して、現在の遺跡を現代の人間が解釈しているためです。 これが示しているのは、過去について理解することに関して、何が真実なのかを引き出すことの難しさです。
教師は次の刺激的なフレーズを引用します。
「(ギザの建造物群は) 宇宙エネルギーのエンジン であり … ファラオの 蘇生マシン は … 太陽のパワーを活用するようになっていて … ファラオの魂を復活させます。この変形は、亡くなった支配者の永遠の命を保証するとともに、普遍的な自然の秩序も維持します。」
– Evan Hadingham、『Uncovering Secrets of the Sphinx (スフィンクスの暴かれた秘密)』、Smithsonian Magazine、2010
次に、教師は生徒に尋ねて、次の 3 つの質問に対してすばやく回答して (書いて) もらい、一部を発表してもらいます。
- なぜファラオがピラミッドを建てたと思いますか。
- ここで「永遠の命」には複数の意味がありますか。
- ピラミッドがファラオに死後にもたらしたメリットは何だと思いますか。
教師は、次の 2 つの点を強調することで、この最初の議論を終了することができます。
- ピラミッドの墳墓は、信じていた死後の世界でファラオの魂を維持することができたとともに、(その規模と耐久性のある建築を通じて) 生きている者の間で彼らの偉大さを恒久的にする記念碑として働きます。
- エジプト社会にファラオの権力と富があったため、これらの方法で、「永遠の命」を獲得できました。他に富裕層から貧しい人まで多くの人々がいましたが、このようなリソースを持っていなかったため、忘れ去られ、あるいは誤って記憶されています。
この議論に続いて、教師はクラスを少人数グループに分けて、仮想考古学タスクシート (このページの先頭にリストされ、PDF としてダウンロード可能) の 1 つを各グループに配ります。
これらのシートから各グループは、クラスですでに議論したテーマに関する発言、仮説、質問が得られます。まさに考古学者が実際の史跡で実行しているように、Wonders: Pyramids of Giza フォートナイト島で、この発言を支持する証拠を集めさせます。 この証拠は次の形式になります。
- スクリーンショット
- 録画されたビデオ クリップ
- 仲間の生徒との行動マップ
集めた証拠を使って、発言に対する回答をクラスメイトに対して短いプレゼンテーションとして作成するタスクも与えます。
他のグループが見つけられなかった証拠や特徴を見つけ、プレゼンしたグループに、教師は賞、追加のクレジット、何らかの報酬を提供することもできます。
このタスクは最低 20 分かかりますが、クラスの全体の時間により、延長できます。
- このレッスンのテーマの異なる側面および Wonders: Pyramids of Giza フォートナイト島の異なる注目点を反映した 4 つの異なるタスク シートがあります。教師はグループに異なるタスクシートを分けたり、1 つのタスクに注目してグループ間の回答を比較したりすることができます。用意された タスク シート テンプレート を使用して、島に提示された他のテーマに関する独自のタスク シートを作成することもできます。
- グループ サイズは異なるクラス サイズに合わせて変更できます。ただし、一般に 2、3 人の少人数グループが最適です。
- 教師はプレイ中にスクリーンショットや動画をキャプチャーする方法を生徒に教える必要があります。これを実行する多くの方法がありますが、PC 向けと Mac 向けの操作手順をここに示します。
- このタスクは、生徒が自分のマシンでフォートナイトにアクセスしプレイできる限り、リモート学習でもうまくいきます。グループに、リモート学習者も含まれる場合、全員が共有できる島のグループ インスタンスをセットアップするための管理がさらに必要です。
- Wonders: Pyramids of Giza フォートナイト島は同時に 16 名のプレイヤーが参加できます。小さいクラスでは、生徒は島の同じインスタンスに全員が参加できますが、大きいクラスでは、各グループは独自のインスタンスでプレイしてから、集まります。ただし、教師は、島の多くのインタラクションが、セッションごとに 1 回だけ完了できることを認識する必要があります。つまり、ある生徒グループがインタラクションに到達した場合、他のグループはその体験の要素を得られないということです。
時間がある場合、教師は生徒を再び集め、各グループに対して、見つけたものをクラスの他のグループに簡単に示すように指示します。 生徒はプレゼンテーションの後に、他の生徒に質問するよう促されます。
教師は Wonders: Pyramids of Giza 島マップとキー のすべての主要な機能とハイライトされたインタラクションも使用して、見つかっていなかった新しい証拠を生徒に検討するように促すこともできます。
教師は、生徒に島の独自の仮想ツアーを提示することもできます。生徒が見逃した対象領域と特徴を発見できるベースとして、島のマップを使用します。
3 - 評価アクティビティ
ファラオの時代と現代で相違点と類似点は何ですか。 永遠の人生に駆り立てるものはなくなったのでしょうか。
目標
生徒は現在の文化や実際に行われていることと古代エジプトおよびギザの大ピラミッドについて学習したことを比較対照します。特に、人間が自分の人生をどのように記念し、最新のテクノロジーで自身の記録をどのように残すのかという観点を考えます。
古代世界および現代に行われていることの類似点と相違点を特定し、評価しやすい形式で、結論をやり取りするために、独自の体験を利用します。
アクティビティ時間: 5 分 (他に自習と評価時間)
素材
アクティビティ シーケンス
教師は、5000 年も経過しているにもかかわらず、古代エジプトの時代から私たちは大きく変わっていないことを生徒に説明します。 人々は利用できるあらゆる媒体を使って、いまだに自分の人生を記念し、将来に自分の足跡を残したいと思っています。 非常に異なる社会体制に住み、最新のテクノロジーにアクセスできるにもかかわらず、このレッスンで調べた多くの問題は、生徒の現在の生活にまだ関係があります。
教師は生徒に評価アクティビティを示し、評価ワークシート (PDF としてダウンロード可能) を配ります。 この評価タスクは、学習内容を定着させるために設計され、Wonders: Pyramids of Giza 島のプレイ中に作成された証拠となる素材を利用し、過去の人々の歴史記録と現在の生活を比較対照する、問題に対するオリジナルのクリエイティブで批判的な反応を引き出します。
教師は、評価を実施し、評価に最適な形式のリスト (タスク シートで推奨しているものを含む) を完了するための適切な時間を設定できます。
4 - 推奨する発展学習
教師が、フォートナイトと Wonders: Pyramids of Giza 島をさらに活用して、このレッスンで導入したアイデアをさらに深く追求したい場合、レッスンの拡張開発に関して次のアイデアがあります。
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生徒は、古代エジプトの記念行事を推進するときの関心事に対して、現在の見解を反映した現代の「儀式」を作成し、説明 (あるいは実行までも) できます。つまり死亡したときに、確実に起きてほしいことや、懐かしく思い出してもらいたいという希望に関するものがあります。追加の課題として、儀式がさらに公正であり、裕福で権力がある人だけではなくさまざまな人々が利用できるように考慮することが求められます。
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生徒は、近い将来または遠い将来まで現在の文化を維持するための現代の取り組みについて、ケーススタディを研究および作成し、それらの実践を古代の世界のものと比較対照できます。たとえば、スヴァールバル世界種子貯蔵庫、核廃棄物メッセージ の実践、インターネット アーカイブ ウェイバック マシン またはロングナウ協会があります。
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生徒と教師は、1 人のプレイヤーが、死後に残す、自分自身、生活、価値を表すアイテムをいくつか選択するという単純なゲームを設計し、プレイできます。その他のプレイヤーは、これらのアイテムを発見する考古学者の役割を演じて、各オブジェクトが選択された理由、あるいはその人物にとって重要である理由を推測します。選択に対する推測と実際の理由について、解釈の違いに特に注意して、比較し議論します。
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上のゲームの変形では、生徒が「現在の博物館」の形として自身の所有物を提出します。まるで 21 世紀初期の生活を示す博物館に収められているような展示アイテムのコレクションです。生徒はオブジェクトにラベルを付けることができ、歴史記録の欠落に起因して、解釈がどのように誤って誘導され、不確実になり、誤って認識されるのかを実証します。
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生徒にクリエイティブで考え抜かれたライティングエクササイズを設定できます。普通の古代エジプト人の 1 日を想像し、現代人から見てなじみがある、および奇妙である、考え方、行動、感情に関わる部分に注目します。
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生徒は、フォートナイトを使用して、独自の記念巨大構造物を建設できます。自身の記念、または別の同時代の関心のある人、組織、信条を記念するものです。選択した価値観や信条に、シンボルやストーリーを通して想いを込めます。
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他の方法として、生徒はフォートナイトを使用し、ピラミッドの建築労働者が住んでいた、カラスの壁の向こう側に作成された都市を再考できます。このサイトについて公開されている考古学の情報と独自のイマジネーションをベースにすることができます。この都市はどのようになっていたでしょう。
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生徒は、自分の居住地の過去の社会と人々についての証拠に関する報告書を作成できます。多様な媒体を使って、社会で生き残ったもの、居住地の解釈をゆがめる方法とその理由、失われたものに関する理論を探索します。
島マップとキー
Wonders: Pyramids Of Giza (島コード:0458-0828-0073) の島マップ。この情報は ダウンロード可能 PDF にも記載されています。