前提条件:learn-code-basics-1-basic-programming-terms-in-verse
さらにプログラミングの知識を広げる準備はできましたか? さらに多くの内容をご紹介します。
コードに含まれる内容
式
式または表現式 は、結果を生成する最小単位のコードです。たとえば、1+2
はプログラムのランタイム時に 3
を出力する式です。
Print("{1 + 2}")
Print
は、括弧の中に含めたものを表示するようコンピュータに指示するビルトイン関数です。この例では、「{1 + 2}」
によって 1 + 2 の結果を計算するようプログラムに指示が出され、ユーザーがログを開いた際にその結果 (合計値) が画面に表示されます。
値
値 は演算のためにプログラムが使用する情報です。値の例としては数値やテキストがあります。
結果
式が実行されると何らかの値が出力されます。この値が 結果 です。
評価
評価 するとは、値式を実行して値を生成することを指します。評価と値はそれぞれ英語で「evaluate」と「value」ですが、これらの単語の語源は同じです。
演算子
演算子 は、加算 (+) または「より大きい」 (>) といった 演算 を表現するシンボルです。

一匹の猫ともう一匹の猫を足すと、一匹のネズミよりも多くなる。
式の各要素
式は結果を生成する最小単位のコードである ことは先述しましたが、
これを掘り下げると、式は、評価時に結果を出力する演算と値の組み合わせである と言えます。
次は if .. else
と呼ばれる式の使用方法です。
if (MiceCaught > 0):
Print("Win!")
else:
Print("Lose!")
結果は「Win!」または「Lose!」のいずれかになります。

これは、もし プレイヤーが 1 匹以上のネズミを捕まえるとプレイヤーの勝ち、ネズミを捕まえられ なかった 場合はプレイヤーの負けとなることを意味しています。
キーワード
Verse 言語に組み込まれている一部の単語には、特定のアクションが関連付けられています。これらの単語は キーワード と呼ばれます。
上の例では if
が キーワード であり、満たすべき条件 (1 匹以上のネズミを捕まえる) を表しています。もう 1 つのキーワード、else
では、この条件が満たされなかった場合の別の結果を指定します。
それぞれのキーワードにはプログラムが行うべき処理に関する膨大な情報が含まれるため、キーワードを使用することでプログラムの記述が容易になります。
キーワードは Verse に組み込まれた特定の用途のために 予約されている ので、これらの単語を他のものの名前に使用することはできません。これについては、次のセクションで詳しく説明します。
演算
演算 は、データに対して実行可能なアクションまたはプロセスです。これらの演算は 演算子 と呼ばれる シンボル によって表されます。演算子によって演算の対象となる数値などのデータは オペランド (被演算子) と呼ばれます。

演算子の例は次のとおりです。
演算子 | 動作 |
---|---|
加算 + |
+ 演算子によって 2 つの数値が加算されます。 |
減算 - |
- 演算子により、最初の数値から 2 番目の数値が減算されます。 |
乗算 * |
* 演算子によって 2 つの数値が乗算されます。 |
除算 / |
/ 演算子により、最初の数値が 2 番目の数値で除算されます。 |
等価 = |
= 演算子では、2 つの数値が等価であるかどうかを確認します。次に例を示します。
|
クエリ ? |
? では、値の特定の型が True であるかどうかを確認します。 |
これらはさまざまな演算子のほんの一部ですが、これらを覚えることから始めましょう。
型と値
ここまでで、値とはプログラムが何かをするために必要な情報であること、そしてこの情報 (データ) に対して演算が可能であることを学びました。
型 は、格納された値に対してプログラムが実行できる演算のタイプを表します。
それぞれの型には特定の 演算 が関連付けられており、演算には特定のタイプの 値 が必要になります。
さまざまな型が存在しますが、最もよく使われるものを次に示します。
型 | 動作 | 値 |
---|---|---|
logic |
この型の結果は True または False のいずれかになります。その中間はなく、両方になることもありません。これは、ブール ロジック (オン/オフまたは 0/1) と呼ばれるものと同等の、Verse の型です。 | True / False |
int |
整数 (integer) は小数ではない 整数 (whole number) であり、 小数の値には |
整数値 |
float |
この型は、小数 などの整数ではない値に向けたものです。たとえば、「1.25」の数値には たとえば、10.25、1.375、12.0 の数値はすべて float です。 「12.0」は整数値を表すことに注意してください。すべての整数は浮動小数値として表現され、たとえば 1 は「1.0」、777 は「777.0」と表されますが、浮動小数値は整数でない限り、int として表すことはできません。 |
小数点を含む数値 |
string |
この型はあらゆる テキスト (文字列) に向けたものです。これには文字列や数字、句読点、スペース、さらに絵文字を含めることができます。😻 例としては、「初めての Verse プログラムを変更し、実行する」で扱ったコード行に、「Hello, world!」という文字列を画面に表示するよう指示する Print("Hello, world!") があります。 |
文字列、数字、句読点、スペース、絵文字 |
リテラル
リテラル は、Verse プログラミング言語では数値や文字などの変わることのない値を指します。リテラルは、その値が決して変化しないことが分かっている場合にのみ使用する必要があります。
たとえば ロジック 型では値が変化しないので、true と false の 2 つのリテラルが可能です。true は常に true です。false は常に false です。
リテラルとその使い方については、次のレッスンで詳しく学びます。
サマリ
- コードを 実行 すると (走らせると)、コード内の 式 がそれぞれ 評価 されます。
- 評価により 結果 が生成されます。
- キーワード は、特定のアクションが関連付けられた、Verse 言語における特殊な単語です。
- 値 は、何らかの処理を行うためにプログラムが使用する情報です。
- 型 は、プログラムが値を使って実行できる演算のタイプを表します。
- リテラル は変わることのない値です。