Twinmotion の視差ウィンドウを使うと、ワークフローを加速させ、建築シーンの建物にリアルな見た目の 3D 屋内空間を即座に追加できます。
Twinmotion で建物の内装をモデリングしたり、部屋にオブジェクトやライトを追加したりする作業は行いません。視差ウィンドウをライブラリからシーンにドラッグして、窓や開口部の背後に配置するか、建物の正面に直接配置します。
視差ウィンドウは Twinmotion ライブラリの [Objects (オブジェクト)] > [Parallax windows (視差ウィンドウ)] カテゴリにあり、住居、ジム、オフィスなど、さまざまな種類の内装が用意されています。ここには、wParallax のご厚意でご提供いただいた小売店の内装もあります。
視差窓は、カスタマイズして独自のカスタム内装を作成して視差窓テクスチャとして保存したり、対応しているサードパーティ ベンダーから購入した視差窓テクスチャをインポートしたりもできます。
Twinmotion で内装のモデリングやアセットの追加をする代わりに視差ウィンドウを使うと、レンダリング プロセスが軽くなるというメリットもあります。各視差ウィンドウは 1 つの平面と 1 つのテクスチャだけで構成されているからです。
このページでは、視差ウィンドウの概要を紹介し、シーンに視差ウィンドウを追加する方法を説明します。 視差ウィンドウのプロパティの詳細については、「視差ウィンドウのリファレンス」を参照してください。
視差ウィンドウについて
視差ウィンドウは、1 つの平面とその平面に適用された 1 つのテクスチャから構成される事前作成済みの内装シーンです。 テクスチャによる視差効果で室内に奥行きがあるような錯覚が生まれます。シーン内でカメラを動かしたときも、その錯覚は変わりません。
各視差窓では次の 2 つのテクスチャを使用します。
日中に部屋を表示する日中テクスチャ。
夜間に部屋を表示する夜間テクスチャ。
テクスチャの形状は正方形で、3 x 3 グリッドを使って 9 個の同形のパーツに分割されています。 正方形の 1 つ 1 つが内装の 1 面を表しています。
テクスチャの四つ角の正方形 (1、3、7、9) は、さまざまな建築プロップ、家具、人物を含んだ組み込みアルファ レイヤーです。
シーンに視差窓を追加する場合、これらのレイヤーを表示または非表示にしたり、その奥行き (室内でそのレイヤーが表示される場所が手前か奥か) をカスタマイズしたりできます。
残りの正方形は、天井 (2)、左側の壁 (4)、奥の壁 (5)、右側の壁 (6)、床 (8) を表します。
ユースケース
Twinmotion の視差ウィンドウの一般的なユースケースを以下に示します。
外部設計アプリケーションでモデリングして Twinmotion にインポートした屋外建築シーンをレンダリングする場合。このシナリオでは、建物には普通、窓の開口部がありますが、内装は空になっていることが多いです。建築設計の焦点が建物の外装に置かれているからです。 内装をモデリングしてオブジェクトやライトを追加するという時間のかかる作業をする代わりに、窓の開口部の向こうに視差ウィンドウを配置することで、内装環境をすばやくセットアップできます。
窓の開口部を用意していない建物の外装に見せかけの窓が必要な場合。たとえば、[Populate (追加)]パネルの[Urban (都市)] のマップ機能からダウンロードした建物には窓の開口部がありません。 この種のシナリオでは、建物の外部サーフェスに視差ウィンドウを配置できます。
日中と夜間
各視差窓には日中バージョンと夜間バージョンがあり、Twinmotion シーンの現在の時刻に応じて 2 つのバージョンが自動的に切り替わります。 このエフェクトは、2 つのテクスチャを使用して生み出されます。
時刻が日中の場合、日中テクスチャが使用されて、内装はライティングなしで表示されます。
時刻が夜間の場合、夜間テクスチャが使用されて、内装シーンはライティングありで表示されます。
ナイトライフ シミュレーション
[Night life simulation (ナイトライフ シミュレーション)] オプションを有効にして視差窓の内装の夜間機能を制御すると、視差窓で夜間テクスチャが使用されているときに動的な夜間シーンを作り出すことができます。
次のようなリアルな夜間エフェクトを追加できます。
ナイトライフ シミュレーションの効果を適用する窓の割合を制御する。
視差ウィンドウの色温度をランダム化する。
視差ウィンドウの露出をランダム化する。
視差ウィンドウ内のライトをランダムなタイミングで点滅 (オン/オフ) させる。点滅の頻度を制御する。
ライティング
視差ウィンドウはエミッシブです。 リアルタイム (標準と Lumen)、パス トレーサーのすべてのレンダリング モードで視差窓は光源として機能し、シーン内のオブジェクトやサーフェスに光を放ちます。 たとえば、次の画像では視差窓の前に球を配置しています。 視差窓から放たれた光が球にキャストされています。
カスタマイズ
視差ウィンドウはいくつかのプロパティをカスタマイズできます。以下に例を示します。
サードパーティ ベンダーが作成した互換性のある視差内装テクスチャを使用する。 詳細については、「サードパーティ製の視差内装を使用する」を参照してください。
室内の露出と色温度を変更する。
[Night life simulation] オプションを有効にしてナイトタイム ライティング エフェクトをランダム化する。
内装の幅、奥行き、オフセットを変更する。
人物、家具、プロップが配置されているレイヤーの表示と非表示を切り替える。内装の奥行きオフセットを変更する。
ガラス マテリアルを適用してガラス窓のサーフェスをシミュレートする。シーンで雨が降っている場合、窓の雨粒の表示を有効にする。
室内の左側または右側、またはその両方の壁をカリングする。
室内シーンを反転させる。
変更可能な視差ウィンドウのプロパティの詳細については、「視差ウィンドウのリファレンス」を参照してください。
制限事項
視差ウィンドウのテクスチャは、環境内の環境光のみに反応します。 ディレクショナル ライト (太陽) やローカル光源には反応しません。
建物に視差ウィンドウを追加する
建物に視差窓を追加するには、次の手順に従います。
ライブラリの [Objects] > [Parallax windows] カテゴリで視差ウィンドウを選択し、シーンにドラッグします。 建物に窓の開口部があるかどうかに応じて、次のいずれかの方法を使って視差窓を配置します。
建物に窓の開口部がある場合、視差窓を建物の内部、窓の開口部の直前に配置します。
建物に窓の開口部がない場合、視差窓を建物のサーフェス上に直接配置します。
視差窓を建物のサーフェス上に配置する場合、次のようにレイヤーを追加してリアルさを高めることができます。
ガラス窓をシミュレートするマテリアルを追加する。
ガラスのスペキュラ反射を調整する。
雨が降っているときにガラスに雨粒が表示されるように [Weather (天候)] 設定を有効にする。
これらの設定の詳細については、「視差ウィンドウのリファレンス」の「Glass」セクションを参照してください。
視差ウィンドウを配置したら、[Properties (プロパティ)] パネルの [Parallax windows] セクションでカスタマイズできます。 この設定の詳細については、「視差ウィンドウのリファレンス」を参照してください。
サードパーティ製の視差内装を使用する
Twinmotion ライブラリにある視差内装とは別の視差内装を使用したい場合、サードパーティ ベンダー製の互換性のある視差テクスチャを使用することができます (例:wParallax が提供している視差テクスチャ)。
Twinmotion ライブラリの視差ウィンドウではいずれも、日中用テクスチャと夜間用テクスチャの 2 つのデフォルト組み込みテクスチャを使用しています。 サードパーティ製視差内装を使用するには、ライブラリからシーンにカスタム視差窓をドラッグして、デフォルト テクスチャを置き換えます。
視差内装テクスチャは EXR、PNG、TGA など多くのファイル形式を受け入れていますが、RGBA カラー形式 (赤、緑、青に加えてアルファ チャンネル) をサポートしていなければなりません。 EXR ファイル形式のテクスチャを使用すると、ハイ ダイナミック レンジ (HDR) カラーに対応しているなどの追加のメリットがあります。テクスチャで電球などの光源を使う場合に便利です。
サードパーティ製視差内装を使用するには、次の手順に従います。
コンピュータ上のフォルダにテクスチャを保存します。
Twinmotion でライブラリの [Objects] > [Parallax windows] カテゴリから [Custom window (カスタム ウィンドウ)] を選択し、シーンにドラッグします。
カスタム窓のプロパティがプロパティパネルに表示されます。
日中テクスチャを置き換えるには、プロパティパネルの [Day (日中)] セクションに移動してテクスチャのプレビュー画像をクリックします。
メニューから [Open (開く)] を選択します。
[Open file (ファイルを開く)] ウィンドウで、テクスチャが含まれているフォルダに移動します。
ファイルを選択して [Open (開く)] をクリックします。
デフォルト テクスチャが新しいテクスチャに置き換えられます。
窓にぴったり合うようにテクスチャのサイズ調整が必要な場合があります。 それには [Size (サイズ)] セクションの設定を変更します。
夜間テクスチャを置き換えるには、プロパティパネルの [Night (夜間)] セクションに移動してテクスチャの画像プレビューをクリックします。
手順 5 から 8 を繰り返します。