小道具移動装置 は、建築ピースや地形ピースに加え、プレイヤーが上に立てる大きさの小道具に取り付けることができます。さらに、仕掛けに取り付けることさえも可能です! プレビューの球体は、取り付け可能な小道具や仕掛けが近くにあると緑色に変わります。
小道具移動装置の仕掛けを回転させれば、移動の方向を設定することができます。他の仕掛けと組み合わせることにより、この仕掛けの用途が広がります。複雑なパズルやコースを作成して、プレイヤーに解いてもらいましょう。この仕掛けの使用例には、次のようなものがあります。
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ボタン、条件付きボタン、あるいはスイッチの仕掛けを使って、小道具移動装置に信号を送って移動を停止させたり、開始させたり、方向を変更させたりする。
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小道具操作機と小道具移動装置を組み合わせて、より滑らかな動きのストップモーションのアニメーションを作成する。
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小道具操作機と小道具移動装置で、複数の小道具ピースを反転させたり回転させたりして、飛び乗っても安全な状態とそうでない状態を切り替える。
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移動する足場の上に小道具の的を置き、より複雑な射撃場を作成する。
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小道具移動装置を使って、浮遊や念動力などの魔法や超能力の効果を疑似的に再現する。
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足場の上にプレイヤーが拾える収集オブジェクトや動かない小道具を設置し、お気に入りのプラットフォーマーゲームを再現する。
一部の仕掛けは島に設置できる数に上限があります。この上限は、仕掛けが使用するメモリからは独立して設定されています。この仕掛けは1つの島に100個までしか設置できません。
仕掛けの場所と設置方法
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クリエイトモードで Tab キーを押してクリエイティブインベントリ画面を開きます。
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仕掛け タブをクリックします。スクロールして仕掛けを選んでもいいですし、 検索 ボックスに仕掛けの名前を入力して検索、または左側のパネルの カテゴリ をチェックすることで仕掛けを見つけることもできます。
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Esc キーを押して、島のクリエイトモードに戻ります。スマホを使用して仕掛けの位置を調整し、クリックして配置します。Esc キーを押して、スマホから仕掛けを取り外します。
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スマホで仕掛けへと照準を合わせます。カスタマイズ のポップアップがすぐに表示されない場合は、表示されるまで近づきましょう。それから E キーを押し、カスタマイズのパネルを開きます。
1つの島で同じ仕掛けを何個も使用している場合、用途に応じてそれぞれの名前を変更しておくと便利です。各仕掛けの目的に関連した名前を付ければ、それぞれの役割を簡単に思い出すことができます。
仕掛けのオプション
この仕掛けには、小道具が移動する距離や移動速度を設定するという基本的な機能があります。さらに、移動する小道具が他の小道具、プレイヤー、AIの敵に対して与える影響の設定などといった高度なオプションも利用可能です。
この仕掛けの設定は、下記のオプションで行うことができます。
初期値は 太字 になっています。
基本的なオプション
オプション | 値 | 説明 |
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距離 | 20メートル、距離を選択 | 停止または妨害されていない場合に小道具が移動する距離を決定します。 |
スピード | 5メートル/秒、速度を選択 | 小道具の移動速度を決定します。 |
スタートからの時間 | オフ、即時、時間を選択 | 小道具がゲーム開始直後に移動し始めるのか、少し遅れて移動し始めるのか、あるいは信号によってこの仕掛けが有効化されるまで動かないのかを決定します。 |
全てのオプション(追加の項目)
オプション | 値 | 説明 |
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有効なゲームフェーズ | なし、ゲームプレイのみ | この仕掛けが有効になるフェーズを決定します。 |
タイルに基づく距離を有効化 | いいえ、はい | はい に設定した場合、メートル法に基づく距離の代わりに、タイルに基づく距離で設定するようになります。 |
AIとの衝突時の挙動 | 続行、停止、反転、押す | クリーチャー、動物、NPCに衝突した際の小道具の挙動を決定します。
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衝突時のAIダメージ | なし、10、数値を選択 | 小道具移動装置がクリーチャー、動物、NPCに衝突した際に与えるダメージの量を決定します。 |
プレイヤーとの衝突時の挙動 | 続行、停止、反転、押す | プレイヤーに衝突した際の小道具の挙動を決定します。
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衝突時のプレイヤーダメージ | なし、10、数値を選択 | 小道具移動装置がプレイヤーに衝突した際に与えるダメージの量を決定します。 |
小道具との衝突時の挙動 | 続行、停止、反転 | プレイヤーに衝突した際の小道具の挙動を決定します。
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衝突時の小道具ダメージ | なし、10、数値を選択 | 小道具移動装置が他の小道具に衝突した際に与えるダメージの量を決定します。 |
終点到達時のアクション | 停止、往復、繰り返し、リセット | 小道具が 距離 のオプションで設定した距離を移動し終えたときに実行する行動を決定します。
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移動時の仕掛けの起動を有効化 | オフ、オン | オン に設定されている場合、移動している小道具が他の仕掛けを有効化できるモードを有効にします。 |
チャンネル
とある仕掛けが別の仕掛けに"話し"かける必要がある時、仕掛けは特定のチャンネルで信号を送信します。受信側の仕掛けは、同じチャンネルでその信号を受信するように設定されている必要があります。
チャンネルは番号によって識別されており、仕掛けのチャンネル番号は、チャンネルを使用するオプションの項目でカスタマイズされます。ほとんどの仕掛けは、信号が設定された仕掛けを起動したプレイヤーの情報も送信します。
この仕掛けには、チャンネルを介して信号を受信すると様々な機能を実行する受信機があります。また、この仕掛けは特定の要件を満たした場合に、信号を送信することができます。
受信機
受信機は特定のチャンネルに紐付いており、仕掛け(自らも含む)によりそのチャンネルへと信号が送信されたのを確認するとアクションを実行します。
オプション | 値 | 説明 |
---|---|---|
受信していると開始する | チャンネルなし、チャンネルを選択するかチャンネル番号を入力 | この仕掛けが選択したチャンネルで信号を受信すると、小道具が移動を開始します。 |
受信していると妨害する | チャンネルなし、チャンネルを選択するかチャンネル番号を入力 | この仕掛けが選択したチャンネルで信号を受信すると、小道具の移動が中断されます。 |
受信していると有効になる | チャンネルなし、チャンネルを選択するかチャンネル番号を入力 | 選択したチャンネルで信号を受信すると、この仕掛けが有効になります。 |
受信していると無効になる | チャンネルなし、チャンネルを選択するかチャンネル番号を入力 | 選択したチャンネルで信号を受信すると、この仕掛けが無効になります。 |
受信しているとリセットする | チャンネルなし、チャンネルを選択するかチャンネル番号を入力 | この仕掛けが選択したチャンネルで信号を受信すると、小道具は元の位置に戻ります。 |
受信していると前進する | チャンネルなし、チャンネルを選択するかチャンネル番号を入力 | この仕掛けが選択したチャンネルで信号を受信すると、小道具はそれまでの移動を無視し、この仕掛けのデフォルトの方向に基づいて前進します。 |
受信していると反転する | チャンネルなし、チャンネルを選択するかチャンネル番号を入力 | この仕掛けが選択したチャンネルで信号を受信すると、小道具が逆方向に動き始めます。 |
送信機
送信機は、起動されると選択したチャンネルに信号を送信します。
オプション | 値 | 説明 |
---|---|---|
移動装置が開始されると送信する | チャンネルなし、チャンネルを選択するかチャンネル番号を入力 | 仕掛けが移動を開始すると、選択したチャンネルに信号を送信します。 |
移動装置が妨害されると送信する | チャンネルなし、チャンネルを選択するかチャンネル番号を入力 | 仕掛けの移動が中断されると、選択したチャンネルに信号を送信します。 |
移動装置が終了すると送信する | チャンネルなし、チャンネルを選択するかチャンネル番号を入力 | 仕掛けが移動を終えると、選択したチャンネルに信号を送信します。 |
有効になると送信する | チャンネルなし、チャンネルを選択するかチャンネル番号を入力 | 仕掛けが有効になると、選択したチャンネルに信号を送信します。 |
無効になると送信する | チャンネルなし、チャンネルを選択するかチャンネル番号を入力 | 仕掛けが無効になると、仕掛けが選択したチャンネルに信号を送信します。 |
移動タイプが変更されると送信する | チャンネルなし、チャンネルを選択するかチャンネル番号を入力 | 動く小道具が移動の方向を変えると、仕掛けが選択したチャンネルに信号を送信します。 |
AIに当たると送信する | チャンネルなし、チャンネルを選択するかチャンネル番号を入力 | 動く小道具がクリーチャーや動物、NPCに衝突すると、仕掛けが選択したチャンネルに信号を送信します。 |
プレイヤーに当たると送信する | チャンネルなし、チャンネルを選択するかチャンネル番号を入力 | 動く小道具がプレイヤーに衝突すると、仕掛けが選択したチャンネルに信号を送信します。 |
小道具に当たると送信する | チャンネルなし、チャンネルを選択するかチャンネル番号を入力 | 動く小道具が他の小道具に衝突すると、仕掛けが選択したチャンネルに信号を送信します。 |
デザイン例
小道具操作機 の仕掛けの使用例をいくつか紹介します。
これらの例は、仕掛け間の通信にディレクトイベントバインディングを使用しています。ディレクトイベントバインディングは アウトライナー の 「全て」 タブの下の 「ユーザーオプション」 で見つけることができます。
仕掛けが反応できる各イベントごとに 「ユーザーオプション - 機能」 がリストアップされます。「イベント」とは、他の仕掛けから送信される信号のことです。
「配列エレメント」 の隣の + ボタンをクリックして新規イベントを作成しましょう。作成したら、上のドロップダウンメニュー内から信号を送信する仕掛けの名前を見つけましょう。
下のドロップダウンメニューから、上のドロップダウンから選択した仕掛けが送信するイベントを選択しましょう。
このデザイン例では、機能、イベントを送信する仕掛け、そしてその仕掛けから要求されるイベントを指定します。これらは説明とともに、順番にリストアップされます。
例として、トリガーとして仕掛けを設定する場合は、 「有効化」 - 「プレイヤースポーンパッド」 - 「プレイヤーのスポーン時」 とするので、まずは「ユーザーオプション - 機能」内で「有効化」のセクションを見つけます。見つけたら、 + ボタンをクリックして新規イベントを作成しましょう。次に、上のドロップダウンメニューから対象の 「プレイヤースポーンパッド」 の仕掛けを見つけ、下のドロップダウンでイベントを 「プレイヤーのスポーン時」 に設定しましょう。これで、誰かがスポーンすると仕掛けが有効になるように設定されました。
島には仕掛けをさらに追加するようになりますので、リストで見つけやすくなるように名前をつけるようにすると良いでしょう。
移動する扉
小道具移動装置を使用することで、自動的に開くカスタムの扉を簡単に作成することができます。
必要となる仕掛けは以下の通りです。
- 小道具移動装置 2個
- 時限式破壊オブジェクト 1個
- プレイヤースポナー 1個
- プレイヤースポナーの反対側に空きのタイルがある、出口のない建物を作成します。プレイヤースポナーの設定はデフォルトのままにしてください。
- 建物の裏に、 時限式破壊オブジェクト の仕掛けを設置します。
- 空きのタイルに二重扉のペアを作成するために、2つの壁を利用します。左側に 小道具移動装置 を設置し、小道具が移動する方法を指定するために方向矢印を左側に向けます。
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設置したら、以下の設定を変更しましょう。
オプション 値 説明 距離 2メートル 小道具移動装置が小道具を移動させる合計の距離です。 スピード 1メートル/秒 小道具が移動する速さです。 スタートからの時間 オフ 小道具移動装置がラウンド開始後に自動的に起動しないようにします。 プレイヤーとの衝突時の挙動 続行 プレイヤーと衝突した場合、小道具は移動を続けます。 小道具との衝突時の挙動 続行 別の小道具と衝突した場合、小道具は移動を続けます。 -
小道具移動装置で以下のディレクトイベントバインディングの設定をします。
機能 仕掛け イベント 説明 受信していると開始する 時限式破壊オブジェクト 完了時 時限式破壊オブジェクトのタイマーのカウントダウンが完了すると、小道具移動装置が起動します。 -
小道具移動装置をコピーして2つ目の壁の扉に設置し、矢印を反転して外側の扉に沿うようにします。設定は変更しないでください。
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最初に建物の裏に設置した時限式破壊オブジェクトの仕掛けを、以下の設定に変更します。
オプション | 値 | 説明 |
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ラウンド開始時に起動 | はい | ラウンド開始と同時に、タイマーが自動的に始まります。 |
時間 | 5秒 | タイマーの持続時間です。 |
タイマーラベルテキスト | 扉が開くまで… | タイマーのUIに紐付けれられる説明文です。 |
緊急モード | 無効 | タイマーが間もなく時間切れとなっても、緊急サウンドエフェクトは再生されないようにします。 |
オーディオエフェクト | オフ | 仕掛け自体が発生させるオーディオエフェクトは再生しないようにします。 |
タイマーゼロの音が届く距離 | マップ全体 | タイマーがゼロになった際の音は島のどこでも聞こえるようにします。 |
タイマーの音が届く距離 | マップ全体 | タイマーがカウントダウンする音は島のどこでも聞こえるようにします。 |
これで1回の起動で開く2重扉が作成できました。
扉とロックの仕掛けを使用する代わりに、このような通路を出入り口として設定する様々な方法があります。複雑かつ映画的にすることもできますし、段階的に開くために複数の目標を達成させるようにすることもできます。
ボタンによって起動されたとき、または経過時間に基づいてレベル内に落とし穴を作成したり、さまざまなエリアや通路を開いたりするために実践することもできます。
障害物コース
小道具移動装置 は、プレイヤーが通り抜けようとするための障害物を作成することにも利用できます。
必要となる仕掛けは以下の通りです。
- 小道具移動装置 6個
- プレイヤースポナー 1個
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高さが4タイル、そして4タイル分離れた塔を2本作成します。側面や上に、合計6個の足場を作成します。それらを移動させ、障害物コースを構成します。マップの片側にプレイヤースポーンパッドを設置します。
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下側の足場に小道具移動装置を設置します。矢印が真下を向くように回転させます。設置したら、以下の設定を変更しましょう。
オプション | 値 | 説明 |
---|---|---|
距離 | 2タイル | 影響を受ける小道具が移動するタイル単位での合計の距離です。 |
タイルに基づく距離を有効化 | はい | メートルではなく、タイル単位で移動するようにします。 |
スピード | 3メートル/秒 | 小道具が移動する速さです。 |
プレイヤーとの衝突時の挙動 | 続行 | プレイヤーとの衝突を無視して移動を続けます。 |
衝突時のプレイヤーダメージ | なし | プレイヤーに衝突してもダメージを与えないようにします。 |
小道具との衝突時の挙動 | 続行 | 別の小道具に衝突しても、無視して最後まで移動を続けるようにします。 |
終点到達時のアクション | 往復 | 小道具の移動距離の終点に到達すると、移動方向が反転するようにします。 |
- 残りの5つの足場でも、設定が完了した小道具移動装置をコピー&ペーストし、垂直または水平の意図した方向へ移動するようにします。
これで移動型障害物コースの基本的な枠組みが完成しました。
このような移動する足場を導入できるゲームモードはたくさんあります。例えば、撃破ランは、プレイヤーが移動するターゲットを狙う必要があると、大幅にダイナミックになります。射撃場でも、よりスコアの高いターゲットを一時的にしか見えないようにするなどといった活用法があります。アドベンチャーやレースゲームモードでも、高所へとたどり着く手段や、エレベーターとして提供することができます!