File Decryption Tool を使うと、新規ファイルを作成したり、タイトル ストレージ または プレイヤー データ ストレージ にロードされたファイルを簡単かつ便利に復号化することができます。ファイルを復号化するには、暗号化キーと暗号化ファイルのコピーが必要です。ファイルの暗号化には、同じ鍵と、暗号化をする暗号化されていないファイルが必要です。
Epic Online Services がユーザーに代わって保存したデータにアクセス、リンク、および削除するその他のツールについては、データ権限サービス ページを確認してください。
SDK ディストリビューションで FileDecryptionTool
を見つけて、コマンドラインから実行します。このツールは、単一ファイルモードとディレクトリモードをサポートしています。単一ファイルモードは、単一の入力ファイルを受け取り、それを暗号化または復号化して、結果を別のファイルに出力します。ディレクトリ モードでは、ターゲット ディレクトリとそのサブディレクトリ内のすべてのファイルが処理され、出力ファイルが別の場所にある重複したディレクトリ構造に配置されます。
このツールはデフォルト タイプとして Player Data Storage ファイルをサポートしているため、"-mode title" パラメーターで Title Storage モードを有効にする必要があります。このツールが Title Storage モードのときに Player Data Storage ファイルを検出した場合、または Player Data Storage モードのときに Title Storage ファイルを検出した場合、ツールはファイルをスキップしてエラーを報告します。
パラメータのリスト出力
パラメータ | 効果 |
---|---|
-input (Location) | 読み取る対象の暗号化されたデータを含むファイル (またはフォルダ) へのパスを設定します。 |
-output (Location) | 復号化されたデータが書き込まれるファイル (またはフォルダ) へのパスを設定します。 |
-key (EncryptionKey) | 暗号化および復号化の操作に使用する暗号化キーを設定します。16 進数で、64 文字以下にする必要があります。 |
-mode (Title Storage または Player Data Storage モードのタイトルまたはユーザー) | Enables Title Storage または Player Data Storage モードを有効にします (後者がデフォルトです) |
-encrypt | 暗号化モードを有効にします。つまり、出力ファイルは入力ファイルの暗号化されたコピーになります。設定されていない場合、出力ファイルは入力ファイルの復号化されたコピーになります。 |
入力ファイルのデータ形式はツールには不明であるため、不正な暗号化キーを指定してもエラーは発生しません。ただし、キーの間の不一致により、出力ファイルはアプリケーションで使用できなくなります。
コマンドラインの例
-
FileDecryptionTool -input encrypted_ts_data -output unencrypted_ts_data -key 123abcdef -mode title
-
FileDecryptionTool -input raw_ts_data_file -output encrypted_ts_data_file -key 123abcdef -encrypt -mode title
-
FileDecryptionTool -input encrypted_pds_file -output decrypted_pds_file -key 123abcdef -user 123abcdef
-
FileDecryptionTool -input folder_with_encrypted_pds_files -output folder_with_decrypted_pds_files -key 123abcdef -user 123abcdef