Epic Online Services (EOS) を起動して実行するには、ゲームから EOS サービスにアクセスできるように EOS SDK をゲームに統合します。統合するには、次の手順を実行します。
- デベロッパー ポータルで Epic Games アカウントと組織を設定します。
- EOS SDK をダウンロードします (C および C# が利用可能です)。
- プラットフォーム インターフェースをゲームに統合します。
このドキュメントでは、この実行方法についてのガイダンスを、SDK ダウンロードに備わっているサンプル コードに関する情報とともに提供します。
ここにリストされている導入リソースには、Epic デベロッパー リソースおよび Epic Online Services (EOS) の概要、導入ブログ、FAQ、その他の Unreal Engine 用および Unity 用の EOS ゲーム エンジン プラグインに関する情報が含まれます。詳細については、「導入リソース」ページを参照してください。
使用開始の手順
開始の前に - システム要件
開発環境およびゲームクライアントのランタイム環境のシステム要件を「システム要件」ページで確認してください。
ステップ 1 - Epic Games アカウントと組織を設定する
デベロッパー ポータル (dev.epicgames.com/portal) を使用して、EOS サービスの使用、サービスの設定、および SDK ダウンロードへのアクセスをゲームに設定します。
デベロッパー ポータルで、Epic Games アカウントをユーザーの会社またはビジネスを表す「組織」に関連付けます。各ゲームは「製品」と呼ばれます。組織には、複数の製品を設定することができます。
すべてのゲーム (デベロッパー ポータルでは「製品」) には、次のものが設定されています。
- 製品 ID - ゲームのユニークな識別子です。
- 1 つ以上のサンドボックス ID - ゲームの実装用のさまざまな名前を持つ環境です。 使用例:3 つの異なるサンドボックスを使用して、ゲームの実装を開発バージョン、テスティング バージョン、およびプロダクション バージョンに分けます。
すべてのサンドボックスには、次のものが設定されています。
- 1 つ以上のデプロイメント ID - サンドボックス内でのゲームの実装のさまざまなイテレーションです。 使用例:テスティング サンドボックスのデプロイメントはすべて、ベータ テスト バージョンまたはリリース候補のいずれかとなり、プロダクション サンドボックスのデプロイメントはすべてリリース バージョンとなります。
EOS SDK はこれらを使用して EOS サービスでゲームを識別します。
アカウントの設定時に製品管理ツールを使用する方法についての詳細は、「製品、サンドボックス、デプロイメント ID」のドキュメントを参照してください。
ステップ 2 - EOS SDK をダウンロードする
デベロッパー ポータルで組織と製品を設定したら、デベロッパー ポータルから EOS SDK をダウンロードできます。
SDK ダウンロードを取得するには、デベロッパー ポータルのホーム ページで「Download SDK (SDK をダウンロード)」をクリックします。
注記: ** Epic Online Services (EOS) SDK を使用するには、ローカル ネットワーク、ルーター、ファイアウォールが指定されたホスト アドレスにアクセス可能でなければなりません。ホスト アドレスの一覧は、ドキュメント「ファイアウォール考慮事項」を参照してください。
EOS SDK ダウンロードのタイプ
使用する SDK ダウンロードには、ゲームクライアントを実行するプラットフォームに応じてさまざまなタイプがあります。
- Windows、macOS、Linux - C での EOS SDK、および C# での EOS SDK。
- モバイル - iOS 用の EOS SDK、および Android 用の EOS SDK。
- コンソール - C および C# でのゲーム コンソール用 EOS SDK ダウンロードがあります。
コンソール用の SDK ダウンロードは、プラットフォーム ホルダーおよび Epic Games によって承認されているデベロッパーのみが利用可能です。
プラットフォーム ホルダーは、Microsoft (Xbox One、Xbox Series X)、Sony (PlayStation 4、PlayStation 5)、および Nintendo (Switch) です。
コンソール用の SDK ダウンロードおよび関連するドキュメントにアクセスするには、次を実行します。- プラットフォーム ホルダーのコンソール デベロッパー アクセスへの申請に関するガイダンスは、デベロッパー ポータル (dev.epicgames.com/portal) を参照してください。
- プラットフォームホルダーの承認を得たら、eoshelp.epicgames.com にある「Console Developer Request for Epic Online Services」フォームを使用して Epic Games に申請できます。
EOS SDK ダウンロードの内容
EOS SDK ダウンロードには、次のディレクトリがあります。
ディレクトリ | コンテンツ | ||
/Samples | EOS SDK の仕組みを示すサンプル実装です。 | ||
/SDK | EOS SDK をゲームに統合して EOS サービスを使用できるようにするための、ゲーム コードで使用するライブラリおよびヘッダ ファイルです。 | ||
/ThirdPartyNotices | サポート ライブラリに関する法律情報 |
サンプル
いくつかのプラットフォームの機能を示すサンプル ディレクトリを確認することをお勧めします。サンプルの詳細については、次のドキュメントを参照してください。
- Auth And Friends サンプル
- Session Matchmaking サンプル
- Lobby サンプル
- P2P NAT サンプル
- Player Data Storage サンプル
- Title Storage サンプル
- Leaderboards サンプル
- Store サンプル
- Mods サンプル
- Android SDK サンプルを使用する
- C# SDK サンプルを使用する
- iOS SDK サンプルを使用する
EOS SDK の詳細情報
EOS SDK の使用に関する詳細情報は、次のドキュメントを参照してください。
- インターフェース ハンドル、命名規則、およびエラー処理やその他の主要情報については、「EOS SDK の主要情報」を参照してください。
- C# での EOS SDK と C での EOS SDK には、いくつか実装の差があります。C# を使用している場合、およびゲーム開発に Unity を使用している場合は、「C# での EOS SDK」も参照してください。
ステップ 3 - プラットフォーム インターフェースを統合する
ゲームで EOS サービスを使用するために、インターフェースを統合します。インターフェースはサービスごとに用意されています。
最初にゲームに統合するインターフェースは、プラットフォーム インターフェースです。これは、他のすべてのインターフェースにアクセスして実行状態を維持するために必要なハンドルを保持します。ゲームの起動時に SDK を初期化し、プラットフォーム インターフェースへのハンドルを取得します。
詳細については、プラットフォーム インターフェース のドキュメントを参照してください。
注: プラットフォーム インターフェースはゲームクライアントが実行されるゲームのプラットフォームとは異なります。ドキュメントでは、これらのゲームのプラットフォームを「EOS のプラットフォーム実装」と呼んでいます。
サポート
Epic のデベロッパー リソース サポート コミュニティ (eoshelp.epicgames.com) を利用して、質問をしたり、サポートを受けたり、Epic デベロッパー リソース コミュニティに参加したりすることができます。
サポートの対象は次のとおりです。
- デベロッパー ポータル
- Epic Games ストア
- Epic Online Services (EOS)
- Kids Web Services (KWS)
新機能
次のドキュメントで、新機能に関する最新情報を入手してください。
EOS ロードマップ (trello.com/~/eos-public-roadmap) では、開発中の機能を確認できます。