概要
デベロッパー ポータルの [Offers (オファー)] ページでは、対象 製品 に関連したオファーを作成、編集、レビューすることができます。
オファーとは、プライマリ製品を含む製品に関連した販売可能なコンテンツを指します。Epic Games ストアのパブリッシング ツールでは、公開日や価格などの製品に関する重要な情報はオファー レベルで格納されます。
製品を最初に設定する際には、プライマリ製品のオファーである「基本製品オファー」が自動的に作成されます。また、製品のエクスペリエンスを高める補完的なコンテンツをユーザーが購入またはダウンロードできる追加のオファーを作成することも可能です。こういった追加オファーには、デモやエディション、アドオン、シーズン パス、各種消耗品、デジタル エクストラなどを含めることができます。
オファーにアクセスする
基本製品オファーを作成する
デベロッパー ポータルで製品を作成すると、Game (ゲーム) タイプに割り当てられた基本製品オファーが自動的に生成されます。生成後は、製品の詳細に合わせてこのオファーを調整できます。
基本製品オファーを設定するには、次のステップを実行します。
- [Your Product (製品)] > [Epic Games Store (Epic Games ストア)] > [Offers (オファー)] に移動して、[Dev] サンドボックスを選択します。
- ヒント: サンドボックスの詳細については、「リリース管理」 を参照してください。
- 表内で基本製品オファーの名前をクリックして、[Offer Details (オファーの詳細)] 画面を開きます。
- 製品に関する 必須および任意の情報 を入力してオファーを完成させます。
注: Game オファー タイプは基本製品オファー専用であり、追加オファーに割り当てることはできません。
追加オファーを作成する
デベロッパー ポータルでは、ユーザーが製品に関連するさまざまなタイプのコンテンツを購入またはダウンロードできる追加オファーを作成できます。これを行うには、以下のステップを実行します。
- [Your Product] > [Epic Games Store] > [Offers] に移動して、[Dev] サンドボックスを選択します。
- ヒント: サンドボックスの詳細については、「リリース管理」 を参照してください。
- 右上の [Create Offer (オファーを作成)] をクリックします。
- オファーの名前を入力します。この名前は Epic Games ストアでユーザーに対して表示される名前です。
- 注:
- アドオンやシーズン パスなどアイテムのオファーの SEO パフォーマンスを向上させるには、オファーの名前に製品名を含めてください。たとえば、「Rocket League - Painted Prestige Bundle」や「Fall Guys - Season 2 Starter Pack」といったようにします。
- Epic Games ストア上のオファーの URL は指定された名前を使って作成されます。オファーの作成後は、オファー名は更新できますが、URL は変更できません。
- 注:
- [Offer Type (オファー タイプ)] セクションで、オファーに適切なカテゴリを選択します。オファーの作成後にこのカテゴリを変更することはできません。
- オファー情報をレビューして、[Create (作成)] をクリックします。
- 注: Edition (エディション) タイプのオファーを作成する前に、エディションに関連付ける基本オファーを選択する必要があります。
- [Offer Details] 画面で、製品に関する 必須および任意の情報 を入力してオファーを完成させます。
消耗品オファー
消耗品オファーにより、プレイヤーは限られたインゲーム アイテム (通貨など) を購入して引き換えることができます。消耗品オファーを活用するには、Epic Online Services QueryEntitlements と RedeemEntitlements の各 API を使って、購入時にプレイヤーの アカウント に追加された利用資格をリスト表示して引き換える必要があります。
- 消耗品オファーの推奨価格は製品設定の一環としてサブミットできます。
- 消耗品オファーにサブオファーまたはアーティファクトを割り当てることはできません。
- 消耗品オファーをバンドルに含めたり、消耗品をサブオファーとして選択したりすることはできません。
価格オプション - Not Available for Direct Purchase (直接購入不可)
消耗品オファーの作成時には、オファー価格を [Not Available for Direct Purchase] に設定する選択肢があります。この設定を有効にすると、Epic Games ストアでこのオファーを購入できなくなり、ユーザーはアクセス キーのみを介してこのオファーを引き換えられます。また、ユーザーはこの時点で当該の基本製品を所有している必要があります。
既存のオファーを編集する
[Offers] ページでは、製品に関連付けられた既存のオファーも編集できます。これを行うには、以下のステップを実行します。
- [Your Product] > [Epic Games Store] > [Offers] に移動して、目的のオファーを含む サンドボックス を選択します。
- 更新するオファーの名前を表内でクリックします。
- [Offer Details] 画面でそれぞれのカテゴリを必要に応じて更新します。特定のサンドボックス内でオファーの詳細情報すべてを更新できるとは限らないことに注意してください。詳細については、後述の「オファー詳細を理解する」セクションを参照してください。
オファー詳細を理解する
Epic Games ストアのパブリッシング ツールでは、公開日や価格などの製品に関する重要な情報はオファー レベルで格納されます。オファーに関連する必須および任意の情報については、以下のセクションを参照してください。
必須の情報
[Offer Details] 画面の [Required Information (必須の情報)] セクションには、オファーに関するさまざまな必須情報が集約されています。作成しているオファーのタイプに応じて、以下で説明する一部のオプションが利用できない場合があります。
一般的な詳細
[General Details (一般的な詳細)] セクションには、次のような重要情報が格納されています。
- Name (名前): ストアフロントでユーザーに表示されるオファーの名前。
- Short Description (簡潔な説明): 製品のシンプルでわかりやすい説明。この情報は、ストアフロント全体および SEO や共有設定で使用できます。
- Early Access Product (早期アクセス製品): この設定では、ストアフロント内で製品を早期アクセス タイトルとして表示するかどうかを定義します。詳細については、「早期アクセス プログラムの要件」を参照してください。
- Metadata (メタデータ): ジャンル、機能、デベロッパーやパブリッシャーの名前など、製品に関する全般的な情報です。[Store Settings (ストア設定)] で指定した情報をすばやくインポートするには、[Use Product Metadata (製品メタデータを使用)] ボタンを選択します。
- NFT and Blockchain (NFTおよびブロックチェーン): この設定では、ストアフロントの製品に、何らかの形で NFT、暗号通貨、ブロックチェーン技術が含まれるかどうかを特定します。このタイプの製品を配布する要件として、この設定で [Yes (はい)] を選択して、ユーザーにこの情報を開示する必要があります。完全な要件については、ブロックチェーン技術のガイドライン を確認してください。
- Offer Content (オファーコンテンツ): Add-On タイプのオファーでのみ利用可能です。この設定では、仮想通過や他の消耗品がオファーに含まれるかどうかを特定します。
日付
オファーの日付は、Epic Games ストアでユーザーに対してオファーが公開される期間を表します。
新しいオファーを作成する場合、または既存のオファーの日付を初めて設定する場合は、関連する詳細情報を確認するための一連の質問が表示されます (「このオファーは過去に PC または Mac 向けにリリースされましたか?」など)。
これらの質問に回答してオファーの日付を保存すると、この情報が以下のフィールドに格納されて、必要に応じてさらに調整できるようになります。
- Set initial release date on Mac or PC (Mac または PC での最初のリリース日を設定する): 別のストアフロントで製品が Mac または PC で最初に購入可能になった日付を示します (該当する場合)。初めてリリースする場合はこのフィールドを空白のままにします。
- Early store discovery (早期ストア検出): Epic Games ストアでオファーが発見可能になる (ユーザーに対して表示される) 日付を示します。この日付は、オファーが購入可能になる日を定義するものではありません。たとえば、検出日がローンチ日よりも前である場合、ユーザーはオファーの詳細をストアフロントで確認してウィッシュリストに追加できますが、正式なローンチ日まで購入することはできません。
- Launch date (ローンチ日): Epic Games ストアでユーザーがオファーを購入可能になる日時を示します。ローンチ日を設定する際は、日付が「Specific (確定)」、「Estimated (予定)」、「Currently unknown (現在未定)」のいずれであるのかを指定できます。
- 確定ローンチ日を提示する場合は、オファーのアーティファクトにバイナリを添付する必要があります。
- ローンチ日を予定または未定とした場合は、ストアフロントで製品ページを [Coming Soon (近日公開)] と表示するためにバイナリは必要ありません。ただし、その場合は早期ストア検出日を指定する必要があります。
- ローンチ日が予定または未定のオファーの場合は、リリース予定日の 少なくとも 1 週間前までに 確定ローンチ日を指定してオファーを更新し、少なくとも 1 つのバイナリをオファーのアーティファクトに添付しなくてはなりません。
- Expiration date (有効期限): Epic Games ストアでユーザーがオファーを検出および購入できなくなる日付を示します (該当する場合)。有効期限切れのオファーは Epic Games ストアで検出したり購入したりできなくなりますが、それまでに購入したユーザーは引き続きオファーにアクセスできます。
基本製品オファーに指定した日付は、追加オファーの日付情報をすばやく指定する際に使用できます。追加オファーの作成時に [Offer Dates (オファーの日付) 画面の [Use Base Offer Dates (基本オファーの日付を使用)] ボタンをクリックすると、基本製品オファーからの日付が、新しいオファーの対応するフィールドにそれぞれ自動的にインポートされます。また、手動で新しいオファーの日付を入力することもできます。
オファーの日付を更新する (Dev または Live)
オファーの日付を指定した後は、デベロッパー ポータルの [Offers] ページでこの情報をいつでも更新できます。ただし、オファーの日付の更新プロセスは、オファーの現在の サンドボックス タイプ (Dev または Live) によって異なります。詳細については、以下のセクションを参照してください。
注: Stage サンドボックス内のオファーの日付は、直接更新できません。Stage にあるオファーを更新するには、Dev 内のオファーに必要な変更を加え、適切なタイミングで変更を Stage にプッシュします。詳細については、以下の Dev サンドボックスにあるオファー セクションを参照してください。
Dev サンドボックスにあるオファー
Dev サンドボックス内のオファーの早期ストア検出日、ローンチ日、有効期限日を更新するには、次のステップを実行します。Stage にあるオファーを更新するには、最初にこのプロセスを完了してから変更を Stage にプッシュします。
- デベロッパー ポータルで [Your Product] > [Epic Games Store] > [Offers] に移動して、[Dev] サンドボックスを選択します。
- 更新が必要なオファーの名前を表内でクリックします。
- [Offer Details] ページの [Dates (日付)] をクリックします。
- 各フィールドの カレンダー アイコン をクリックして、必要に応じてオファーの日付を更新します。
- 更新を確認して、[Save Changes (変更を保存)] をクリックします。
ヒント: 最初にオファーの日付を入力する際に表示される一連の質問を確認するには、[Offer Dates] 画面上部の [Guided Experience (ガイド付きエクスペリエンス)] オプションを選択して質問を完了します。ガイド付きエクスペリエンスが完了すると、更新内容がオファーに保存されます。
Live サンドボックスにあるオファー
場合によっては、すでにライブに移行した製品のオファーの日付を更新する必要があります (たとえば、リリース スケジュールの変更に対応するため)。オファーの日付のライブ アップデートは、以下のステップを実行することで行えます。ライブ アップデートはすぐにストアフロントに反映されます。Epic Games ストア チームによる承認は必要ありません。
- 更新できるのは、オファーの将来の日付のみです。オファーの過去の日付 (すでに過ぎたオファーの日付) は変更できません。
- ライブ アップデートは、すでに設定済みのオファーの日付のみに対して行うことができます。ライブ オファーに具体的な日付 (有効期限など) が含まれない場合、このプロセスではそのタイプの日付を追加することはできません。
- 以下のステップは、Live サンドボックスにあるオファーに対してのみ完了できます。ただし、このプロセスで行った更新は、すべてのサンドボックス (Dev、Stage、Live) にあるオファーの対応する日付情報を自動的に上書きします。たとえば、Live サンドボックスにあるオファーのローンチ日を更新した場合は、Dev サンドボックスと Stage サンドボックスにあるそのオファーの各バージョンも更新されます。対象オファーが Epic Games ストア チームによってレビュー中である場合、Stage サンドボックスは更新されないことに注意してください。
Live サンドボックスにあるオファーの早期ストア検出日、ローンチ日、有効期限日を更新するには、以下のステップを実行してください。
- デベロッパー ポータルで、[Your Product] > [Epic Games Store] に移動します。
- 製品ダッシュボードの [General Details] セクションにある [Make Live Update (ライブアップデートを行う)] をクリックします。
- ヒント: [Make Live Update (ライブアップデートを行う)] ボタンは、[Release Management (リリース管理)] ページにもあります。
- [Live Update (ライブ アップデート)] 画面で [Offer Dates (オファーの日付)] を選択します。
- 日付の更新が必要なオファーを選択します。次に [Next (次へ)] をクリックします。
- 必要に応じてオファーの日付を更新します。完了したら [Make Live Update] をクリックします。表示されるポップアップ ダイアログで [Continue (続行)] を選択し、変更を保存します。
価格
[Base Price (基本価格)] ページで、オファーの価格帯を選択します。基本価格は USD (米ドル) で設定されます。
設定すると、米ドルでの基本価格に従って、[Regional Pricing (地域の価格)] セクションに現地通貨の価格が入力されます。米ドル相当額は、購入時点の為替レートを使用して計算されます。最終価格は Epic Games による制限を受けます。
必要に応じてカスタムの価格帯を作成し、推奨価格帯を使用する代わりに独自の地域価格を定義することもできます。詳細については、「カスタムの価格帯を作成する」を参照してください。
アーティファクト設定
パブリッシング ツールで、アーティファクトは、バイナリ、メタデータおよびコンフィギュレーションのグループで、ユーザーによるコンテンツのダウンロード リクエストの履行に使用されます。
初めて製品を作成したとき、その製品のアーティファクトが自動的に生成されます。アーティファクトは、デモやデジタル エクストラなどダウンロード可能なコンテンツがある追加オファーを作成するときも自動で生成されます。
基本製品オファー
基本製品オファーについては、次のアーティファクトの設定が利用できます。次の設定を構成することが必要です。
- Default Folder (デフォルトフォルダ): 必要に応じて、ユーザーのデバイス上の、アーティファクトがインストールされるデフォルト フォルダの名前を更新できます。フォルダ名には半角英数文字を使用し、スペースを入れずに 25 文字以下で、文字で始める必要があります。
- EAS Integration (EAS 統合): Epic アカウントサービス を介してアプリケーションを使用している場合は、このオファーに関連付けられている ID を入力します。このオプションは、一部のオファー タイプでは利用できない場合があります。
バイナリをアップロードし、このアーティファクトをさらに管理するには、[Linked Artifact (リンクされたアーティファクト)] セクションの矢印アイコンをクリックすると、デベロッパー ポータルの [Artifacts and Binaries] セクションにすばやく移動できます。詳細については、「アーティファクトを管理する」を参照してください。
追加オファー
Demo タイプのオファーなどダウンロード可能なコンテンツがあるオファーを作成するとき、アーティファクトは自動で生成され、そのオファーにリンクされます。このアーティファクトのバイナリをアップロードするには、[Linked Artifact] セクションで矢印アイコンをクリックすると、デベロッパー ポータルの [Artifacts and Binaries] セクションにすばやく移動できます。
Add-On タイプのオファーにはアーティファクトは自動で生成されません。ダウンロード可能なコンテンツがあるとは限らないためです。Add-On オファーの 1 つでアーティファクトが必要な場合、[Artifact Settings] ページで、[Create Artifact (アーティファクトを作成)] ボタンをクリックします。(このボタンが表示されるのは、アーティファクトが対象のオファーでまだ作成されていない場合のみ。)生成された場合、[Linked Artifact] セクションの矢印アイコンをクリックして、このアーティファクトをさらに管理できます。
バイナリのアーティファクトへのアップロードについては、「アーティファクトを管理する」を参照してください。
画像
[Images (画像)] セクションでは、ストアフロントでの製品の展示とマーケティングに使用されるデジタル アセットをキャプチャします。製品プロモーション用の主要なキー アートを表す全般的なオファー画像をアップロードできます。オファーを購入またはダウンロードするユーザー向けに、Epic Games Launcher の [Library (ライブラリ)] セクションで表示する別の画像をアップロードすることもできます。
詳細については、『ストアフロント メディア ガイド』の「オファー画像」セクションを参照してください。
任意の情報
[Offer Details] 画面の [Optional Information (任意の情報)] セクションは、追加の詳細情報を使ってオファーをさらに定義する際に便利です。このセクションに含まれる設定項目は、作成しているオファーのタイプに応じて異なる場合があります。
含まれるオファー
エディションやシーズン パスなどの特定のオファー タイプでは、サブオファーを含める機能をサポートしています。1 つまた複数のサブオファーが含まれるオファーを購入すると、ユーザーは購入の完了時に、含まれる すべて のオファーの利用資格を受け取ります。たとえば、エディション オファーでは、その基本オファーとして基本製品オファー (または別のエディション タイプのオファー) を設定しておく必要があります。その後、シーズン パスやアドオン、デジタル エクストラなどのアイテムの追加オファーを、サブオファーとしてエディションに最大 5 つ追加できます。ユーザーがこのエディション オファーを購入すると、ユーザーはベース製品オファーと選択されたサブオファーの両方を受け取ります。
クラウド セーブ
Epic Games Launcher では、製品で有効にできる任意の [Cloud Save (クラウド セーブ)] 機能がサポートされています。この機能を使用すると、セーブ ファイルが自動的にクラウドに格納されるため、ユーザーは次回のプレイ時に、時間や場所を問わず前回の続きからプレイすることができます。この機能の設定については、「クラウド セーブ」を参照してください。
地域とレーティング
[Regions (地域)] と [Ratings (レーティング)] の各セクションは、いずれもデフォルトで製品のストア設定から情報を継承します。[Offer Details] 画面のこれらのセクションを通じて、必要に応じて個別のオファーの地域とレーティングをカスタマイズできます。
詳細については、「地域とレーティングを管理する」を参照してください。