デベロッパー認証ツール (Developer Authentication Tool) は、ゲームの開発中、Epic Games ストア ランチャーの代役として機能します。デベロッパーは 1 回ログインすれば、ゲームを閉じて再起動した後もログイン状態が保たれるため、イテレーションにかかる時間が改善します。また、デベロッパー認証ツールには複数ユーザーの資格情報を保存できるため、デベロッパーはゲームを複数インスタンス実行して、マルチプレイヤー シナリオをテストできます。
概念的には、このツールは Web ブラウザとサーバーを組み合わせたものです。Web ブラウザの部分では、アカウント ポータル ページなどのユーザー インターフェースを提供します。サーバーの部分では、EOS_LCT_Developer
ログイン資格情報型を使用して EOS_Auth_Login
関数が呼び出されたときに、SDK によって開始されたリクエストに応答します。
デベロッパー認証ツールは Epic Online Services SDK ダウンロード アーカイブ内の「SDK/Tools
」フォルダにあります。SDK のダウンロードおよび設定については、「クイックスタート ガイド を参照してください。
注記: ** Epic Online Services (EOS) SDK を使用するには、ローカル ネットワーク、ルーター、ファイアウォールが指定されたホスト アドレスにアクセス可能でなければなりません。ホスト アドレスの一覧は、ドキュメント「ファイアウォール考慮事項」を参照してください。
ツールと SDK のインタラクション
- アプリケーションを起動するときに、EOS SDK ログイン リクエストをリッスンする TCP ポート番号を入力します。
- Epic Games アカウント ポータルを使用して、求められたらメール、パスワード、および多要素認証を入力してログインします。
- 認証ツールが認証トークンを受け取ったら、資格情報に名前を指定します。
- 名前付きの資格情報を 1 つ以上用意したら、
EOS_LCT_Developer
というログイン資格情報型を使用して、EOS_Auth_Login
を繰り返し呼び出すことができます。
デベロッパー ログイン資格情報型を使用する
このツールを通じたリクエストでは、デベロッパー ログイン資格情報型 (EOS_LCT_Developer
) を使用します。次のように初期化した EOS_Auth_Credentials
構造体を使用して EOS_Auth_Login
を呼び出します。
プロパティ | 値 |
---|---|
ApiVersion | EOS_AUTH_CREDENTIALS_API_LATEST に設定する。 |
Type | EOS_LCT_Developer に設定する。 |
Id | この文字列には認証ツールを実行しているホストとポートを含める。例えば、ポート 6547 を選択して認証ツールをローカルで実行している場合、Id は「localhost:6547」にする。 |
Token | 認証ツールにログインした後に資格情報として指定する名前にする。 |